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顔の見える仕事をする(後編)

自分の名前で仕事をしているフリーランスだからこそ、顔の見える仕事をしようという話の後編です。

前回は「お客さんに対して、顔の見える仕事」についてでしたが、今回は「仕事をする相手」に対して。

これはもしかしたら、お客さん以上に大事かもしれないですね。

単純なことだけど、返信はスピーディーに(これ私できてない。直そう。)とか。丁寧な言葉遣いとか、端的で分かりやすい説明とか。私の場合、納品はできる限り自分の足で、とか。書いてみると「いやそんなん基本中の基本じゃん」てことかもしれないんですけど、意外とこれできてない人多いんじゃないかと思います。

打ち合わせなんかも、メールだとやっぱりどうしてもやりとりは遅くなるし、温度感を共有できないので、対面で話せるほうが圧倒的にいいなと思います。物理的な距離が難しい場合でも、今はオンライン会議とかあるしね。海外とだって顔を見ながら話せちゃう。絶対そのほうがいい。

個人の場合とくに、仕事の内容やスケジュールうんぬんよりも「この人と仕事したいかどうか」が勝っちゃうことがある。多少納期が厳しくて「いやそれ今言われても無理!」みたいなことだったとしても、「ええいあなたのためなら頑張っちゃうよ!」といかに思わせられるか。そういう相手と信頼関係を築いて仕事したいし、自分もそう思ってもらえるような仕事を常にしていたい。

あと、仕事って必ずしも1対1の関係にとどまらないので、とにかく多くの人と顔を合わせて、膝を突き合わせて話す、みたいな時間が、結局は自分の仕事の幅を広げてくれるんじゃないかなと思います。

例えば、カフェをオープンしたい!作家さんの器を使いたい!と思ってるAさんがいたとして。でもAさんは、「作家さんの器って陶器市とかで買うしかないのかな?お店オリジナルのお皿をお願いするなんて難しいのかな?」と思っていたとする。ネットで調べてみたりしてもよく分からない。そもそも陶芸家ってどんな人?山に篭って作務衣でお皿叩き割ってる怖いイメージ!(どえらいイメージ像だけどいまだに言われますこれ笑)

でもここでAさんの知り合いのBさんが私を知ってくれていたとしたら、BさんがAさんと私を繋げてくれるわけですね。そこからAさんと私が一緒に仕事するかどうかは、Aさんの好みだったりお店の雰囲気にもよるわけですけど、少なくとも仕事のきっかけは生まれるわけです。

これがとっても大事。

自分の仕事を求めている人に、知ってもらっていること。思い浮かべてもらえること。

どんな仕事にしろ、ライバルは山ほどいるわけで、その中から手をとってもらうためには受け身な姿勢ではなく、ちょっとうるさいくらいの発信が必要なんじゃないかと思います。その上できちんとしたクオリティで結果を出す。それを積み重ねる。地道に、誠実に。

結局人と人なので。お客さんとも、仕事相手とも。応援し、応援される関係であることが最強なんじゃないかと思います。きっとこれからの時代もそういうふうになっていくと思うので(クラファンとかクローズドな関係とかまさにそれだよなーと)、とにかくたくさんの方に顔が見えるように、誠実に仕事をしていきたいと思います。


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