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小雨の降る街で、私は君と出会った。【なるくるの雑記帳】

久しぶりに雨が降った。

雨といっても、5分歩くだけなら傘はささなくていいかな。それくらいの雨。

ここ最近はずっとペラペラのTシャツで過ごしていた私は「お、やっと君の出番がきたか」とスウェットを取り出す。

お気に入りのスウェットとの出会いが気になる方へ▼

「やっと君を着れてうれしいよ」なんて気持ちで満たされていたそのとき、彼に出会った。

彼は3歳くらいの男の子。

水色のレインコートを着て、これまたやはり水色の傘を握りしめて、お母さんの後ろを歩いていた。

マスクで隠れた口元ではあったけど、たぶん、口を一文字に結んでいた。眉間に若干しわが寄っていた。

彼の中で、レインコートではなく傘を自分でさせるようになること。それはきっと大きなチャレンジなのだろう。

どれだけ傘が傾いていてほぼ意味をなしてなくても。
レインコートのフードがあるんだから、傘は必要でない状況でも。

一歩踏み出して頑張ってる君を見て、私も頑張って生きようと思ったよ。

また出会うことはないだろうし、出会ったとしても私は君だと気づけないだろうけど、そんな縁も素敵よね。

20210902  Written by NARUKURU

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