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宇宙船レジリエンス≒LivingAnywhere

こんにちは。LivingAnywhereのなるあやです。

先日、11月16日にJAXAの野口聡一さんら、4名の宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船(Crew-1)が打ち上げられました

このニュースを耳にしたとき、ちょっと聞き入るエピソードがあったので、今日はそのお話を。LivingAnyhwhereと宇宙について⁈ …怪しい話ではございません笑

宇宙船レジリエンス

米宇宙企業「スペースX」が開発した、クルードラゴン宇宙船は、5月に米国人宇宙飛行士2人が搭乗した試験機が打ち上げられ、8月にISSから無事帰還したばかり。今回、野口さんが搭乗しているのは運用初号機らしいです。

「初めて搭乗する宇宙飛行士が宇宙船を命名する」という新たな伝統が作られようとする中、今回のCrew-1チームは宇宙船に

”Resilience(レジリエンス)”

と命名したそう。

レジリエンスには、日本語で”強靭さ、困難から回復する力” という意味があります。命名した理由には

「世界が新型コロナウイルスの流行に苦しむ中で宇宙への挑戦を続けることで、この困難に打ち勝つ気持ちで頑張りたい」

といった想いがあるとのこと。
更に、とっても共感したさらなるコメント。

「経歴も人種も性別も異なるクルーの経験を、チームとしての耐久性や立ち直る力にうまくつなげたい」

搭乗しているメンバーは以下の通り、異なるバックグラウンドを持っていらっしゃいます。

・マイケル・ホプキンス宇宙飛行士、コマンダー軍人出身
・ビクター・グローバー宇宙飛行士、同じく軍出身アフリカ系アメリカ人
・シャノン・ウォーカー宇宙飛行士、女性で物理学博士号を持つ科学者出身
・野口聡一宇宙飛行士、元航空エンジニアで日本から参加

この多様性こそ、強靭性を生むのだという考えに、ふとLivingAnywhere(以下、時々略称:LA)の在り方が重なりました。

LivingAnywhereで生まれる”レジリエンス”

LAに参加することで、何が生まれるのか?

色々これからの未来のことを試しているLAだからこそ、それは一つの要素にとどまらず、沢山の可能性を秘めていると思うのですが、その一つがレジリエンス。LivingAnywhereはレジリエンスを養える場でありたいという、LA副事務局長の小池さんの意見があったことを思い出しました。

今、レジリエンスって至るところで耳にします。しかし実は、私は小池さんから聞くまで正直このワードを知らなかった!!議事録に書くためにググりました…えっと、、、デジリエンス?違

分からない言葉はとりあえずWikipediaさんに聞こう!
そして、教えてもらった「レジリエンスを築く10の方法」byアメリカ心理学会。

1. 親戚や友人らと良好な関係を維持する。
2. 危機やストレスに満ちた出来事でも、それを耐え難い問題として見ないようにする。
3. 変えられない状況を受容する。
4. 現実的な目標を立て、それに向かって進む。
5. 不利な状況であっても、決断し行動する。
6. 損失を出した闘いの後には、自己発見の機会を探す。
7. 自信を深める。
8. 長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する。
9. 希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する。
10. 心と体をケアし、定期的に運動し、己のニーズと気持ちに注意を払う。

コロナ禍を経験している今だからこそ、注目されるんだろうなぁ。
よく分からない ”ニューノーマル” に試行錯誤しながら、終わりの見えない繰り返す困難に対し、どう立ち向かったらいいか考えさせられます。
個人的には、子育てコラムなんかを読んでいても割と目にする必須ワード。

ここで気になる、宇宙船の話で話題にあがっていた、レジリエンスを生むのに大切だとされる ”多様性” について。

LAにも様々なバックグラウンドを持った方々が集まって来ています。

LA事務局を運営しているメンバーは現在6名ほどおりますが、そのメンバーだけでもバックグラウンドは様々。

まず、一般社団法人LivingAnywhereの事務局長をされている藤村さん。以前は私と同じソフトウェア会社で、UX系やセキュリティ等の新規事業のマネージャーをされていました。転職後のお話を伺うと、何やら今度は教育事業に携わり、今や東京学芸大の農園にて協生農法(なんじゃそりゃ?)の実践にと、ITとはいつの間にかかけ離れていて、専門分野が幅広い。姿勢よくPCに向かい、いつも会議中は心身共にスマートだった私の記憶の中の藤村さんが、今年は仕事中に茂みでハチに刺され、レンコンの収穫に髪を振り乱す姿にギャップ萌え。(写真を挿入したいけど控えます)

そして、毎日忙しく全国飛び回っている副事務局長の小池さん。株式会社LIFULLでLivingAnywhereの世界観を事業化する、事業責任者だけでなく、インスタントハウスというユニークなおうち⁈を扱う会社の代表取締役社長をやっておられますが、以前はバーテンダーをされていたと最近知り、びっくり!バーテンダーのイメージからは想像もつかない、今の驚くべき行動力。

他にも、皆さん積極的には語りませんが、それぞれのバックグラウンドを知れば知るほど、色の濃い方々が集まっていることに驚きます。事務局のみならず、まだまだ交流出来ていない、LAコミュニティの方々と今後出会うのが楽しみでもあります。

以前、LivingAnywhereの強みって何だろう?という話をしたとき、やっぱり人の繋がりじゃない?と一番に挙がったのが印象的でした。

あらゆるものを持った集団だからこそ、何かを始めるときに、このノウハウだったら○○さんに聞いてみよう!と気軽に、かつ専門的に聞けるような集団でありたいと事務局長の藤村さんが話していて、何だか頼もしいなと思いました。

バックグラウンドが異なる人々が、何でか分からないけど結構熱く楽しく繋がっているのがLivingAnywhere。

決して似たもの同士ではないけれど、一つ大切な共通点は、

小さなことから大きなことまで、現状に止まることなく、移動しながら、経験を増やしながら ”挑戦をしている人、し続けている人” 

が集まっているんだなと感じてます。LAの中にいると、どんな些細なことでも「やってみたら?」という気持ちにさせてくれる。集まる人達の中にある、各々の前向きな姿勢がそんな空気を生んでいるのかも。

LivingAnywhereは、簡単にいえば社会的実験をしてみよう!という場。
そして、扱うテーマは、人生そのもの。仕事、教育、医療、災害…と多岐に渡ります。

そこに必要なのは、同じ環境や分野で学んできた似た人々から集まる共感、知識なのではなく、多種多様なあらゆる知識や経験を集結させて、課題解決していくアイディアやパワー

各々が自分の強みを生かし、意見交換し、同じ方向を向いて目標に向かい、よりよい暮らしの実現に挑むことで、この宇宙船にも命名された”レジリエンス”がLivingAnywhereでも生まれるんじゃないかな。

それと、LAのメンバーが集まると世代も様々です。子連れでイベントに参加する機会もあるLAですが、その集団こそ多様性の集まりだと感じます。

まず、可能性が沢山詰め込まれた子供は本当に一人一人が個性豊か。日に日に成長する内面、外見。「あー昨日と同じ生き物だと思えない!」なんて日もある。お母さん一人じゃ手に負えないっす…

LAに参加した子供の様子はというと

・普段関わりのない子供同士が、気がついたらまるで兄弟のように弾けるような笑顔で遊んでいる
・自分の親ではない色々な大人と接することで、子供にまた新しい世界が開ける
・いつもは感じない困難を感じたとき、いつもにないあらゆる視点があることを知れる
・いつもより何だか思うようにならないけど、代わりに味わうことのなかった新しい楽しさを味わえる

(LivingAnywhereと子育ての話はまた別の機会にします)

バックグラウンドのみならず、世代の幅の広さも、LivingAnywhereならではのレジリエンス創出のミソなのかも。いつかはおじいちゃん、おばあちゃんも参加できるイベントができるといいな。

LivingAnywhere×宇宙

偶然とはいえ、レジリエンスという共通ワードで無理やりLivingAnywhereと宇宙を結びつけましたが、実は、LAは宇宙と無縁ではなかった。。!

一般社団法人Living Anywhereは「自分らしくを、もっと自由に」という思想の普及の役割を担っていますが、また別にLivingAnywhere Commonsというものがあるのをご存知でしょうか。

(LivingAnywhere Commons八ヶ岳北杜から眺める星空)

LivingAnywhere Commonsとは株式会社LIFULLが提供する、言わばLivingAnywhereの ”場” 。LAの世界観を実証・実践する場所が、今全国各地に広がって来ており、現在その拠点は10拠点。目標は2023年までに100拠点だそう。すごい。

そんなLivingAnywhere Commonsが、宇宙生活の地上実証の場としてJAXAと連携されているらしい。詳しくはこちら を読んでみると、何だかワクワクします。

さらに色々調べていったところ、心を打たれた言葉がありました。

「似た者同士で集まるのは本当のチームじゃない。自分とは似ていないパートナーこそ、足りないものを補い、新たな強みをもたらしてくれるものだから。」

(引用元:https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/philosophy/

JAXAのJ-SPARCというプログラムの考え方において、表現されていた言葉です。何だかLivingAnywhereをも表現しているような不思議な気持ちになりました。

今回、宇宙船レジリエンスのニュースを耳にしてから、既にLAと宇宙はマインドからしてもう繋がっているような気がして、今後”Anywhere”を極めたら、ゆくゆくは宇宙に行っちゃうのかな?!とちょっと想像したのでした。

次回は、そんな宇宙とも繋がりのあるLivingAnywhereCommonsで私たちが最近開催した ”やつがた家(け)” という拡張家族実験(?)イベントについて、なるあや独自の視点で語りたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。