Jun Narikawa / 成川 潤

日揮パラレルテクノロジーズ株式会社の代表取締役社長をやっています。 全文読んで共感し…

Jun Narikawa / 成川 潤

日揮パラレルテクノロジーズ株式会社の代表取締役社長をやっています。 全文読んで共感したときだけスキします。 すべての人が対等に働ける会社を作るために日々従業員らと対話しています。 https://www.jgc.com/jp/news/2021/20210201.html

マガジン

  • JPT役員の頭の中

    • 43本

    社長の阿渡、CTOの長尾の記事です。 障害者雇用の変革にかける想い、経営において感じること、日常のふとした気付きなどを更新します。 JPT役員陣の頭の中を覗いて行ってください。 前社長の成川さんの記事もそのまま残しております。

最近の記事

暗闇だからこそ対面の価値がある

先日、この会社を作ると決めたときから絶対にやりたかった研修を遂に開催することが出来ました。 心から本当にやってよかったと思えるものだったので、その感情を忘れないうちに書き留めておこうと思います。 特にリモートが中心の会社には絶対におすすめしたい。 なぜこの研修をしたのか研修の内容はミッションパートナーとして企画運営に携わってくださったあきこさんの開催レポに書かれてあるので割愛しますが、簡単に言うと真っ暗闇の中でいろいろやってみることで何か感じることがあるはずで、それをみ

    • なぜあの人のチームはいつも人手が足りないのか

      遅くまでお疲れ様です。 忙しそうですね。 いやぁ、Aさんが育休入っちゃってね。Bさんもお子さんが体調悪いみたいで看病してて。 それは大変ですね。。 みなさんはこんな光景を見たこと、ありませんか?僕はしょっちゅうあります。 どんな職場にも繁閑の波はあると思いますが、あの人のところはいつも人が足りない、というチーム、ありますよね。 最終的には、 管理職が自分自身で尻拭いをするために残業代の出ない残業を死ぬほどやるという地獄のような帳尻合わせをするか、 定常オペレーシ

      • ホームベーカリーを使えば焼きたてのパンの匂いで目覚められる、と思っていませんか?

        焼きたてのパンの匂いで目覚める朝。 先日、NewsPicksをブラブラと流し見していたときに、最近高級食パン店が大量に閉店しているという記事へのコメントに、競合としてホームベーカリーが紹介されていました。 そんな朝を迎えたい。 そう思ったときから、僕の頭はパンのことで頭がいっぱいになりました。 理想の朝ホームベーカリーの良さはたくさんあると思うのですが、僕が一番魅力に感じたのは万全の状態でパンを食べられることです。 パンの匂いで目覚めるところから始まり、布団から出て

        • インスタグラムとTikTokのCMコピーに学ぶ理念の伝え方

          最近、インスタグラムのCMが気になっています。 先日渋谷に行ってきたのですが、スニーカーの壁に囲まれた八村塁選手や魔法少女に扮した山本美月さんの巨大広告が至る所に掲載されていました。 僕が注目しているのは、キャッチコピーの「Love Your Love」です。 好きっていいね、と訳されているのですが、直訳は「あなたが愛しているものを愛せ」でしょうか。 インスタグラムというサービスを通して、自分が好きなものを、素直に好きだと発信すれば、同じものを好きな人と繋がったり、励

        暗闇だからこそ対面の価値がある

        マガジン

        • JPT役員の頭の中
          43本

        記事

          地元の友達に障害者雇用の仕事をしていると話したらしっくりきた話

          年末に帰省した際に旧友たちとサッカーをしたり初詣をしたりしたのですが、JPTの話をしたときに「どの時代の友人なのか」によって反応が違いました。 大体の友人の反応は、おもしろいね!とか、そういうの好き!とかなのですが、中学校以前の友人は「(成川が障害者雇用の仕事をしているのが)しっくりくる」という反応が多かったのです。 僕が考える理由は、中学校のときに受けていた授業「Heartful Time」の存在です。 これは総合的学習の時間につけられた名前なのですが、僕の代はこの時

          地元の友達に障害者雇用の仕事をしていると話したらしっくりきた話

          ドラクエウォークの秀逸すぎる新規ユーザーのキャッチアップ設計をうちの会社に応用できないか考えた

          ドラクエウォーク。 3ヶ月ほど前から「社員との話題獲得のため」という建前のもとやり始めたのですが、今ではなけなしの小遣いで課金するほどのめり込んでしまっています。 本当に素晴らしいゲームです。 今、リリースから2.5周年を迎えたイベントが開催されており、毎日忙しくモンスターと格闘しているのですが、古参プレイヤーと新規プレイヤーの格差を埋める仕組みがあらゆるところに埋め込まれていることに気づき、 これはもしかしたら仕事にも使えることかも知れない、と思い、筆を取りました。

          ドラクエウォークの秀逸すぎる新規ユーザーのキャッチアップ設計をうちの会社に応用できないか考えた

          カリスマ先生の反省から考える、リーダーの役割

          理想のリーダーってどんな人なのだろうか。 社会人になってから、いや、もっとその前から、リーダーのあるべき姿についていろんな意見を目にしてきました。 先頭に立ってチームを引っ張る人、背中で語る人、手取り足取り教える人、ビジョンを示す人、恐怖政治を敷く人、などなど、時代によっても評価されるリーダーの種類は変わってくるように思えます。 思い返せば、小学校の頃に流行った漫画「世紀末リーダー伝たけし」が、僕にとっての初めてのリーダー像だったように思います。 強くて、優しくて、ど

          カリスマ先生の反省から考える、リーダーの役割

          障害者雇用を目的とする会社が提供する価値を考えた

          僕はなんのために仕事をしているんだろうか。 そう思うときがたまにあります。 個人としては思い悩むこともありますが、会社として、法人という人格として、その存在意義を見失うのは絶対に避けなければなりません。 そのためには、自分達が提供する価値を考え、役員と従業員の間で共有し、矛盾のない行動に落とし込むことが大切だと思うんです。 が、これが、難しい。 価値、といっても、その形はさまざまです。 目に見えるもの、目に見えないもの、形のあるもの、形のないもの、分かりやすいもの

          障害者雇用を目的とする会社が提供する価値を考えた

          自立とは、依存先を増やすこと。

          まだ創業社員が入社する前、みんなが使うTeamsを準備していたときのこと。 チャネルはあるけどスレッドが一つもないと寂しいと思い、初めに目にするであろう投稿を何にするか考え、自立の考え方について書きました。 なんでも自分でできるようになってほしいのではなく、誰かを頼れるようになってほしい。 そう思えるようになったのは、連続起業家の家入一真さんが対談している記事をみたことがきっかけです。 ”なんでも自力でやれる”は傲慢親会社の人事で新入社員研修の企画をしていたとき、位置

          自立とは、依存先を増やすこと。

          人を動かせるかどうかは、”言い方”で決まる。

          これをやると〇〇になれる。 これをやらないと〇〇になってしまう。 みなさんは、同じことを勧められるときに、どちらの方が心が動きますか? なんとなく、後者にはなりたくないと反射的に思いますよね。 前者の方が自律的に判断し、行動しているような気がするから。 人を動かす二つのアプローチ先日、NewsPicksの名物番組 WEEKLY OCHIAI で落合陽一さんがこのようなことを言っていました。 最近モチベーションに関する研究をしている方とお話ししたんですけど、〇〇ができ

          人を動かせるかどうかは、”言い方”で決まる。

          もしかしたら、人は成長しないのかもしれない。

          ああ、もうコイツだめだな、と思ったのではなく、 もしかしたら自分が見えているのは伸びてほしいある特定の、ごくごく一部のことだけで、どんなときでも総和は同じなのかもしれない、という話です。 なんでこんなことを考えたのかというと、日々従業員らと接する中で、自分にはないスキルを目の当たりにして、俺って成長してるのかなぁとしみじみ思ったからです。 能力も時間と同じように総和が一定なのかもしれない会社の仕組みは、人は成長する、という前提で作られています。 経験値を積めば積むほど

          もしかしたら、人は成長しないのかもしれない。

          言ってることとやってることが正反対に見える多様性施策への3つの提言

          我が社はSDGsの一環で、女性が働きやすい環境を整えるために子育て支援の人事施策を行なっています! こんな記事を毎日のように見るのですが、果たして子育て支援は多様性の促進につながるのでしょうか? 僕には正反対のことのように思えてなりません。 特権階級から既得権を取り上げることが出来ないから、新たに別の特権階級を作り出す。 あたかも全員が平等になったかの様に見えても、実はそこでも取りこぼされたマイノリティがより差別的な扱いを受けるようになってしまう。 特に経営者や人事

          言ってることとやってることが正反対に見える多様性施策への3つの提言

          海外旅行でケンタッキー食べるとかあり得ない、とも言えない、っていうか逆にあり。

          海外旅行に行ってわざわざケンタッキー食べる人がいたら、旅行の楽しみの半分をドブに捨ててるようなもんだと思っていたときが、僕にもありました。 でも一周まわって逆にあり、ということに気づき、どうしてもそのとこを伝えたくなったので、書きます。 ————————————————— 大学3年生のころ、一年休学して世界一周したいと思い立ち、筆跡でバレないように父親の名前を書き、100均でハンコを買って休学申請書を捏造したことが昨日のように思い出されます。 学部の教授に認めてもらえ

          海外旅行でケンタッキー食べるとかあり得ない、とも言えない、っていうか逆にあり。

          多様性への対応は統一化か個別実装か

          うちの会社は、すべての人が対等に働ける社会の実現をミッションに掲げており、まず隗より始めよ、ということで就業規則や働き方に関してはかなりこだわりを持っています。 全社員が参加するイベントは全てオンライン(リモート)にしたり、担当業務はキャリアや志向から逆算して決めたり、といった具合に。 これらは自分がこれまでサラリーマンを続けてきた中で感じた、苦しみ、怒り、焦り、悩みといった負の感情とその根っこを、制度や仕組みで解決できないものかと考え抜いた末に作ったものです。 ですが

          多様性への対応は統一化か個別実装か

          会社に求められるのは、手厚すぎる保障ではなく従業員の可処分〇〇を増やすこと

          日本にはおよそ1万2千社ほどの大企業があるそうです。 大企業の特徴の一つに保障が手厚いことがあります。 これまで多様性の観点から就業規則を見てきましたが、本エントリではこの保障を取り上げます。ムズカシイ... 保障とはなにか保障、と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。 社会保障(医療、年金、介護)や、民間保険(生命保険、医療保険、年金保険)など、関連ワードはいくつもありますよね。 ライフネット生命創業者の岩瀬氏が執筆した「生命保険のカラクリ」という本(超絶

          会社に求められるのは、手厚すぎる保障ではなく従業員の可処分〇〇を増やすこと

          退職金という誰も幸せにしない制度

          退職金があって嬉しい!という人はいても、あって悔しい!という人は今まで見たことがありません。 でも、退職金ってそんなにいいもんじゃないよ、ってことを伝えたくなりました。 本エントリでは、退職金の正体に迫ります。 退職金の正体 退職金を一言で表すと、対価支払いの留保です。 留保とは、本来履行すべきことを一時差し控えて手元に留めておくこと、です。 このことに気づいていない人が余りにも多いと感じたため、本エントリを書くに至りました。 ビジネスの世界では、支払いの留保をさ

          退職金という誰も幸せにしない制度