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インスタグラムとTikTokのCMコピーに学ぶ理念の伝え方

最近、インスタグラムのCMが気になっています。

先日渋谷に行ってきたのですが、スニーカーの壁に囲まれた八村塁選手や魔法少女に扮した山本美月さんの巨大広告が至る所に掲載されていました。

僕が注目しているのは、キャッチコピーの「Love Your Love」です。

好きっていいね、と訳されているのですが、直訳は「あなたが愛しているものを愛せ」でしょうか。

インスタグラムというサービスを通して、自分が好きなものを、素直に好きだと発信すれば、同じものを好きな人と繋がったり、励まされたり、承認されていく、という体験が得られる。

それは、模範解答が決められていた古い時代の価値観を、答えは一つではなくどんなに少数派でもありのままで良いという新しい時代の価値観に刷新した、SNSの本質をストレートに表したキャッチコピーだと感じました。

一方、TikTokのキャッチコピーは、「きみが次に好きなもの。」です。

こちらも本質的には同じメッセージのように聞こえますが、自分の中の「好き」という信念を貫くというよりも、誰かが発信した「好き」に共感し巻き込まれていくような、受身的な印象を受けます。

この違いは訴求したい層が異なるからなのか、企業の理念が異なるからなのか。

いずれにせよ、時代を代表するような二つのサービスが、互いに「好き」を使って本質的には同じメッセージを伝えながらも、そのアプローチには違いがあるという点が僕には興味深かったです。

JPTもこれらの企業と同様に多様であることに意義を見出し、誰もがありのまま かつ 対等な立場で働ける社会の実現を目指しています。

まずは、隗より始めよ、ということで我々自身がその働き方を実現する必要がありますが、社会を変えていくにはそれを受け手にも響くような言葉で表現するのも同じように必要だと感じました。

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