ホームベーカリーを使えば焼きたてのパンの匂いで目覚められる、と思っていませんか?
焼きたてのパンの匂いで目覚める朝。
先日、NewsPicksをブラブラと流し見していたときに、最近高級食パン店が大量に閉店しているという記事へのコメントに、競合としてホームベーカリーが紹介されていました。
そんな朝を迎えたい。
そう思ったときから、僕の頭はパンのことで頭がいっぱいになりました。
理想の朝
ホームベーカリーの良さはたくさんあると思うのですが、僕が一番魅力に感じたのは万全の状態でパンを食べられることです。
パンの匂いで目覚めるところから始まり、布団から出て顔を洗い、その日の気分に合わせて飲み物、副菜、パンの食べ方を考えながらホームベーカリーの横で準備をする。
気分が最高潮に高まったところで焼き上がりのメロディが流れ、蓋を開けるとそこにはふっくらと焼き上がった食パンが。
すぐさま取り出し食べやすいサイズに切って皿に乗せ、テーブルに持っていって、いただきます。
トヨタ自動車を凌駕するジャストインタイム。
そんな妄想に夢を膨らませていました。
いざ、尋常に!
妻のお母さんのご厚意で無事ホームベーカリーをゲットした僕は、ついに妄想を現実に変えるチャンスを得ることができました。
全ては最高のパンを食べるために、興味本位で近づいてくる長男を制しながら準備を整えます。
次男が猛烈な勢いでハイハイしてきても、この時ばかりは相手ができません。妻を呼びます。
ホームベーカリーは食材を量って入れてあとはポチッとボタンを押すだけ。
そんなふうに思っていたときが、僕にもありました。
最初の難関は、スキムミルク。
なんぞそれ。
調べてみると、水に溶けやすく加工した脱脂粉乳、とのこと。
いや、そんなもんうちにはないで。
すぐさま、「スキムミルク 代用」で調べます。
粉ミルクや牛乳で代用可能。牛乳の場合は10倍の分量をいれて、9割を水分と換算すれば良い。スキムミルクよりリッチな風味になる。
とのこと。ええやん。むしろこっちの方が正解やん。
電卓で計算して計量カップでしっかりはかり、投入していきます。
まずは第一の難関を突破。
次は強力粉230グラム。
え、
うちには、量り、ないで。
僕に使用が認められた武器は体積を測るための計量カップのみ。小麦粉230グラムって何ml?
調べます。
ワンカップで105〜110グラム。密度が種類によって異なる。
いや、そのブレ怖いなあ。今回は守りの選択で間の107.5グラム/カップとします。
なんとか第二の難関を突破。
いよいよ終盤、最後の難関が現れます。
バター15グラム。
でたー、固形物ー!さっきの体積換算が使えません。どうしたものか、、と思っていたときに、以前マツコの知らない世界でみたワンシーンを思い出しました。
確か、バターの世界だったと思うのですが、とんでもない量のバターを投入してパンを焼いていたのです。
本当に箱から出して銀の紙をピリピリっと剥がしてそのまま入れたの?ってレベルの量。でも普通に美味しそうでした。ということは、、バターは多少多くても大丈夫!ということにします。
スプーンでひとすくい、ふたすくい。こんなもんかな?
ようやく材料を全てセットすることが出来ました。疲れた。。今度、量り買おう。
しっかりコースを確認し、焼き上がりを標準にして翌朝7時にセット。予約ボタンをポチ。
またあしたね!
そんな声が聞こえてきそうな軽快なメロディが流れ、全ての準備が整いました。
あとは、焼きたてのパンの匂いで目覚めるだけ。。
胸の高鳴りを抑えながら家族みんなで布団に入ります。こんなに翌朝がワクワクするのは久しぶりです。
どんな匂いなんだろうか。ちゃんと美味しく焼けるだろうか。トーストした方がいいんだろうか。ジャムがいいのか、バターがいいのか、そのままがいいのか。
そんなことを考えていたら、いつの間にか眠っていました。
ふと目が覚めたとき、あたりはまだ真っ暗でした。鼻からスゥッと空気を吸い込みますが、パンの匂いはしません。
スマホを見るとまだ夜中の1時。
横を見ると、スヤスヤ眠っている家族が。
最高のパンを食べさせてあげるから楽しみにしててね。そう心の中で呟いて再度目を閉じます。
そうは問屋が卸さない
そんなことを数回繰り返し、起きているのか、夢なのか、分からなくなってきた頃、事件は起きました。
カチッ
ヴーーー
ゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
え、なになに、、地震?
違います。ホームベーカリーです。
ついにパン生地をこね始めたのです。
時間は朝3時。
震度3ぐらいの地震が来たときぐらいの結構大きな音です。すぐ終わるかな?と思ったのですが、まあまあ長い。
まあ、しょうがないか。と思い目を閉じますが気になって寝つけません。
少しすると妻が起きて「なんか変な音がする。夜間給湯が壊れたのかな。」と言うので、
目を閉じたまま「ホームベーカリーよ。」と答えました。
納得した妻はそのまま寝たのですが、僕はなかなか寝付けませんでした。
そして、1時間後、、
カチッ
ヴーーー
ゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
またかい!一次発酵、二次発酵ってやつか!?
そんなツッコミを目を閉じたまま無言でしました。
結局、うまく寝ることが出来ず、7時の焼き上がりは、ホームベーカリーの前で仁王(匂う)立ちで迎えることに。
まあ、美味しかったのですが(ほんとに!)、焼きたてのパンの匂いで目覚めることは出来ず、、リベンジを誓ったのでした。
匂いで目覚めるには寝床の近くにホームベーカリーを置く必要があるけど、こねる音で目覚めてしまうのは嫌だ。
いい距離感を探さなければ。
いい方法を知ってる人がいたら教えてください!!
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