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なぜあの人のチームはいつも人手が足りないのか

遅くまでお疲れ様です。
忙しそうですね。

いやぁ、Aさんが育休入っちゃってね。Bさんもお子さんが体調悪いみたいで看病してて。

それは大変ですね。。

みなさんはこんな光景を見たこと、ありませんか?僕はしょっちゅうあります。

どんな職場にも繁閑の波はあると思いますが、あの人のところはいつも人が足りない、というチーム、ありますよね。

最終的には、

管理職が自分自身で尻拭いをするために残業代の出ない残業を死ぬほどやるという地獄のような帳尻合わせをするか、

定常オペレーションがズタボロになってひたすら各方面にメンバー全員で謝る地獄の日々を過ごすか、

の2択になります。

そんなことにならないためには、なぜ、そんなことになってしまうのか、を解き明かす必要があると思い、筆を取りました。

何が起きているのか

人手不足は、構造的な問題です。

表面に現れているのは、メンバーが「それは仕方ないね。」と言わざるを得ないような理由で休んだりチームを離れたりする、しかもそれが連続して起きる、というだけのこと。

でもその裏側にはもっと深刻な問題が起きていて、それを解決しない限りは補填しても補填してもキリがないほど同じことは繰り返されます。

では、その深刻な問題とは何か。

それは、シンプルに、管理職が「一緒に働きたくない」と思われてしまっていることです。

そんな、子供じゃないんだから、好き嫌いで休んだり転部したり転職したりしないでしょ!と思いますか?

その人は、自分が管理職になったときには気をつけた方がいいです。必ず、人手不足に苦しむでしょう。

労働者が手にしたチカラ

なぜ、そんな子供みたいな??理由で人手不足になってしまうのでしょうか。

それは、近年労働者にとって都合の良い風潮が強くなり、多くの権利が与えられたり実行力をもってきているからです。

こいつとは一緒に働きたくない、と思ったときに、部下がきれるカード(行使できる権利)の例を挙げていきましょう。

有給休暇

最もベーシックなカードです。いつ使うかは労働者の自由。会社(上司)は、休む理由を聞くことが出来ません。

こいつダリーなと思う上司が変な仕事を振ってきたら、すいませんその日休む予定なので。と軽やかに躱せます。

男性の育児

近年急激に強くなってきたカードです。子の看護休暇、育児休暇、育児時短勤務などの制度もさることながら、小さな子供がいるため海外駐在できない、といった制度には載ってこないような配慮を男性でも堂々とリクエストすることが許されるようになってきました。

マジでこいつと一緒に仕事をするのは勘弁、という上司が現れたら、長期の育児休暇を取得して一旦キャリアをリセットしましょう。

転職(未遂も含む)

最後の切り札ですが、効果は抜群です。コロナ禍になってすぐは求人数が少し下がったのですが、それ以降は落ちることなくどんどん増加しています。周りにも転職していく人がたくさんいるのではないでしょうか。

本当に転職する気で活動し、内定が出た後に社内にいい条件のポストがないか落ち着いついて探してみましょう。会社としては転職されるより転部させたほうがずっとマシなので案外すんなり希望が通るかもしれません。何度もは使えないし、ハッタリでは使わない方がいいので慎重に。

ハラスメント通報

これも近年強くなってきたカードですが、使用には十分な知識とバランス感覚が必要です。下手に使うと爆死します。

こいつとは絶対働きたくない、と思う人は、何らかのハラスメント要素を持っているはずです。しかし、完璧にハラスメント、と言えるケースはほとんどないでしょう。

そんなときには、「通報するほどのことではないと思うのですが辛いんです」と弱っている状態にプラスしてハラスメント感を出しましょう。

また、こういう案件は一回だけでは対処してもらえない可能性が高いですが、柔道の合わせ技一本のように積み重ねた結果対応してもらえることもあるので、これは、と思う事案があるたびにカードをきっておきましょう。

さいごに

なんだかブラック上司に悩む人へのアドバイスのようになってしまいました。。

が、伝えたいのは、これらのカード(労働者の権利)が強くなってきたことによって、部下が上司を選べる時代になってきている、ということです。

部下は上司が選ぶもの、という考えの人のもとには、優秀な人はおろか、そんなに優秀でない人でさえも集まらなくなるでしょう。

この人と一緒に働きたい、という気持ちは、どんなに面白くない仕事も、やりがいのある仕事に変える力があります。

あなたがもし管理職を選ぶような偉い方であったら、是非参考にしてください。

職場を見渡し、人手不足に喘いでいるチームがあったら、下っ端人材を逐次投入するのではなく、頭を変えましょう。

それしか解決の手立てはないのですから。

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