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詩  「ある晩春のうた」

ある晩春のうた


ふわふわじわじわと瞼
閉じて震えてまた開く。

満身創痍で横たわり
重い瞼をこじ開ける。

風が足元吹き抜けて
灯りは僕の手元を照らす。

闇は僕らを突き放し
僕らは必死に食らいつく。

やがて瞼が重くなり
僕は闇へと落ちてゆく。

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