村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』を読んで
小学生の女の子同士の友だちの取り合い、仲間外れ。小学4年生くらいから始まる、初潮が早い子と遅い子の絶妙な隔たり。中学生の第二次性徴で膨らむ胸と、膨らまない胸。真っ白なスポブラをつけている子と、ホックを留めるタイプのレースのブラジャーをつけている子。小学生~中学生の女の子が味わう独特のすべてが詰め込まれた物語に息を呑んだ。
息苦しい街。息苦しい学校。どうして中学時代というのはあんなにも暗くてじっとりとしているのだろうか。そしてその嫌な湿度を感じずにカラッと眩しい太陽のように「