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読書離れ/活字離れという問題

最近、ニュースでこんな話題を聞いたので思うことを書いてみようと思いました。

「読書」という形式に限定しなければ現代人は活字を読んでいると推測できます。
街中で人間観察すればほとんどの人がスマホを見ているから活字離れとは言い難いのでしょう。直截的に打開するなら新刊含めサブスクを小説などにも潤沢に活用すべきかと。

国語力や想像力の観点で言えば因果関係があるかどうか分かりませんが、長い時間をかけて鍛えられるのではと感じます。

それは小学生の頃から始まって継続的に「書を読む」を繰り返すことで培われる力だと思っています。

本を読んだからと言って一朝一夕に飛躍的な力の増量は見込めないし、そもそも読書は元々想像力がある程度ないと楽しくないエンタメだと思っています。

これを言うと元も子もないのですが、読むことや文字だけの物語を自分の頭の中だけで描いていくには限界があります。

月に1冊も読まない人がいきなり読書を始めたからと言って楽しめるのかは些か疑問しかないし、興味がないのに「読まなきゃ」で始めるにはハードルの高いエンタメになり変わっています。

他のエンタメと比較してみても、アニメや映画などの映像作品、音楽などはどちらかと言えば受動的なもので、好きかどうかを割と早く判断できる瞬発性の高いものです。

一方「読書」はやはり数冊では魅力を感じきれない部分があるし、お試し的な体験が他の媒体に比べて圧倒的に少ないように思います。

立ち読みや試し読みをしたとして、数十ページを読んで「これは面白そう」と思って本を手に取ることができる人は読書慣れしていて、目利きができる人が大多数かと思います。

あとは、もし失敗しても他に面白い本はあると信じ切れる信念や読書したいという強めの信念を持っている人なら大丈夫かと思います。

読んでみようかなと思っても、小説は1冊700円〜2,000円程度の金銭的負担がかかります。

どんな内容なのかは数行のあらすじでしかわからないことが多く、僅かな情報の中で選択することを余儀なくされます。

そこで面白くない本=自分に合わない本に出会ってしまうと一瞬で読書への間口が狭くなり折角開きかけた扉が閉まってしまいます。

ただこればっかりは巡り合わせの要素も含まれてしまうので仕方ありません。

だからこそ、映像や音楽のように低価格の読むサブスクを解禁していくことが大切かなと日々感じています。

オーディブルが1冊ぐらいの金額で多くの作品を聴けますが、1冊聞き終えるのに数十時間を要します。
正確に言うとそれは読書ではないのかなと思います。

あくまでも文字を読む、書を読むという課題の対策にはならないかと思います。

あとオーディブルを否定するわけではありませんが、朗読者の声が聞きづらかったり合わなかったりすると何時間も聞いていられません。

どうやったら読書しない人を読書する人にできるかはかなりの難問です。

書店に行けば多種多様の本が並んでいます。
何を読めば良いかわからない人は本紹介をしているYouTuberやインフルエンサーをチェックして見るのもありだし、書店に足を運んで、とにかく本を眺めてみてください。

そこで1冊で良いから『これ!』と思った本を買ってみてください。そして、その日のうちに数ページから数十ページだけ読んでください。

読むまで決して本棚に並べずに、本の存在が目につく所に置いておいてください。

そうすることで意識下に本の存在を置くことができます。

どんな読書家でもひとたび本棚に買ったばかりの本を並べてしまうと、景色となって読まない=積読本になり変わってしまうことが良くあります。
なので、これはそうならないための一時的な対策です。

月に0冊の方は、まず月1冊。
普段こんな方法で読むことはありませんが、
300ページの本を30日で読むと仮定した時、
1日10ページで良いことになります。

読み慣れていないことを仮定して、1ページ3分で読めたとして、30分/日確保できれば1ヶ月で読みきれます。

1冊を読み切る速度は人それぞれです。
周りを気にせずに1冊1冊を楽しむことが大事です。

僕もSNSやYouTubeで「何冊読みました」と投稿していますがあくまでも記録用です。
はっきり言って、月に10冊読む人が偉いとかすごいとかはありません。中にはそう思う人がいるかもしれませんが、人それぞれで良いと思います。

何のために読むのかということを念頭に置くと見失わないので、読まなきゃと焦っている方は参考にしてみてください。

読書が人生に一部になることを願って。
こんな記事を書いてみました。

下記は僕の読書人生を支えた本です。
(今回は日本人作家のみ/五十音順/敬称略)

霊媒探偵城塚翡翠シリーズ/相沢沙呼
純黒の執行者/青木杏樹
紅蓮館の殺人/阿津川辰海
死にたがりの君に贈る物語/綾崎隼
恋愛写真/市川拓司

アリアドネの声/井上真偽
明け方の若者たち/カツセマサヒコ
オルタネート/加藤シゲアキ
黄色い家/川上未映子
みんな蛍を殺したかった/木爾チレン

余命10年/小坂流加
クローズドノート/雫井脩介
冷たい校舎の時は止まる/辻村深月
探偵はもう、死んでいる/二語十
未必のマクベス/早瀬耕

容疑者Xの献身/東野圭吾
流星の絆/東野圭吾
ある男/平野啓一郎
逆転美人/藤崎翔

スノードロップ ー雪の雫の日記ー/降谷さゆ
告白/湊かなえ
リアル鬼ごっこ/山田悠介

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