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手話で切り拓く、新たな空の旅と挑戦

ドローンの世界は、常に新しい技術と可能性を秘めています。その最前線で、NAPAドローンアカデミーは独自のアプローチでドローン教育の革新を進めています。

日本で唯一の「手話で学べるドローンスクール」としても知られるこのドローンスクールは、ろう者のインストラクターであるショウとうっちーの2名が、ドローンの操縦技術や航空法等の知識をネイティブの手話で伝えています。


初めて飛ばした時の様子

ろう者インストラクター誕生の背景

当校インストラクターのショウとうっちーは幼い頃から聴覚に障がいを抱えており、共にろう学校を卒業し、その後社会に出ました。ショウは耳が聞こえないことから、エアラインパイロットという夢を諦めざるを得ませんでした。うっちーも、耳が聞こえないため日常生活で多くの困難に直面しました。

ショウとうっちーは、55歳を過ぎた頃にドローンに出会いました。初めてドローンを飛ばした時、自分自身が空を自由に飛んでいるかのような感覚に深く感動しました。

この経験から彼らはドローンの操縦技術と知識を身に付け、インストラクターとして活躍し、それをろう者の仲間たちに教えることを決意したそうです。そうすれば、趣味でドローンを飛ばすことも、仕事で活用することも可能になると考えたのです。

聴覚障がいや年齢を超えて夢を追いかける彼らの姿は多くの人々に感銘を与えています。ドローン操縦において、彼らの観察力は大きな強みとなっており、視覚で学びやすい教育方法を用いています。

ろう者ならではの教育方法の工夫

教育方法は、視覚的な情報が伝わりやすい学習を容易にするように工夫されています。ドローンの練習コートでは、スクリーンに練習内容や飛行方法が表示され、手話で会話しなくても次の練習内容がわかるようになっています。

また、ろう者講師の独自の視点から、ろう者に必要なドローンの安全確認や安全飛行のポイントを教える特別講義も行われています。卒業後も、練習しやすい環境が整えられており、卒業者は常に技術を磨くことができます。

受講者(ろう者)の体験

修了式の様子

茶木聖方さんや具志茂光さんは、NAPAドローンアカデミーでの学びを通じて、新たな可能性を見出しました。彼らは趣味や日常生活でドローンを楽しむだけでなく、新しい技術を学ぶことの価値と楽しさを実感しています。

カリキュラムとコース

講習風景

NAPAドローンアカデミーでは、当校のドローン操縦士技能証明取得コースをはじめ、外壁屋根点検基礎コース、空撮技術取得コース、FPV操縦・機体製作コースなど、多岐にわたるプログラムを提供しています。これらのコースは、仕事でドローンを活かしたい人に特におすすめです。

実践的な経験と影響

屋外での講習

うっちーは、母校であるろう学校からの空撮依頼を受け、その技術と才能を実践の場で発揮しました。このような実践的な経験は、卒業生が学んだスキルを実世界で応用する素晴らしい例です。うっちーの成功は、ろう者の他の卒業生や現在の受講者にとっても、大きな励みとなっています。

まとめ

NAPAドローンアカデミーでは、ドローン教育に新しい風を吹き込むことを目指しています。手話で学ぶことができるこの革新的な教育環境は、年齢や障がいを超え、誰もが新たな技術を楽しみながら学べる魅力的な場所です。

私たちNAPAドローンアカデミーは、これからも全ての人に開かれた包括的な学びの場を提供し、ドローン業界で活躍する新たな才能を育てていきます。

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