父親の背中~27歳の息子より

父は1960年代に、田舎の鉄工所を営む両親のもとに生まれた一人っ子だ。祖母は確か40歳頃で父を生んだ。当時その年齢での初産は珍しかったと聞く。地元の高校を出て、普通にサラリーマンをしていた、至ってシンプルな人生の入り口だったと思う。

ただ、長年勤めた会社の倒産や両親の介護など、そこそこ大変な時代もあり、子供はといえば不登校をし、なかなかしびれる生活だったと、自分も最近になって思い知らされるようになった。

そんな父とも、最近はお互いの仕事の話で盛り上がるようになった。
大人の大先輩とまだまだ大人見習い中の自分とで、お酒を飲み交わしながら話す。
それが、仕事に影響するのかは未知数なんだけれど、二人で激論を交わすその時間をお互いに大切に感じていると思う。

自分も大人になったなぁなんて、ふと感じるひと時である。

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