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不登校と香川県のゲーム規制条例

昔々、中1の9月から中学卒業までと、高2から高4まで不登校をしていた。

正確に言うと、高校時代は音楽活動とアルバイトをしていて、さぼっていただけだったが。

高校は最初は定時制昼間部に入学し、高4の時に通信制に編入。その後高6で卒業し紆余曲折を経て、今の職に就いている。

今回は主に中学時代の話を書きたいと思う。

まず、この話を書こうと思ったのには4つほど理由がある。

①過去の自分のような境遇に今いる人に向けて

②香川県ゲーム条例を受けて

③昨今の社会情勢を受けて、今この時を耐えている人に向けて

④不登校の子供を抱えている親御さんなどに向けて

以上の4点だ。

まずは私がなぜ不登校という名のドロップアウトを選択しなければならなかったかは、単純にいじめを受けたからだ。

小学校3年時より、メガネを水槽に入れられる、登校すると自分の机や椅子が中庭や教室外に置かれている、体操着に着替えている時に、体操着や脱いだ服を取られどこかに隠されるなどだ。

今思い出したが、まあバイキンだのなんどのと言われた事も数知れず。

そんなこんなで、夏休み明けに学校に行きたくないと母親に泣きつき、学校とも話し合いを持ってくれ、何とか通常通りの学校生活を送っていた。

前置きが長くなったが、話を中学まで進める。

大前提として、私の通っていた中学校は私が通っていたA小学校から70名中60名ほどが進学。隣のB小学校から20名中15名が進学。合わせて75名程で3クラス。これでも市内では一番生徒の多い学校だった。(その他の子たちは、私立などに進学。)

中1のクラスで小3の時にいじめを受けていた子と再度同じクラスになった。

まあまた同じようなことで、内容はエスカレートし、メガネや弁当箱を女子トイレに入れるは、カバンは破られるわで、何回も自分のクラスの教室のあった4階から飛び降りようとしたものであった。

また夏休みの季節に入り、9月に休みが明け学校に行かなくなっていた。正確には、行けないのだけれど。

そこからひと月か3ヶ月は自宅から出ることもなく、布団にくるまり、尾崎豊のCDとくりーむしちゅーのANNを聞く毎日。

まあずっとだと飽きてくるので、小3の時サンタさんからもらったPS2でパワプロやみんゴルをやって暗い時代をやり過ごしたんだ。

あの時は、朝が来るのがとても怖かった。なぜなら皆が学校に行く時間だからだ。親にもそりゃ最初は行けと言われるし、同級生や教員も迎えに来る。まったくもって、くそくらえだ 。

誰があんな監獄に行きたいと思うか?

学校が楽しければ、いや楽しくなくとも意義のある場所であれば私も登校をしようとした。だが、そんなところとはかけ離れた場所であったのである。


今私は年間に5時間もするかどうかというくらいにしかゲームはしないが、当時は現実逃避できるアイテムとして、12時間とか15時間ずっとゲームや音楽・TVで時をやり過ごした。あの時ゲームがなかったら、音楽がなかったら、間違いなく私はこの世にはいないだろう。

数年前から、当時の事をいつか文章や講演などで伝えたいという思いがあったが、今回のゲーム規制条例、休校処置などの一連の世の動きの中で、noteという媒体を使って、伝えさせて頂いた次第です。

ゲーム規制条例なんて馬鹿げているし、基本的人権の尊重に反していると強い憤りを感じる。香川県民として、まったく恥ずかし限りだ。

この場を借りて、浜田県知事並びに香川県議会に抗議します。


まず、条例有無を問わず、特に不登校児(この言い方は好きではないが)の親御様や周りの大人達は、どうかゲームや好きなことをする時間をとやかく言わないであげてほしい。大人だって現実から目を背け、旅行やお酒や好きな事をすることがあるじゃないか。それと全く本質的に変わらない。選択肢の問題だ。子供はただでさえ選択肢が少ない。自分で生まれた場所や、生活拠点、通う学校は決められない。

もしあなたの子供や、周りにいる子供がそのような行動をとっても咎めることなきようお願い致します。

【過去の僕のような境遇の方たちへ】

今は冬眠中です。人間も動物だから寝るし、ゆっくりする時間も大切だよ。焦るだろうけど、今はとにかく耐えて、時間をやり過ごして。大人になれば、自分で物事を決められるから。ただしお金の勉強だけはしておくように(笑)お金をうまく使えれば、よりたくさんのゲームが買えるよ!(もちろんなんでもね!)


【保護者の方へ】

当人は、自分のこときちんと考えています。考えたからこその行動を今とっています。社会とつながるうえで学校というものは存在価値があるし、必要だと思いますが、合う合わないが絶対にあります。会社と一緒です。転職せず一社のみで勤め上げる人が、今の時代どれだけいますか?必ず春は来ます。光が差します。それをつかむ力があなたのお子さんにはあります。

・最後に

あの頃夜中に作詞活動をしていたテンションでの殴り書きになりましたことをお詫びします。

今苦しんでいる方に向けて、何か伝わればと書いた次第です。

また、過去の不登校と僕。そしてどう私が立ち直ったか、親から最近聞いた当時のことや、周りから言われてことなど不定期で書いていこうと思います。

私の経験からは14年経っていて、今とは事情が違うと思いますが、誰かの何かになれば嬉しいです。

END.

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