教育改革(高大接続計画)

おはようございます。
ブログ投稿2日目です。「三日坊主」という言葉もあるように、いつまで続くかわかりませんが、これからの自分の人生を左右するかもしれないブログです。頑張って息の長いブログにしていきます。

さて、今日は「2020年教育改革」についてつらつらと綴っていきます。

このキーワードは、学校に通っている人、その保護者の方は皆さんご存知かとは思いますが…。
「英語が4技能になる」「センター試験がなくなる」「記述式になる」など、ざっくり内容はわかっていても、実際のところ詳細を理解している方はあまり多くいらっしゃらないでしょう。

まず、この2020年の教育改革は大きく2つの軸があると私は感じました。それは、
① 英語教育改革
② 大学入試改革(高大接続計画)
の2つです。本エントリでは、②の大学入試改革について掘り下げていきましょう。

先に、大学入試をする上で、恐らく必要になってくるであろうテストを記載します。

① 高等学校基礎学力テスト(仮称)
② 大学入学希望者学力評価テスト(仮称)
③ 民間業者の英語能力評価テスト
④ 各大学が実施する個別学力テスト

上記のテストを、大学受験を希望する生徒は受験していくことになるでしょう。現行の受験とはだいぶイメージも違ってきます。それぞれまだ確定ではないので、現状で決まっていること見ていきましょう。

① 高等学校基礎学力テスト(仮称)
学年:高校2年生〜高校3年生
回数:年に複数回
教科:必修科目(国語、数学、英語、理科、社会など)
方式:CBT方式(コンピュータを用いる)を取り入れた選択方式
問われる力:知識、技能

このテストは、学校で習う基礎的な内容を理解できているかどうかが評価されます。イメージは、現行のセンター試験に近いかもしれません。記述式ではなく、各教科選択式となるようです。
また、このテストの受験生を悩ませるポイントは「受験で利用するかどうかは各大学の判断に委ねる」ということです。よって、自分の入りたい大学がこのテストを利用するのかどうかにより、力の入れ方も変わってきます。

② 大学入学希望者学力評価テスト(仮称)
学年:高校3年生
回数:年に複数回
教科:必修科目、ゆくゆくは総合型(個別の教科ではない形式)へ
方式:CBT方式を取り入れた、選択方式+記述方式
問われる力:思考力、判断力、表現力

このテストが、現行のセンター試験をとってかわるテストになります。
http://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h29_01.html
すでにプレテストが実施されており、上記リンクからご覧いただくことができます。確かに形式は変わりましたが、結局のところ本来学習において必要な能力が育成できていれば、そんなに難しくなっているわけではありません。
また、一発勝負の要素を少なくするため、複数回の実施を検討している段階のようです。

③民間業者の英語能力評価テスト
こちらは、既に皆さんご存知かもしれません。
一番の有名どころは英検ですが、英検は4技能を計るのに一次試験である筆記テスト、二次試験である面接と2日に分けて行っているので、1日でその能力を計ることができないという理由で対象外になりました。これにより、英検は新しい形の4技能英検を実施するようです。
受ける大学により、どの試験で、どのくらいの評価を求められるかは変わります。一般的にはCEFR(評価基準)に基づき、ある程度は統一されるのではないでしょうか…。

④ 各大学が実施する個別学力テスト
このテストは、現行でもありますから、イメージはしやすいのですが…。意外と、今回の大学入試改革において重要な要素はこのテストであると私は感じています。実は、結構これが変わりそうなんです。
大学には「アドミッションポリシー」「カリキュラムポリシー」「ディプロマポリシー」と呼ばれる3つのポリシーが存在します。
この「アドミッションポリシー」は、最近はやりのAO(アドミッション・オフィス)入試に大きく関わるもので、「どのような人材を大学が求めているのか」というものです。よって、この「アドミッションポリシー」に基づいた学力試験を、各大学に実施するよう、国は呼びかけているわけです。
例えば、小論文や集団討論など、今ではかなりマイナーな選抜方法が、あらゆる大学で取り入れられる可能性が高いということです。よって、希望の大学がある人は、その大学がどのようなAPを掲げているのか、というところをしっかりと抑え、入試の準備をする必要があるわけです。

これらのテストの総合力を加味し、合格不合格が決まる…。という入試に変わっていくわけです。大変ですね、今の高校1年生からは。
私が今の時代に生まれていたら、実際に入った大学には行けなかったかもしれません。①のテストがぼろぼろになりますから。

でも、これだけ様相が変わっても、求められている能力は昔と全く変わっていないのです。表現の仕方が変わっただけなので、基本的にやるべき勉強はほとんど変わらないと考えています。

明日は、そこについて触れていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?