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【by them更新のあとがき】その悩み、“レス”が原因ではないのでは?

夫婦やパートナーとの夜の営みの頻度が少ないことは“レス”なんだろうか。
僕は一概にそうとは言い切れないのでは?と考えています。


こんにちは、椎名です。
今回の更新は夜の営みの“レス”について書かせていただきました。
僕とパートナーである彼女はあまり頻度が高くありません。しかし“レス”かと言われるとそうでもないと感じている。そんなことを綴りました。


行為の頻度が少なくても、レスではない。体の性が同じ彼女との「夜」のこと

心の性を定めていない僕の身体の性は女性で、パートナーである彼女の身体の性も女性のため、男女のカップルとは身体の面で少し事情が異なるかもしれません。お互いの生理周期とかも踏まえると夜の営みのタイミングが異性カップルより難しことが珍しくないので。(個人差あり)
それでも心の面でいえばそこまで大きく変わらないのでは?とも考えているので、ぜひ異性カップルの方や異性愛者の方にも読んでいただきたいなと思います。


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その悩み、“レス”が原因ではないのでは?

ここ数年で“レス”を題材にした作品がとても増えましたね。コミックでも創作・コミックエッセイ問わずよく目にするようになりました。
それだけ悩みを抱えている方が多いテーマだとも言えますが、一種のブームのようなものになっているように感じます。大切な人とのコミュニケーションの悩みをブームというのも憚られますが……

作品の系統やジャンルがブームになることはよくあります。しかし、鬼滅の刃が流行ったから和モノが流行る、カイジの映画が当たったからデスゲームモノが流行るのとは少々異なると思うんです。
パートナーとの行為の頻度が高くないカップルのどちらかが見た場合、本当はレスではないのに作品に触発されて「私たちもレスだ!」と早合点してしまう人がいるような気がして。そういうところが和モノやデスゲームモノの流行りとは異なるなと。もちろん「だからレスをテーマにするのは良くない!」と言いたいのではありません。むしろパートナーとのコミュニケーションについて考えるきっかけになることは良いことだと思います。

僕が思うに、レス…行為の頻度が少ないこと自体が問題なのではなく、それに対する不満やその周囲前後左右にある、二人の関係性の中に生じた不満が一番解消すべき“原因”で。あくまでそれが“レス”という形になって表れただけなのではないでしょうか。レスの解消が原因の解決のきっかけにはなるかもしれませんが、原因をそのままにしていたのなら必ずしも解決しないと思うんです。
いわばレスが症状、その原因が病原(ウイルスなど)だと言うとわかりやすいでしょうか。症状だけ取り除いてもウイルスが体内に残っていたらまた症状が表れるので完治とはいえません。
なので「レスさえ解消できれば」という考えに至ることを“早合点”だと書かせていただきました。

例えばレスとされる頻度でパートナーに対し「女性(男性)として見られていないと感じる」のならば、行為以外の部分で女性(男性)扱いされていないからそう感じるのかもしれない。「自分に魅力がないのではないかと感じる」のであれば、パートナーから行為以外で外見や内面を十分に褒められていないことが原因とは考えられませんか?
もちろんコミュニケーションとして行為を重要視している方もいます。その場合は行為というより、“自分が重要視していること”を軽視されていることが問題なのではないでしょうか。
もしかしたら原因である問題を解決すれば、頻度自体はレスと感じるほどでもなかったなんてこともあるかもしれません。

症状であるレスの解消だけでなく、その根底に何があるのかパートナーや伴侶と探っていけるのが一番ですが、まずは自分の気持ちとして何が根底にあるのか深堀り出来るといいなと思います。
人によっては向き合うことに抵抗があるかもしれませんが、パートナーと自分のためにも向き合っていきたい問題です。



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