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最近見た映画がメリバばっかりだった。 野生の #呑みながら書きました

こんちわ。椎名です。
先月はなんだか呑み書きが出来なかった。やりたかったのに!なので4月になってしまったけれど野生の呑み書きをやってみようと思うのです。


とはいえ今夜呑んでいるのはあったかい☕お茶です。玄米茶です。
今年デビューしたのですが、急須をはじめて買ってい…買ってみました。
「大人なので、急須の一つくらい持っておこう」てな理由で、有田焼の白い急須を買ってみました。使う前にちゃんと水で濡らしてから使うという気遣いも出来ていますよ。今のところは。
湯呑は愛用してる、並行世界さんの湯呑。禍々しくて演技が…縁起が悪そうでとっても可愛い。

とっても可愛いアイテムをたくさん作られている作家さんなので本当にオススメ。オカルトっぽいものや、推し活をしている人には特に。


最近RRRくらいしか映画を見れてないなって思ったので、土曜日と、これを書いている今とでこの二本をアマプラで視聴しました。なので今回はその感想を書いていこうかと。めっちゃネタバレしていきます。

あらすじやなんかはフィルマークスからどうぞ。


「RUN」

心霊ではなく精神的な怖さだった。
病弱に生まれて車いす生活の娘と、彼女を甲斐甲斐しく世話する優しくて強い母親。そのふたりの関係性に、娘が「お母さんが私に飲ませている薬ってなに…?」と疑問を抱くことから綻びが見え始め、どんどん事態が悪化していく物語。

平たく言ってしまえば、代理ミュンヒハウゼン症候群の母親の話なんですが、お母さんが隠そうとしてきた顔がどんどん露わになっていくところが本当に怖かった。「化けの皮が剥がれていく」ってこういうことだと思う。
ディズニー映画の「ラプンツェル」の母親、ゴーテルみたいな感じかも。ゴーテルは若さを得るためラプンツェルを塔に閉じ込めていたけど、この母親が彼女を家に縛り付ける理由が悲しいのが同情の余地が……とも思えない酷さで……!!!!!!

母の言いつけという名の食事制限がある中でチョコを拝借しようとスーパーの袋を漁った娘。母親の名前がラベルされた薬を見つけて、「お母さん具合悪いの?」とほんのり心配したらその薬が自分の薬としてお母さんから手渡されたことで、疑問が次から次へと膨らんでは疑心を強めていく演出の、畳みかけが凄い。
90分という短い時間の中で、ドミノ倒しのようにお母さんのボロが出てくるのが怖い怖い…… テンポよく進んでいくからこそ怖いというか。テンポよくボロが出る度お母さんが狂ってくのがね。全く嬉しくないテンポの良さで笑

ラストシーンはね、もう、僕としては娘の未来を思うと選択してほしくないエンドだった~!!!!!!
メリバっちゃメリバなのかな………

メリーバッドエンドは、受け手の解釈により、ハッピーエンドかバッドエンドかの解釈が分かれるような結末のことを指す言葉である。「メリバ」と略されることもある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オチだけ伏せときますね。出来れば見てほしいので。
でも僕はそのエンド、娘に選んでほしくなかったほんとうに―――!!!!
娘には全力で幸せになってほしい。お願いだから。



「ミッドサマー」

公開当時からオカルト界隈では大いに賑わっていたにも関わらず、ホラー映画がめちゃくちゃ苦手なため大いにビビり散らかし見てなかった。

案外見てみると、ヒトコワの要素が強いし土着信仰的な怖さは日本を舞台にしたもの(「ガンニバル」とか洒落怖とか)で多少慣れてたので正直全く怖くはなかった!遺体をアクリルで固めたりしないしね(そういう作品があるんです)
でも「カップルで見てはいけない映画」は理解した。彼氏最低やろ……
あととりあえずしばらくパイは食べれない…大変申し訳ないが混ぜ込むのは本当にキッショ……てなった。

冒頭のタペストリー?絵画?みたいなのとか、序盤の「ラブストーリーだよ」って言われてた布?(これもタペストリー?)で大よその話が分かるようになってるところが大変親切な設計でいいね。わかりやすい。

コミュニティーに向かう車を映すシーン、上下が入れ替わる様子が善悪の観念が「ひっくり返る」とかそういう表現なのかな。「目的地」に歩いて向かうところも、太い通りを横に逸れていくのを上から映すのも「道を外れていく」的な表現になっている気がして、そういうのを読み解きながら観るのは楽しかった。

幻覚作用のある食べ物が結構登場するけど、実際マッドハニーって幻覚作用のあるハチミツも実在するし、作中でイメージされている植物も気になるところ。
幻覚作用(場面により催淫作用)の視覚イメージの表現、さりげなさ過ぎて本当に気持ち悪かった!!!(誉めてます)
よく見るとぼわぼわっっと花が開閉したり、模様がじわじわ動いてたり。ぱっと見でわかりやすいところ以外も細かく動いてるところがあったりして、知らず知らずの内に幻覚を見せられている気になりました。

あと、ペレの両親ってもしかして……という嫌な気付きが鑑賞後に残るのはいいですね。考察好きで多少のグロが大丈夫な人なら大丈夫だと思います。
基準で言うと、ヒグマに顔面はたかれて皮がベロンってなるのをフィクションとして見れるならいけると思う(そんなシーンないけど)。ああ、「デンデラ」観れるならいける。たぶんだけど。
あとこれもメリバだよね。主人公のダニー視点では十分メリバだったと思う。


おまけ「セッション」

そういえば少し前にセッションも見た。なんだそこそこ映画見れてるじゃん!よかった。

これもメリバだったなぁ。パワハラがえぐいんだけど、パワハラ受けててそこから無事生還した身としては、先生に食らいついちゃうアンドリューの気持ちがわかっちゃうのが、すごいリアルな作り方してるなぁと思った。

これもめちゃくちゃメリバだった。90分くらいで短いしこれもオススメ。
ただしパワハラでトラウマのトリガー外れる人は絶対に見ちゃダメ。
先生のパワハラの仕方の文脈、本当にすごくリアルだから。


こんなわけで「最近映画見れてないなぁ」なんて思ってたけど案外見れてました笑 そしてまさかのメリバ率!まぁそういう作風が好きなんでしょうね。
今上映中のエスターの新作も観たいけど、たぶんアマプラで見ることになるでしょうね。

また映画見たら書こうかな。
では。



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