【by them更新のあとがき】“女性活躍”に僕が入れられる違和感

身体が女性なのだから、不調があれば婦人科に行くべき……なのはわかっていたのに僕はなかなか受診する勇気がなかった。だって自分から「女性」の部分を離して考えていたから。


こんにちは、椎名です。
今回の更新は性別を定めない僕がレディースクリニックに抱いていた「通いにくさ」と、そこから考えた病院と性別について書かせていただいております。

身体の不調を優先するべきだけど。僕がレディースクリニックに行くのを躊躇った理由

僕は普段、メンズアイテムを身に纏って生活しています。
それが僕の「自分らしい」ファッションで、時折後ろ姿などを「男性に見えた」と言われると嬉しく感じます。
しかし身体は女性のままで、特にオペやホルモン療法は行っていません。なので婦人科系の不調に関しては心身ともに女性であるシス女性と同じく起きるし、起きてしまったらレディースクリニックへ受診すべきです。
男性に見えると言われる見た目の僕がレディースクリニックへ通うのは、なんだか居心地が悪いように感じていたのです。

※今は心の中で折り合いがついた(慣れた)ので特に何も思わずレディースクリニックにも受診しています。

その頃のことについても触れていますので、良かったら読んでみてください。


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“女性活躍”に僕が入れられる違和感

ここ数年、勤め先でも“女性活躍”に力を入れるようになりました。
そして上層部が思う「活躍している」女性社員がピックアップされ、社内外へ社の取り組みとして紹介されています。
……僕のことも。

仕事を評価してもらえたこと自体はとても嬉しいです。しかし「女性活躍」という項目で評価を受けているような気がして違和感があるのです。
会社に対して公にカムアウトをしていないとはいえ問答無用に“女性”に括って社外へも見えるようにされると「本当は違うのになぁ」と思ってしまいます。
それに私以外の同じように女性活躍として紹介されていた社員含めて、本当にその人が女性なのかわからないじゃないですか。もしかしたら僕のように女性以外の性かもしれないのに、「この人は女性である」となにも疑っていないということに他ならないと思うのです。

かといって公にカムアウトできる環境ではないと感じるので、ほかの方から見れば「じゃあどうしてほしいの?」という状態だと思うんです。

僕としては普通に「我が社で活躍している社員」としての紹介で男女まとめてだけすればいいのではと考えます。
そもそもで「女性活躍に力を入れています」というのは産育休などの制度の充実度や利用率、産育休後の復職率、経営層や上位役職における女性の割合やその立場にある人の声を掲載し実像としてアピールしなければあまり意味がないと感じます。
少なくとも僕は産育休を取得していないし、上位役職でもない。
弊社の実像が、産育休後の復職を本人に頼み込んで戻ってきてもらっていて、上位役職の1割り以下しか女性がいないのだから「女性活躍に力を入れています」というのが内側からは虚像に見えているから、余計にハリボテの神輿に乗せられているような気になっているのかもしれません。

本筋より勤め先に対しての愚痴になってしまいましたね。
しかしこういう会社、少なくないんじゃないかって思います。
本質を問えば中身のないハリボテの神輿に乗せられている女性もまた、僕だけ、弊社の女性社員だけではないとも。




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