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【広報PR「サバイバル講座」参加者募集】と 【「広報PRの複業、独立のリアル」調査】報告

先日、複業&フリーランスで広報支援をする方に関する実態アンケート調査と、その発表会をやりました。で、その結果を踏まえて、勉強会を開催しようと思いますよ。

なぜ調査を行なったのか

最近、私の周りでは複業やフリーランスとして広報支援活動を行う広報パーソンが増えてきています。と、同時に、複業・独立に関するご相談も寄せられるようになってきました。

が、何回もお話を聞くうちに、相談内容に共通点があることに気づき「何かやれることがないか?」と思いまして。まずは実態を知るべく「広報PRの複業、独立のリアル」をテーマにアンケートを実施しました。その結果を報告する発表会を6/16に開催したので事後レポートとしてまとめておきます。

そして、今回の調査や発表会に参加された方の声を踏まえて、「複業・独立されている広報PRパーソン向け」に、2日間の勉強会を企画してみました。お申し込みは7/1(金)までなので、ご興味のある方は下記からお申込みください。(応募多数の場合は、抽選とさせていただきます)

7月開催 広報PRサバイバル講座のご案内はコチラ
https://peatix.com/event/3259616

6/16の調査結果発表会のレポート

発表会では、調査結果を公開しつつ、事業会社に所属しながら複業している倉田 鮎美さん、独立している高橋ちささんの2名にもゲスト登壇いただき、活動する中で感じる課題や、どのようなスタンスで臨んでいるかなどをお話いただきました。

<左:倉田さん、右:高橋さん>

調査の結果、主に3つのお題が「課題」として挙がったので、それぞれのテーマごとに結果共有&ディスカッションしてみましたよ。

テーマ1:安定した収入

複業・独立で一番気になるのは収入面ですよね。事前アンケートでは、複業の主な目的の第3位に「収入を増やしたい」がランクインしています。

では、実際のところ複業をしている人は、どれくらいの収入を得ているのでしょうか。

複業をしている人のうち、年間200万円未満が7割超と、大半を占めていました。なかには年間500万円以上を複業で稼いでいる方もいらっしゃるんですね!

一方、独立・起業している人たちは、年間500万円以上〜が7割超と、一般的な広報職の平均相当またはそれ以上の売上を上げている人が多いようです。

収入に関してよくある相談は単価の値付け。ここから登壇いただいたお二人に聞いてみました。

「PR会社から独立したので、単価テーブルが企業と個人で全く違うので最初は戸惑いました」と、高橋さん。確かに企業として請求する単価はいろいろ乗っていますから、個人の単価とは構成がちょっと違いますよね。

複業をされている倉田さんは「自分の時給と相手の伺った状況で折り合いをつけて出しています」とのこと。相手の会社の大変さを知っていたりすると、なかなか値段は言いづらいところもあったり・・・交渉の難しさが伝わってきます。

主に単価設定について話が弾みましたが、「収入」に関しては他にも上記のような視点から考えてみる、見直してみることができるのではないでしょうか。個人で活動する方は「収支や最終的に残したい利益」の観点が後回しになってしまう傾向があるようで要注意かなぁ。広報のコンサルティングだと、(ファクトブックやムービー、グッズ等の製作費がかかることもあるかもしれませんが)基本的には原価があまりかからないビジネスモデルなので、収支計算もしやすいはず。他にも稼働&時給管理や、案件の継続性、マーケティングや営業活動などの新規案件獲得の安定性など、中長期的な視点もあわせてマネジメントできると良さそうです。

テーマ2:契約

契約条件でのお悩みもつきません。業界やリテナー/単発など期間によって契約形態や成果物、報酬、その他条件面はばらつきますよね。毎回契約内容をまとめるのに苦労しているという声もありましたし、中には「契約締結せず進めてしまい、全て終わってから詳しい条件を調整することになった」という声も。

「契約」に関連する「これは困った!」の声

実際、倉田さんは過去に困ったことがあったとか。「契約書は作っていたけれど、思っていた条件と違ったことがあり・・・どうしようかなというまま契約が進んだことがありました。また、契約期間は最初は短めから始めればよかったと思う経験もありましたね」(倉田さん)とも。不一致だった部分を残したまま案件を進めるのはお互いよろしくないですよね。

詳細をここに書くことは伏せますが、もし契約内容に迷ったら、上図のような観点から検討してみることをおすすめします。高橋さんは独立した当時、同じく独立している同業の方とゆるいギルドの中で相談されていたようです。お互いの失敗談を共有したり、「条件が厳しすぎるのでは?」など実際にアドバイスをもらったりがあったとか。同業同士の繋がりの心強さを感じるエピソードです。

テーマ3:クライアントとのコミュニケーション

クライアントとのコミュニケーションも相談が多い話題です。フルリモートで社内事情が見えづらくなったとか、そうでなくても社外の立場で社内事情にどこまで踏み込むのかは悩ましい問題です。事前にヒアリングを重ねても、実際に案件が始まると状況が変わる場合もままあります。実は広報担当者が転職したがっているとか、サービス内容が変わることになったとか。。

「クライアントとのコミュニケーション」に関連する「これは困った!」の声

このあたりは倉田さん、高橋さん共に模索中とのこと。以前PR会社に所属されていた高橋さんは、独立してから現場の仕事もクライアントとの折衝とどちらも自分で行わないといけないのが大変とのこと。「具体的に月XX件の掲載目標を掲げていて、(広報以外の)何らかの事情で達成できなかったときに、支援先の担当者がサボっていたように見えてしまうのは避けたいです。でも、なかなか社内事情を鑑みて調整したり、クライアントのマネジメントに進言するのは難しい。そうなる前に第三者視点で調整してもらえる人がいるのはすごくやりやすいと思います」(高橋さん)

コミュニケーションで悩まないためには、経営者と現場の双方とコミュニケーションをとるのは最低限必要なんじゃないかと思います。それから、業務外の会話もして、日頃から思っていることを言いやすい関係性構築もしておけるといいですね(オンライン化でここが難しいという声も聞きます)。また、社内のいろいろな方面の人とパイプを作っておくのがリスクヘッジ、社内調整など業務の進め方で役に立つのかなと思います。

広報業務を進めるには、現場目線とマネジメント目線のバランスや、他部門との調整も大事ですよね。社外からの立場だと事情を詳しくしるのも難しいし、どちらかに肩入れするのが良いわけでもありません。幅広い視点で顧客とコミュニケーションできるのがベターですが、時間がなかったりその手の調整が苦手な人は、自分とは別に「営業担当・交渉担当」がいると役割分担できて広報実務に集中できそうです。

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ということで、発表会では調査で挙がった「複業・独立した広報パーソンが直面する3つのテーマ」について取り上げました。また当日は各テーマごとに参加者同士で意見交換する時間も設けてみましたよ。

最後に:お悩みの方向けの実践講座始めます

さて、ここからは勉強会の告知をさせてください。

広報PR「サバイバル講座」の第1期生を募集

調査結果やセミナーに参加された方の声などを踏まえて、10名と少数にはなりますが、広報PRパーソンの自立支援を目的とした勉強会を開講することになりました。

【こんな人におススメ】
●収入が安定しない
●取引先とのコミュニケーションに課題を感じる
●契約条件でトラブルになった
など、複業や独立しての仕事の進め方に悩みを感じている方に向けて具体的な対応方法などをディスカッションしたり、私やゲスト講師から実践例をシェアするなど、実践的ですぐに使っていただける内容をご用意しています。

<1日目>7/14(木)19:00−20:30
<2日目>7/28(木)19:00−20:30

企業所属の方も業務後に参加しやすい方がよいかと想定し、いずれも平日夜開催です。

【参加条件】2日間の両方のプログラムに参加できる方
(1日だけの参加はお断りしています)

本講座を受講していただいた方には、ゆくゆくはお仕事をご一緒したり、NPOなどソーシャルセクターの広報支援活動にもご協力いただけると嬉しいと思っております。

私が代表を務めるkipplesでは「人と情報をつなぎ、社会を変える主役を増やす」を掲げており、今回の取り組みを通じて、これまでお世話になってきた広報PR業界へ微力ながら貢献できればと思っております。

お申し込みは7/1(金)までなので、ご興味のある方は下記からお申込みください。(応募多数の場合は、抽選とさせていただきます)

7月開催 広報PRサバイバル講座のご案内はコチラ
https://peatix.com/event/3259616

今後は、↑のような有償講座に限らず、複業&独立したい&している広報PRパーソンの方々が、自信を持って仕事をを進行していけるよう、サバイブナレッジを共有する機会を続けていきたいと思います。

開催後アンケート 〜参加者の皆さんの声

当日参加した方々からもらったコメントを掲載させていただきますね。個別メッセージでも「抱えているお悩みが共通だと分かった」「ちょっと相談できる人がいるのは強い」「ブレイクアウトルームで知り合った人と繋がれた」などの感想をいただきました。「ひとり広報」として悩まれている方も多かったようで、他の方の意見を知ったり、ちょっとした相談をできる時間があったのがよかったようです。ほほう。

参加したから集まったご意見&ご感想(抜粋)

このような機会は繋がりを作る意味でも継続したいと思いました。今回はちょっと時間が短かったので、今後はもうゆっくり交流できる機会を作ろうかなぁ。。

改めて、今回ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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