人生50年目 #私の学び直し
4月から入会したSHElikesを、8月で退会することにした。
学び直し、と言われても 長続きしない。
その目的が達成できたら、その次へ行きたくなってしまう。
私というひとは農耕民族ではなく、狩猟民族なんだとつくづく思う。
これまでに取得した資格やスキルは様々だけれど、
思い切ってキャリアチェンジできたかというとそうでもない。
「何のために勉強しているの?」と言われると
かなり漠然とした目的なのかもしれない。
こんな私の「どっちらかった学び直し」の足跡が、誰かにとっての
学び直しのきっかけになれば嬉しいと思う。
1 就職してから最初の「学び直し」
4年制大学、大学院を経て教員になった。
最初の学び直しは、産休・育休中、30代目前だった。
1人目を出産後、図書館司書教諭の資格を目指した。
きっかけは、その当時勤務していた小学校で、司書の先生が勧めてくれたからである。結局、その先生も家庭の事情で退職されてしまったけれど、人間関係で苦しんだ職場で、唯一信頼できる先輩だったことを覚えている。
地元の教育大学で夏休みを使って受講できる講座だった。
2週間ほどで単位が取得できる講座で、子どもが熱を出したり入院したりアクシデントもあったけれど、なんとか修了することができた。
私の図書に関わる仕事は、ここが原点になっている。
産休育休中に、通信講座でペン習字も習っていた。
小学校勤務で、「板書の字が見にくい」とか「書き順が違う」などどいろいろと指摘されて悔しい思いをしたので、少しでもきれいな字になりたい!と1年くらい続けていたと思う。
復帰したときには、だいぶ板書の字がきれいになっていたのではないかと自分では思っているのだが。
2 40代後半で、図書館司書資格
その後、ちょこちょこといろいろな講座やなんかを受講してきたが、どれも長続きせず。実になるものも少なかったのかもしれない。
ダイエットのために、ヨガやピラティス、トレーナーの先生についたこともあったけれど、その時はインストラクターになろうとか思うのだが、続いたことが無かった。
40代半ばに、学校図書館教諭の仕事に限界を感じて、それならばと、図書館司書の資格取得にチャレンジしてみようと、通信制大学の学生になった。
いくつか通信制の大学があったのだが、近畿大学の図書館司書コースに入学し、1年半くらいかかって資格を取得することができた。
レポートやテストなど、けっこうハードで、心が折れそうになったけれど、何しろ図書館や本のことを学ぶことが楽しくて、最後まで続けることができた。
取得後は、本気で図書館学をもっと勉強してみたいと思ったけれど、
「お金にならない仕事」とオットにディスられてしまったので、本気で心が折れた。
できることなら、イギリスやアメリカに留学して勉強してみたいよ。と
今でも思っている。
3 50代目前で、放送大学に入学
コロナ禍で時間ができたこともあり、特別支援教育の教員免許を取得するために放送大学に入学した。
これまで普通教室で授業をしてきたが、難しさを抱える生徒が増えてきたことや、識字障害などの生徒に英語を教える際どのようなアプローチをすれば良いのかを学びたかったのがきっかけである。
半年ほどで、講座の視聴とテストの受験を完了し必要単位を取得、2種免許状を得ることができた。
特別支援教育に携わる先生方は、大学時代から熱心で優秀な先生が多く、私の中では尊敬できる方が多かった。しかしながら、今の現場では、専門知識も乏しく、やむを得ず特別支援教育担当になる先生方も少なくない。
普通教室と特別支援教室の垣根はまだまだ高いと実感している。
自分が資格を取得することによって、どちらの立場も理解した上で、子どもたちのために何が出来るかを現場から考えていけたら良いと思う。
将来的に、それが公教育の場から離れたものになったとしても、新しい仕事の可能性としてはありなのではないか。
4 SHElikes で ライター修業
コロナ休校からものを書き始めて4年。
果たしてこれでいいのだろうか?
WEBライティングの基礎なんて、どうやって学ぶのか。
書くことに迷いを感じ始めた頃、SHElikesに出会った。
目的は簡潔だった。
「ライティングのことを学びたい。」
あわよくば、WEBライターになりたいなんて思っていたけれど
そんなに世の中うまくはいかないものだ。
この4ヶ月の間で、ライティング、写真、ウェブデザイン、ウェブ制作(ワードプレス)などやってみたいと思う一通りを学習してきた。
受講したいと思っていた内容を履修した今、我に返った。
「これからどうしたいんだっけ?」
立ち止まってしまったのだ。
SHElikesには、転職に成功したり、キャリアアップに成功した女性が次々に紹介されている。
私もそうなりたい?
自問自答したとき、ちょっと違うな、と悟ってしまったのだ。
女性がつくった、女性のためのスクール。
そのコミュニティーに「違和感」を感じてしまう。
50代以上の女性には、居場所がないのかな。
思い切って、卒業することにした。
だって、目的は達成されたから。
5 これからの私
行きつけのカフェで、マスターに
「いっつも、やりたいことが違うんだもん」と笑われてしまった。
まあ、そうだよね。
飽きっぽいのは、もう、自分でもあきらめている。
時間とお金を費やしてきた私の学び直しだけれど
華麗にキャリアチェンジできたわけでもなく、
生活と子どもの仕送りのために、私は今でも淡々と公務員を続けている。
55歳で退職し、カフェを開いたマスターのような
行動力と勇気が私にはあるだろうか。
ここまでやってきて、学んで楽しい!と思えたのは、大学や大学院での
学びだった。
民間のスクールは、お金だけがかかってしまい、自分の性に合わない場合が多かった気がする。
生活をダウンサイジングしつつ、仕事をどうしていくか。
このまま現状維持で、同じ世界で生きていくか。
それとも、第2の人生チャレンジしてみるか。
これらは50代にとって切羽詰まった問題でもあるし、現実を考えただけで
その壁の高さに心が萎えてしまいそうだ。
50代って、こんなんだったっけな?
健康も、体型も、生活も、思い通りにならない毎日。
それでもなお、
現状維持で立ち止まるのは、怖すぎる。
新しい自分になれるように、
少しでも明るい未来が見えるように、悪あがきを続けてみようと思う。
立ち止まるな、わたし。
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