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デジタルとの付き合いが怖くなる一冊

こんにちは、ナカちゃんです。

noteを書くのも、本当に久しぶりのような気がします。高校入試真っ最中な時期にあり、毎日神経をすり減らして勤務しております。

 先日の大嵐の日は、なんと、私立高校の入試日だったのですよお

 道内の多くの小中学校が、臨時休校になる中、高校入試だけは何としても実施したいと強行突破。何事もなく終了したのですが、入試日に大荒れの天気になるのは、セオリーなのでしょうか。あと、3月に公立高校の入試がありますが、毎年通り、春の嵐再来 かもしれません。

そんな中、何とか読み終えたのが、『スマホ脳』

スウェーデンの世界的精神科医 アンデシュ ハンセンによる世界的ベストセラーです。



 読み進めるごとに、「GIGAスクール、大丈夫なのか??」という疑問が湧いてきました。

人間の脳というのは、未だにスマホやパソコンに適応していないのだそうです。スマホを日常生活で使い続けることで、本来の人間の生活からかけ離れていくため、病気につながるらしい。スウェーデンの教育現場で、タブレット端末やPCを使い続けた結果、様々な影響が出てきていると指摘しています。

 よく本好きの間で話題になる「本は、紙かデジタルか?」という問題にも触れており、電子書籍は、画面として認識されるため、文字認識が十分ではなく、脳に残りにくい。と書かれていました。勉強に欠かせない、ノートと鉛筆を使って「書く」行為が、どれだけ脳を刺激して、記憶に残すことができるのかに言及しており、逆にタブレットを使った学習は、「表面的になぞるくらいの」記憶しかできないと論じています。

タブレットやパソコンを使った学習が、なぜ点数に結びつかないのか、など色々な疑問がありましたが、とても腑に落ちる説明がされており、とても納得することができました。納得するとともに、不安も膨張するのです。

 「PC全能論」に立った上で、性急に学校現場にやってくるギガスクール。ハードの設備を整えたからといって、すぐに使えるわけではありません。それを使ったことで生じる弊害についての見通しがあって、メリット、デメリットを説明する責任があると思うのです。人間の脳に与えるダメージを考えたとき、「道具として使える」だけの技能と心構えが必要です。SNSは麻薬だ、との表現もされているように、すべてOK、ノールールで使わせることはとても危険だと改めて思いました。

 画面を見る時間を「スクリーンタイム」と言いますが、それが3時間を超える場合は、依存症なのだそうです。今の中学生は、3時間以上の使用はざら、7~8時間画面を見ている子も少なくありません。

 いろいろな「依存症」がある中で、「デジタル依存」は、病気として認識されていません。でも、中学生の生活の大部分が「スマホに依存」しているのです。

デジタルツールは諸刃の剣である。

 その有用性と、危険性をしっかりと認識したうえで、よりよい付き合い方を考えていかなければなりません。まずは、大人が、自分のデジタルツールとの付き合い方を見直すべきだ、と 私自身がこの本に教えられたのでした。

#これからの家庭教育 #子どものスクリーンタイム #スマホ脳

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