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社会人芸大生2年目を終えて part1

年度末をむかえ、編入して2年目の冬期の成績も確定しました。
終わってみれば、19科目・36単位を修得できましたので、昨年以上に怒涛だった2年目を振り返ってみます。

ちなみに1年目の振り返りはこちら


●2020年度の目標と修得科目の内訳

今年度の目標は、
①学芸員課程の「博物館実習2」「博物館実習3」の受講
②次年度の卒業を目指して 必修科目の単位をできる限り修得する

でした。

昨年度の最大ミッションだった「博物館実習2」の受講要件が無事に達成できたので、今期は受講にともなう京都での滞在準備も重要でした。
また、昨年度なかなか進められなかった所属コースの科目履修も、次年度(3年目)で卒業したいとなると、結構 しっかり進めなければならず・・・
非常に濃密な日々となりました。

▼2020年度 単位修得科目 内訳
学芸員科目のスクーリング (S科目)・・・・・・・・2科目
自学してレポート提出&試験 (TR科目)・・・・・・1科目
WEBで動画を観てレポート提出 (WS科目)・・・・・・9科目
専攻コースの専門科目 (TX科目)・・・・・・・・・・7科目


●春期(4~6月)

★何よりもまず、8月の博物館実習2に受講申込!
申込んだはいいものの、果たしてこのご時世で本当に開催されるのか・・・
キャンパスで開講予定だったスクーリングが、軒並みオンラインに切り替えられる様子を見て、ちょっと心配になりました。

が、考えたところでどうにもならん、なるようになる!と、早々に悟る自分もいました。
わたし、自分でどうにもならないことは、すぐに諦めるタイプですw

この頃からすでに、特効薬でもできない限り、半年や1年、もしかしたらそれ以上の長期戦になるであろう、と思っていたので、変に落胆することもなく、じゃあどうしようかな!と、プランBをあれこれ妄想。

そして早々に京都滞在のための宿を予約し、滞在中の展覧会スケジュールなどをリサーチしていましたw



★ ひたすら自宅で仕事&学習の引きこもり生活

3月から新たなお仕事に携わり始め、クライアントのオフィスに週に何日か出勤していましたが、4月以降は完全リモートに。以降、一度もオフィスにお邪魔しないまま、今に至ります。

最初にオフィス勤務していたことが大きかったと思いますが、業務の内容や性質的に、完全リモートでもほぼ全く支障なし。定期的なWebMTGと日々のチャットで、コミュニケーションや信頼関係が維持できており、非常に快適にお仕事を続けてこられました。
現在も変わらず、継続して契約いただけていて、ありがたい限り。そしてWeb系のキャリアがあってほんと良かったです。

たぶんこの春頃は、世の中 ”愛の不時着”ブーム・・・?わたしもあれこれ観たかったのですが、全然手が回らず、コースの専門科目や芸術史の科目履修に没頭。テキストや参考資料に埋もれてましたが、わりと楽しかったですw


★今しか書けないこと、書いて残さなきゃならないことがあるはず
と思って、こんなことをnoteにつらつらと書いてみたり

タイムリーなテーマで書かれた新聞記事を題材に、課題のレポートも書きました。これもまた楽しかったです。


★OBIKAKE(おびかけ)様とのお取り組みがスタート
現在も大変お世話になっている、美術館・展覧会情報メディア OBIKAKE(おびかけ)様とお会し、一緒にやりましょう!とお話いただけたのもこの頃。
さっそく5月にSkypeで最初のインタビュー取材、翌6月に記事が公開( 全4回連載!)されました!!!


●夏期(7~9月)

★ 無事 京都に滞在 & 5日間の学芸員実習2に参加!!!
おかげさまで元気に夏を迎え、実習も無事に開催されまして、”京都の大学生”な日々を過ごすことができました。

京都に暮らすように滞在した10日間。
実習の期間中は、毎朝 市バスに乗って大学に通い、講義を受け、一緒に受けている方々とあれこれ喋ったりして。
暑い暑い夏の京都、慣れない環境で、体力的には確かにハードでしたが、これがずっと続いたらいいのに、なんて思っていました。

ほんとに、この体験だけでも、大学に入った甲斐がありましたよ。
あー ほんとに楽しかったなぁ・・・(遠い目)

この頃の話は、今年の夏がやってくるまでに紙の本にまとめたいと企んでいまして、冒頭とか文章の一部とか、本づくりの進捗をこのnoteでレポートしたいなぁと考えてます。(と書いて自分を追い込んでみます)

★実習があったため、他の科目の履修があまり進められず・・・
学芸員の実習は、参加して終わり、ではなく、その後10日以内くらいまでに『博物館実習ノート』という専用の冊子に、実習の5日間でどんなことを学んだかをまとめ、振り返りのレポートを書いて、大学に郵送などで提出、合格してやっと単位がもらえます。

そのため、事前に予想していた通り、他の科目を頑張る元気と時間の余裕がほとんどありませんでした・・・。辛うじて、コースの専門科目2つに何とか取り組めた程度。
冬期に続きを受講できる科目は、レポート提出までたどり着けず、何とかできるところまで進めるだけで精一杯でした。

でも、諦めてしまわなくて本当に良かった・・・この夏期の頑張りが、冬期の自分を本当に助けてくれたのは言うまでもありません。
いま自分にできるベストを尽くす、できる準備を尽くすことの大切さが改めて身に沁みました。


★無自覚のまま、まさかの体調不良
ちょうど実習ノートを大学に提出し終えたぐらいの時期だったでしょうか。朝、起きたら、水が入ったときのように左耳が詰まった感じ。耳抜きを何度しても変化なし。両耳にイヤホンしても左耳は全然聴こえない。
うーん・・・なんかおかしい。

Google先生に聞いてみると、どうやら急いで耳鼻科に行った方が良いっぽかったので、歩いて数分の近所の病院へ駆け込みました。
結果、それから10日以上、耳が聞こえにくかったです。

突然 耳が聞こえにくくなるはっきりした理由は未解明だそうですが、思い当たる原因はもちろん、京都滞在と、その前後の多忙による疲れ・ストレスでしょう。
メニエール病などの薬を処方してもらい、できるだけ休むようにしました。薬を飲み続けてもこのまま、治らないこともある、と聞いていたので、後回しにできることは全部後回し。
さすがに、このまま治らなかったらどうしよう、と不安になりましたが、おかげさまで両耳聞こえるようになりました。
このときの不自由さを知って、高齢の方々にはこれまで以上に、大きな声でゆっくりはっきりお話するようになりました。

それにしても、確かに忙しかったけれど、体調管理と睡眠確保には本当に気をつけていたし、どこかが悪いような自覚症状は全くなく、本当に突然のことでした。まさかそこまでギリギリの状況だったとは。驚きました。自分で思っているよりも、無理がきかない年齢になりつつあるんだなぁ、と自覚しました。
皆さまもどうぞお気をつけて。つい後回しにしがちですが、耳の聞こえにくさを感じたら、一刻も早く病院に行き、治療を始めることが大事ですよ。

★秋と冬の履修が、ほんとに大事だ、と焦る
休養しつつも、履修プランを見直し、次の秋期に受講しようと腹をくくった科目の予習に取り掛かりました。そう、コースのメンバー内SNSでも難解!と話題だった「美学概論」です。

美学とは哲学の一分野で、カントの『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書や、ニーチェ、ヴァルター・ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』とアウラの話などなど・・・ とにかくいろんな人物とテーマが登場しますが、テキストや参考資料としてあげられた本を何度読んでも、ちょっと何言ってるかわかんない・・・汗

結果的に、秋期に何とか単位をいただけましたが、本当に難関な科目でした・・・この履修をきっかけに、哲学の面白さと奥深さ、難しいからこそもうちょっと知りたい、と興味を持ちました。
東大・小田部胤久先生の『美学』や『西洋美学史』を手に取り、ゲンロンカフェが運営するシラスに、小田部先生が出演され『美学』を解説した有料配信まで追いかけて視聴しましたよ・・・。(そしてこの動画が非常に役立ちました。)

ちなみに配信時の様子はこちらで読めます。


この「美学概論」以外にも、シラバスを前倒しして読んで、手に入るテキストや資料はさっさと準備し、すすめられるところはどんどん手を付けていきました。
それでも相当焦りました。3年で卒業予定とすれば、夏期が終わると在籍期間もちょうど折り返し。これ、果たして終わるんだろうか・・・と。


Part2に続きます(明日の朝8時に公開します!!!)

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