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社会人芸大生が勉強の合間に買って読んだアート関連書籍・2020上半期編
皆さま、本、読んでますか?
特にここ数か月で、思いがけず時間に余裕が生まれた、という方々や、思うところあって、意識して本を手に取った、なんて方も多かったかもしれませんね。
3か月ごとにレポートの締切やテストに追われる日々のわたし。
教科書はもちろん、関連する参考文献、ブリタニカなどの事典や辞書、レポートを書くための資料本などなど、”読む必要があるもの”が多い日常を過ごしています。そして子どもの頃からの習慣で、毎朝、新聞も読んでます。
どんだけ活字が好きなんだ!とお思いでしょうか・・・ですよねー。
確かに、子どもの頃から、読書は習慣になってます。
でもさすがに大学に入った昨年からは、正直、物語や小説などはなかなか手が回らずに読めてません・・・。やむを得ず、在籍している数年だけ、と思い、優先順位を一時的に下げてます・・・。
ということで、毎日活字まみれになっているわたしが、勉強と趣味もかねて、ここ半年で手に取ったアート関連本を紹介&勝手におすすめします!
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◎日本美術&西洋美術の入門書系
●『一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞』
●『武器になる知的教養 西洋美術鑑賞』
この2冊はいずれも、東京藝術大学大学美術館の館長・教授をつとめられている、秋元雄史さんの著作です。
それぞれ日本美術や西洋美術の概要が、ざっくりつかみやすく、まとめられています。そして、ほぼ絵画が中心ですが、カラー写真とともに、各時代でポイントとなる作品を紹介・解説しています。
”ざっくりつかみやすい”って、初心者の方が、最初のとっかかりとして読むにも、アート好きの方が改めて理解を深めたくて読むのにも、どちらにも合うと思います。現にわたしも、おおまかな美術史を復習するのに何度も手に取っていました。
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●『マンガで教養 はじめての西洋絵画』
日本美術好きでここまで来ていたため、まだまだ西洋絵画の知識が浅く、手に取った1冊です。こちらも時代の解説などとともに、絵画がカラーでたくさん紹介されています。
著者は、国立西洋美術館主任研究員の川瀬佑介さん。コミカルでわかりやすい、にしうら染さんのマンガが、西洋絵画の世界をとっつきやすいものにしてくれているのも良いです。
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◎新書
●『美意識の値段』
数年前、NHK『プロフェッショナル』で、世界でも著名なオークション会社・クリスティーズに勤務する日本人を取り上げた回がありました。
わたしはこのアートのオークションという世界にものすごーく興味があって、リアルタイムで観てとても印象に残ったのですが、このときに出演していたのが、この本の著者・山口 桂さん。
山口さんの半生や、作品やオークションの裏話も多いのですが、世界を相手に活躍するオークショニアの、率直で貴重な声が聞ける1冊でした。
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●『美術展の不都合な真実』
つい先月発売されたばかりの1冊。奇しくも絶妙なタイミングになったと思います。新聞広告で見かけて、買ったその日にあっという間に読み切ってしまいました。
著者は、まさに裏方として美術展の企画や準備をしていた経験がある、古賀太さんです。
内容はタイトルの通り。こうして読むと、そっか こんなにも一般的に知られてないことがあるんだな と再認識します。
例えば 本にもありましたが、展示室に座ってる人が学芸員だと思われてる
って話は、レポートにも書いて 大学の先生に、そんなわけないだろ!ってつっこまれました。
でも、わりとそう思ってる人が多いんですよね・・・
作品や作家についてあれこれ質問してる人、案外見ますよ・・・
わたしも学芸員の勉強をし始めてみて初めて、知ったこと、気づいたこと、驚いたこと、思うところが本当に多々ありました。
読んでみて、改めて そうだよね! とか
やっぱりどうかと思うよね!!!とか言いつつ
ふせんを貼り続けてしまいました。
どこの世界もそうですが、”中の人”で居続けると、業界の当たり前が全く知られてないってことになかなか気づけないし、あれ?って思うことにも”中の人”でいるうちは一言 言いづらいものだよね・・・なんて思います。
今回の臨時休館を経た世の中で、発言力のある多くの関係者からも
変えるべき時だ いう声が上がってますし、いい機会として変えていってほしいなぁ と。
そのためにも、いま必要で、多くの方に知ってほしい一冊だと思いました。
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◎ノンフィクション&雑誌系
●『美術館と大学と市民がつくるソーシャルデザインプロジェクト』
東京・上野にある、わたしもお気に入りの美術館・東京都美術館には、ボランティアとはちょっと違う一般市民が、定期的に集まり、様々なイベントやプロジェクトを企画・運営してるって、ご存知ですか。
「とびらプロジェクト」という名前で、もう10年近く活動しているのですが、その活動内容や歴史をまとめた1冊です。
実はわたし、今年、このとびらプロジェクトのメンバー募集に応募して選考を受けまして。残念ながらご縁がなかったのですが、そのときに改めて読み直しました。
美術館を取り巻く世界ががらっと変わった今、どんな取り組みがこれから生まれてくるのか、また、もし自分が参加していたらどうしたかなぁ、なんて、考えてます。
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●『茶のあるくらし なごみ』
これ、茶道専門の月刊誌です。普通に本屋さんでも売ってるんですよ~。
今回この出版社が、バックナンバーをどーんとプレゼントします!という太っ腹企画をしてくださって、ありがたく頂戴しました。
茶道って、本当に総合芸術だなぁと、つくづく思います。お稽古に通うようになって、この雑誌の存在を知り、ときどき手に取ってましたが、今回じっくりと読んでみて、とっても面白かったです。
お稽古を続けてきて、ある程度知識が増えたこともあるかと思いますが、写真などが素敵なんですよね~。これからは定期的に買おう!と思いました。
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◎そんな中、あえての今、三島由紀夫『金閣寺』
物語や小説はなかなか、なんて冒頭に書いてましたが、この1冊だけは、ちょっとずつ読んでます。
三島由紀夫の作品は、今までは自決のイメージが強烈すぎて、ほぼずっと近寄ってこなかったです・・・。
が!こちらの展覧会を観て以降、とても興味が出ました。
自決という結末に至った理由だったり出来事だったりに、とても興味がわきました。
強烈すぎるイメージは一旦横に置いて、”三島由紀夫という人そのもの”を、当時の社会背景も含めて、まっさらなところから知りたくなったのです。
60〜70年代や戦前の日本の大衆文化にもとても興味があります。
この展覧会がきっかけで、映画「三島由紀夫vs東大全共闘」も観て、ものすごく痺れました・・・確実に今と地続きなのに、全く違う空気。
また、今の20〜30代の我々は、ずいぶん甘々な世間を生きてるなぁと、喝を入れられた思いでした・・・。
そして今。ほぼ全く読んでこなかった三島由紀夫作品を、「金閣寺」を手始めに慌てて読んでいます。
三島由紀夫が綴る日本語の美しさに驚きっぱなしで、なかなか読み進められてませんが。
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◎これから読み始める2冊
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●『ならず者たちのギャラリー』
●『哲学と宗教全史』
どちらもとても興味があって購入したものの、積ん読に・・・。
いい加減、そろそろ読み始めよう!と思っています。
でも、どっちも500ページ近いんですよね・・・・
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27958261/picture_pc_400f82bb8d305c30fc5cf6a23732206a.jpeg?width=1200)
年末には感想をこのnoteに書けるよう、楽しみながら読み進めようと思います!!!
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社会人芸大生が勉強の合間に読んでたアート関連書籍 シリーズ
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