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油淋鶏

はじめて作る料理の味つけは、すべての調味料を同量にして作ってみることが多い。1対1の法則です。
そうしてできあがったものを食べれば、何が多くて何が少ないのかがよくわかるから。次からは自分好みの味に調整していくことができるのです。

いつか作りたいと思っていて、あまりに好きすぎて手を出さずにいた料理があります。
油淋鶏です。ランチで中華のお店に入って、メニューに油淋鶏があれば、90パーセントの確率で注文してしまいます。
店ごとに微妙に違っていて、好みだったり好みでなかったり。
会社の近くにあった店の油淋鶏がだいぶ好みだったのですが、もう閉店してしまったので、無意識にその味を求めているのかもしれません。

で、いよいよ自分で作ってみようと思ったわけです。
材料や作り方はだいたいわかります。が、問題は肝となるかけだれの調味料の配合。例のごとくなのか、思い切ってなのか、、、
ぜんぶ同量でやってみました。1対1対1対1対1・・・の法則。

1 鶏もも肉1枚は縦半分に切り、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1と合わせてもみ込んでおく。

下味も1対1です。鶏肉を半分に切ったのは、2人前だからです。

2 油淋鶏だれを作る。ボウルにしょうゆ、酢、砂糖、水をそれぞれ大さじ1ずつ入れてよく混ぜる。砂糖が溶けたらごま油大さじ1、長ねぎ、しょうが、にんにくのみじん切りを加えて混ぜ合わせる。

長ねぎは食感も楽しみたいので大きめのみじん切り、しょうがとにんにくは細かくみじん切りにしました。

3 1の鶏肉に片栗粉をまぶしつける。

閉店してしまった会社の近くのお店では、片栗粉と小麦粉を合わせて使っていると言っていたことを、あとから思い出しました。次はそうしてみようと思います。

4 フライパンに深さ7ミリほどの油を注ぎ、3の鶏肉を皮目を下にして入れ、中火にかける。カリッと揚がったら裏返し、火加減しながら揚げていく。

冷たい油から揚げていくことを覚えてから、揚げ物のハードルがだいぶ下がりました。土井義晴先生のおかげです。

5 揚がった鶏肉は食べやすい大きさに切り、皿に盛りつけ、2の油淋鶏だれをかける。

皿にせん切りキャベツをしいて、その上に鶏肉をのせました。
これも例のお店の真似です。たれがかかったキャベツもおいしいのです。

油淋鶏1

さて感想ですが、とてもおいしくいただきました。
とはいえ、改良点ももちろんあります。
もっと酢が多くして、唐辛子の輪切りを加える。
そして最も大切なのは、かけだれはこの倍量作ること。
油淋鶏はつゆだくに限ります。

油淋鶏

[材料]
鶏もも肉 1枚
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1
片栗粉 適量
揚げ物 適量

〈油淋鶏だれ〉
長ねぎのみじん切り 10センチ分
しょうがのみじん切り 1かけ分
にんにくのみじん切り 1かけ分
しょうゆ 大さじ1
酢 大さじ1
砂糖 大さじ1
水 大さじ1
ごま油 大さじ1

[作り方]
1 鶏もも肉1枚は縦半分に切り、しょうゆ、酒と合わせてもみ込んでおく。
2 油淋鶏だれを作る。ボウルにしょうゆ、酢、砂糖、水を合わせてよく混ぜる。砂糖が溶けたらごま油、長ねぎ、しょうが、にんにくのみじん切りを加えて混ぜ合わせる。
3 1の鶏肉に片栗粉をまぶしつける。
4 フライパンに深さ7ミリほどの油を注ぎ、3の鶏肉を皮目を下にして入れ、中火にかける。かりっと揚がったら裏返し、火加減しながら揚げていく。
5 揚がった鶏肉は食べやすい大きさに切り、皿に盛りつけ、2の油淋鶏だれをかける。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このレシピは、
味つけ黄金比【1×1】のレシピです。

〈油淋鶏〉の味つけ黄金比
しょうゆ1 × 砂糖1しょうゆ1 × 
酢1 × 砂糖1 × 水1 × ごま油1

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