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自宅介護を終えて(感想)#1

2020年2月17日。母は施設へ行った。私の自宅介護生活は終了した。始まりは、2019年に遡ることになる。約1年と2.3ヶ月ぐらいの自宅介護だった。

母の病気はALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病だった。日を追うごとに会話ができなくなり、今年に入ってからは、ほとんど声が消えていた。口の動きで言葉を読み取ることがメインになっていた。また、手足が動かなくなった。力がほとんど入っておらず、体重は25kgほどになっていた。人間は27kgを切ると死の危険が近づく。私の母は近づく域を超えていた。

2020年の8月に精神がやられてから、レスパイトを導入した。そのおかげもあって随分と生活にゆとりができたが、そうではない人の人生に比べれば、とんでもないのだろう。

とてもとても、長かったです。人生に無駄なものはない!なんて綺麗ごとなんだと思う。こんな経験はする必要がなかったし、しなければよかったと今でも思う。

それと同時に、とても短かったです。毎日慌ただしくて、ゆっくりするなんてことがほとんどできなかった。なんの期待もしなかった。

声を荒げたり、暴言を吐いたり、心から失望したりと、ストレスが溜まるということを感じないほどに、感情が激昂してしまったこともあった。

自分の生活だけ見たら、辛いの一言です。「なんで俺だけ」。この言葉をどれほど浮かんだことか。

でも、noteで発信できたことはすごくよかったことだと思っています。見てくれるだけでも嬉しいのに、いいねを押してくれて、その上コメントまで送ってくれる。サポートもしてくれる人もいた。あまりにも嬉しいし、世の中は素晴らしいことで溢れてるじゃないかと思えた。

そして、今では少なくなってしまった友人。片手の指でしか数えられない大切な友人や恋人の無条件の助けを私は忘れない。彼ら/彼女らがこれから困ったことや悩んでいることがあり、助けて欲しいことがあれば、それはどんな手段を使ってでも助けたい。

これからどんな苦難が来ようと「自由」をなくした大学生活後半の人生が苦難のピークなんだろうと感じる。


ありがとうございました。


感想だけでは終わらしたくない。だから、自宅介護をしている人に少しでも未来を見せたいので、この経験からの「成長」と「犠牲」をnoteにしようと思います。


ここでサポートいただいたものは、全て私の母の病気への還元に使わせてただいています。