不完全な私だからこそ、届けられるものがある
こんにちは、クッキー屋クル店主のナオです。
13年間お店をやってきて培った「好きなことを仕事にする」ことを健やかに続けていくためのコツや考え方をお伝えするnoteです。
私の夫は企業でプロダクトデザイナーをしているので、形は違えど夫婦でものづくりに携わる仕事をしています。
2人でよく話をしているのですが、もうこの世の中には必要なものは全て揃ってるよねと思っています。私たちの想像力の欠如もあると思いますが^^;
安く買えるもの、高級なもの、いろいろなアイディアが思い浮かぶけれども、
でももうそれって世の中にあるよねと最終的になってしまいます。
お菓子も一生懸命新しいアイディアを出そうと思っても、これってほんとに求められているものなのかなぁ?と思うことが本当に多いです。
便利さとか、おいしいと言う部分では、もう大きい企業にはかなわないなぁっていう気持ちもあって、
でももちろん私たちはものづくりを続けるし、お客様に届けていく事はやめないと思う。だけど、どこか常に突破できない天井を感じながらそれをやっている感覚もあって。
今は、とにかく目の前のことに全力で向き合っています。
何かを生み出すことに対して、この先どうなっていくんだろうとやっぱり思うこともあって、
こう書くととてもネガティブな状態とも言えるけれど
でも私はそこに希望も一緒に感じています。
個人で活動していくには、便利なもの、安い高い、
そういったフィールドに乗らないもの
そこに向かっていく必要があるんじゃないかなぁと思っています。
それは言い換えれば、そのフィールドにもう乗らなくていい、
ということにもなります。
これを読んでくださっているあなたもそうだし、きっととっても悩んだり、苦しんだり、もちろん楽しんだり、いろんな感情を持って形にしているのではないかと思います。
それってなんとなく作るものにいびつさだったり、傷だったり、どこか不完全さもあって
逆にそれが魅力となって惹きつけられる人もいると思います。
そういうのって、大きな会社とかコンセプトとかマーケティングとか
ものごとの整理整頓を必要とされる所には作れないんじゃないかなぁと、
信じたい。笑
お店を長くやっていると、いろいろなお客様に出会ってきました。
オーガニックなどのスペックで買う人
店主の経歴で良し悪しを決める人
「なんとなく足を運んでしまう」と感覚に従ってきてくれる人
私の人柄で話をしたくてきてくれる人
高い、安いで判断する人
高くても味がとにかく好きでご褒美に、ときてくれる人・・・
人が感じる価値って本当さまざま。それに善悪、正解不正解はなくて
「そういう人がいる。では、私の作るものはどんな人の手に渡って欲しいのだろう?」
を、ただただ突き詰めていく作業をしているような気がします。
ひとりの人間がたくさんの時間、労力、お金をかけて、全身全霊で身につけたこと、
たくさんのことを諦めて一点集中して、「どこかの誰かの役に立ちたい」と決断した重み。
これは揺るぎなくそこにあるもので、誰かが代わることはできない唯一無二のものなのです。
作るものが他者と比べてどうか、世の中の現状をネガティブに憂うことより、
自分の価値観、美意識、感性、好きなこと嫌いなこと、
自分とは何者なのか
を、ちゃんと周りに伝えるためにまず、自分を棚卸しする作業のほうがはるかに大切だなと感じます。
つくるものに、なんとなくにじむ自分のかけら。
そこに責任と、誇りも忘れずに忍ばせることが
これからのものづくりに大切なんじゃないかな、と考えています。
なんか今日の記事はとりとめのない感じの記事ですが・・・!
何か引っ掛かるものがあれば幸いです。
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