人が離れていくことを許可する
こんにちは、クッキー屋クル店主のナオです。
13年間お店をやってきて培った「好きなことを仕事にする」ことを健やかに続けていくためのコツや考え方をお伝えするnoteです。
独立したり起業すると、まず間違いなく「誰かと仕事をする」ことになります。
当たり前ですが、ひとりで仕事を成り立たせることなど不可能だからです。
まずはお客さまがいるし、
誰かを雇っているかもしれないし、
クライアントがいたり、
お取引先がいたり、
ご近所付き合いがあったり。
特に、右も左もわからずに起業している時に手を差し伸べてくれる人、というのはとても貴重だし、心強い存在です。
そして、事業を続けていくと、自分のステージが変わる瞬間が必ずやってきます。
作品や製品のテイストが変わることもあるし、
規模をを大きくしてスタッフを雇ったり、
自分のライフステージに合わせて仕事をする時間を変更したり。
そうすると、お客さまやお取引先となんとなく合わなくなってくる時が来ます。
「前のあなたが良かったのに」とはっきりと言われてしまうこともあるでしょう。
その時に、「お世話になったのに申し訳ないから」と、自分が変わることを抑え込む人もいるかもしれません。
年齢を重ねれば、趣味嗜好が変わったり考え方も変わるし、老いによって体力も衰えていく。そんな流れのなかで作りたいものをガラッと変えたい、という気持ちになることは、ごくごく自然なことです。
もし事業を続けるなかで変わらずにいよう、と思うことは、変わらないのではなく「後退」を表します。
変わらないように見えている事業も、必ず時代に合わせて変化しているし、そもそもこの物価上昇のなかで変化を拒否していてはヘタしたら廃業してしまいます。
大切なことは、新しいスタイルでいくか、現状維持でいくかを決めるのはあなた自身、そして、その選択を受け入れるか、離れるかを決めるのもまた相手自身なのです。
相手が、あなたから離れるかどうかを決める許可を与えてあげてほしいと思います。
そして、それでも関係を続けてくれる人はいるし、「この新しいあなたが良い」と言ってくれる人は必ず現れます。
そのために必ず必要なことは、
自分が変化していくことにしっかりと覚悟を持っていること。
万が一うまくいかなかったら、また新たに変化していけば良いのです。
私もここまでさまざまな変化をしてきました。
離れて行った人は本当にたくさんいます。
自分から離れた人もたくさんいます。
悲しい思いをしたこともあります。
それでも、「今」自分がしてきた選択に対してどう感じているか、そして「今」どんな人間関係に囲まれているか、それが何より大切なことだと思っています。
人が離れていくことは、とても孤独だし恐怖を感じるものです。
「私が悪かったんだ」「やっぱりあのままでいたほうが良かった」と責めてしまうこともあるかもしれません。
それでも「変わりたい」と思った自分の気持ちを優先したことに、堂々としていてほしい!そう思います。
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