部谷直亮

ドローンという現代の火縄銃を視点にして、現代戦の実相を皆さんと考えたいと思っています。…

部谷直亮

ドローンという現代の火縄銃を視点にして、現代戦の実相を皆さんと考えたいと思っています。 専門:安全保障(技術と戦争、米国政軍関係等)

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第34号(2024年9月20日)FPVドローンによる戦闘ヘリ襲撃の衝撃、そして米特殊部隊のドローン狩りの試み(8月期)

みなさんこんにちは。夏の暑さも和らいできたとは言えまだ汗ばむ9月半ばいかがお過ごしでしょうか。今号は8月期の話題を中心にご紹介します。 FPVドローンによるヘリコプター攻撃が成功ー空飛ぶ地雷原ー概要 The War zone に2024年8月7日掲載(記事本文 ) 原題 "Russian Mi-28 Havoc Attack Helicopter Engaged In Mid-Air By Ukrainian Drone" 要旨  ウクライナ軍のFPVドローンによってロシ

    • 第33号(2024年9月6日)スウォーム攻撃という幻想の終わり、そしてバッテリーの価値(7月期)

      みなさんこんにちは。今号は前号に引き続き7月期の話題を中心にご紹介します。今号で同志Sは卒業し、新たに同志CiCiがコメント担当で参画しますが、今後も新同志は増える予定ですのでお楽しみに! トランプ暗殺未遂犯はドローンの事前偵察を行い、地元警察もSPに提案していた概要 The Wall Street Journal に2024年7月19日掲載(記事本文 ) 原題 "Trump Gunman Flew Drone Over Rally Site Hours Before At

      • 第32号(2024年8月16日)約束されていたクルスク攻勢の成功(7月期)

        みなさんこんにちは。今号は7月期の話題を中心にご紹介します。 ドローンパイロットはエースの夢を見るか?―ウクライナの「迎撃」ドローンの誕生―概要 ForbesJAPANに2024年7月7日に掲載(記事本文) 要旨  ウクライナ軍のFPVドローンがロシア軍の偵察ドローンを撃墜し始めた。これは、ウクライナ政府の「BRAVE1(ブレイブ1) 」という開発プラットフォームのもたらした成果であるとみられている。  ブレイブ1は4月に「迎撃ドローン」の開発を公募していた。ここで求めら

        • 第31号(2024年8月2日)米国がスパイドローン犯の逮捕に成功、そして問われる空軍及び在来型防衛産業の意義(6月期)

           みなさんこんにちは。殺人的な暑さの日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。今号は全号に引き続き、6月期の話題を中心にご紹介します。 ドローンパイロットのための移動司令部をロシアが開発概要 Roy に2024年5月24日掲載(記事本文) 要旨  ロシアはPAZ民間バスをドローンパイロットの移動ステーションへと改造した。最大7人のドローンパイロットがこの移動ステーションから操作可能であり、中にはモニターとデスクトップPCが複数台装備されているようだ。さらに中で使う電気を

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        • 第31号(2024年8月2日)米国がスパイドローン犯の逮捕に成功、そして問われる空軍及び在来型防衛産業の意義(6月期)

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          第30号(2024年7月19日)米陸軍、FPVドローンの自作開始でドローン戦の実装へもがく。一方、立ち止まる自衛隊(6月期)

          皆さんこんにちは。今号では6月期の話題を中心にご紹介します。 ドローン、金門島に襲来―プロパガンダ戦に使われるドローンの実例―概要 Clash Report に2024年6月10日掲載(記事本文 ) 要旨  6月8日、中国の無人機が台湾・金門島に侵入し、上空からプロパガンダビラを投下するという事件が発生した。文書には「中国は分割することができない。統一は時間の問題だ」という趣旨のメッセージが載せられていた。金門島は中国本土から10kmほどしか離れておらず、過去にも中国本土

          第30号(2024年7月19日)米陸軍、FPVドローンの自作開始でドローン戦の実装へもがく。一方、立ち止まる自衛隊(6月期)

          第29号(2024年7月5日)米陸軍がFPVドローンを2026年までに配備、そして軍用民生技術の胎動(5月期)

          皆さんこんにちは。今号では5月期の話題について紹介いたします。 近くて遠い?米海兵隊の新型自爆ドローンは1機1500万円のお高さ概要 The War zone に2024年5月8日掲載(記事本文 ) 原題 "Rogue 1 Is One Of The Marine Corps’ Newest Kamikaze Drone" 要旨  5月にタンパで開催されたSOFウィークにて、米海兵隊が採用した自爆ドローンの一つが発表された。テレダイン・フリアー・ディフェンス製のローグ1と

          第29号(2024年7月5日)米陸軍がFPVドローンを2026年までに配備、そして軍用民生技術の胎動(5月期)

        記事

          【イベント告知】2024.8.4 横田徹レポート ウクライナ最前線の最新ドローン戦術

          昨年9月に開催し大盛況だった横田徹氏とのイベントを今年も開催いたします! 横田氏がウクライナ最前線から持ち帰った映像を上映し、最新ドローン戦術や新しい兵士の姿についてお話し頂き、部谷直亮と量産型カスタム師が戦史・戦術・技術の観点から分析いたします。 詳細・お申込みはこちらからお願いします(google formにリンクします)。 沢山の皆様のご参加をお待ちしております!

          【イベント告知】2024.8.4 横田徹レポート ウクライナ最前線の最新ドローン戦術

          第30号(2024年7月19日)米陸軍、FPVドローンの自作開始でドローン戦の実装へもがく。一方、立ち止まる自衛隊(6月期)

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          第28号(2024年6月21日)ドローンによって揺らぐ制空と防空の役割分担、米特殊部隊でFPVの活用が開始

          皆さんこんにちは。第28号では5月期の話題と論文を中心にご紹介します。 イスラエルは自軍のドローンを同士撃ちで4割損耗しているーガザでの紛争から考える小型ドローンの識別問題―概要 The War zoneに2024年5月2日掲載(記事本文 ) 原題 "Israel Is Shooting Down A Lot Of Its Own Drones" 要旨  イスラエル国防軍が作戦行動中に自軍無人機のかなりの数を撃墜していることがわかった。海兵隊の戦闘開発統合司令部(CD&I

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          第27号(2024年6月7日)跳梁する中国軍の大型ドローンとその課題。そして軍事転用されるブロックチェーン(4月期)

          皆さんこんにちは。第27号では4月期の話題と論文を中心にご紹介します。 中国軍の偵察ドローンが初めて日本海を飛行概要 朝日新聞DIGITAL に2024年4月23日掲載(記事本文 ) 要旨  中国軍のWZ-7偵察ドローンが3月26日に初めて日本海を飛行した。WZ-7は高度6万フィートを長期間飛行することができる機体と言われている。航空総隊司令官を務めた武藤茂樹元空将は、日本海で活動する米軍や韓国軍、自衛隊などを含めた船舶の情報を収集した可能性を指摘し、WZ-7がELINT

          第27号(2024年6月7日)跳梁する中国軍の大型ドローンとその課題。そして軍事転用されるブロックチェーン(4月期)

          第26号(2024年5月17日)最新の民生技術がウクライナ戦争の千日手をもたらし、戦略爆撃を復活させた(4月期)

          皆さんこんにちは。今号ではウクライナ戦争の動向を中心にご紹介します。 ウクライナによるドローンを使用したロシア石油ルート攻撃概要 Bloomberg に2024年1月23日掲載(記事本文 ) 要旨  2022年から続くロシアによるウクライナ侵攻で新しい戦線が開かれた。ウクライナのドローンが国境から1000km離れたロシアのレニングラード州にある石油ターミナルに攻撃を行った。1月21日の攻撃においては、ウスチルガ港が目標となりロシア軍に燃料を供給するノバテクのガス・コンデン

          第26号(2024年5月17日)最新の民生技術がウクライナ戦争の千日手をもたらし、戦略爆撃を復活させた(4月期)

          第25号(2024年5月3日)迫撃!火炎放射犬型UGV、そしてドローンを巡る撃墜権限(3月期)

          皆さんこんにちは。第25号では「カウンタードローン」に関する記事を中心にニュースを振り返ります。 ウクライナの戦場が示した米国製ドローンの限界概要 The Wall Street Journal に2024年4月10日掲載(記事本文 ※有料) 原題 ” How American Drones Failed to Turn the Tide in Ukraine” 要旨  米国製の小型ドローンはウクライナの戦場でその性能を発揮できないばかりか、高価かつ修理が難しい傾向にある

          第25号(2024年5月3日)迫撃!火炎放射犬型UGV、そしてドローンを巡る撃墜権限(3月期)

          第24号(2024年4月19日)米軍のドローン戦はウクライナやロシアよりも時代遅れと複数の米軍幹部が批判(3月期)

          第24号では3月期の最新のドローンにまつわる現代戦の話題と論文をご紹介します。 英国が新しい軍用ドローン戦略を発表概要 BREAKING DEFENSE が2024年2月22日発表(記事本文) 原題 "UK launches military drone strategy backed by $5.7 billion funding and Ukraine analysis" 要旨  英国は新しい軍用ドローン戦略を発表し、その中で今後10年間で新たな軍用ドローンに45億ポ

          第24号(2024年4月19日)米軍のドローン戦はウクライナやロシアよりも時代遅れと複数の米軍幹部が批判(3月期)

          第23号(2024年4月5日)恐怖!機動中国軍・無人艦隊(2月期)

           皆さんこんにちは。新生活が始まってまだ落ち着かない方もいらっしゃるかもしれませんが、いかがお過ごしでしょうか。  今号では2024年2月期の話題と論文をご紹介いたします。 中国軍が開発中の新型USVはガンダムSEED風概要 Naval News が2024年2月8日に発表 (記事本文) 原題 "China Unveils Next-Gen Attack USV ‘Thunderer A2000’ At WDS 2024" 要旨  2024年2月4日から8日までリヤドで開

          第23号(2024年4月5日)恐怖!機動中国軍・無人艦隊(2月期)

          第22号(2023年3月22日)万国の軍人よ、湾岸戦争という幻想から脱却せよ!(2月期)

          皆さんこんにちは。第22号では2月期の最新のドローンにまつわる現代戦の話題と論文をご紹介します。 目には目を、ドローンにはドローンを!~制空ドローンのすゝめ~概要 Modern war institute に2024年1月5日掲載(記事本文 ) 原題 ”DON’T BRING A PATRIOT TO A DRONE FIGHT—BRING FIGHTER UAVS INSTEAD” 要旨  ドローンの脅威は、現代戦においてますます巨大になりつつある。このドローンの脅威に

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          第21号(2023年3月8日)安価なデジタル民生技術が変えた現代戦の司令部、そして偽装(1月期)

          皆さんこんにちは。第21号では2024年1月期の話題と論文についてご紹介します。 ロシア軍がジェットエンジン搭載シャヘドをウクライナで使用か?概要 The Warzone に1月2日掲載(記事本文) 原題 ”Russia May Have Started Using Jet-Powered Shahed Drones In Ukraine” 要旨  ロシアがウクライナの戦場において、ジェットエンジン搭載型に改造された自爆ドローンシャヘド238の証拠が見つかった。残骸に残さ

          第21号(2023年3月8日)安価なデジタル民生技術が変えた現代戦の司令部、そして偽装(1月期)

          第20号(2024年2月23日)民生用ツールをハックする取り組みを始めた米軍、ウクライナ軍に学ぶフーシ派(1月期)

          皆さんこんにちは。ありがたいことに今号で20号を迎えました! これからも有意義な情報を発信して参りますのでよろしくお願いします。 データ処理ツールを自作する米第4歩兵師団の兵士達概要 Defense One に12月26日掲載(記事本文 ) 原題 ”In the 4th Infantry Division, soldiers are cooking up homebrew data tools” 要旨  米陸軍第4歩兵師団所属の第4戦闘航空旅団では、兵士達が自作のデータ処

          第20号(2024年2月23日)民生用ツールをハックする取り組みを始めた米軍、ウクライナ軍に学ぶフーシ派(1月期)