見出し画像

ベンチャー企業訪問記①〜③

 私なりに過去のベンチャー企業訪問時の印象とその後のその企業の動向に、スリッパの法則や自分の直感などに照らし合わせて、本当に法則性があるかどうか検証するため、訪問記録を残しておきたいと思います。

 もちろん「後知恵バイアス(物事が起きたあとで、まるでそのことが予測可能だったと考える心理的傾向のこと)」が掛かっていることは否定できませんが、その当時の印象にできるだけ忠実に記載して、バイアスを出来るだけ排除できればと思っています。

 まずは、今の会社に転職する際、同じ日に3社面談させていただいたので、その際の訪問記録から始めます。

その1  恵比寿の着物屋さん

 私がとてもお世話になっているベンチャー企業コンサルタントから、大手商社系VCの社長を紹介され、そのVCの投資先3社を転職先候補として面談させてもらいました。その最初の会社です。

 その会社は恵比寿ガーデンプレイスにあった着物屋さんで、上場を目指しているので手伝って欲しいとの事でした。とてもキレイな会社でしたが、エントランスから受付に電話してもなかなか誰も出て来ず、やっと出て来た男性は、くたびれた様な50歳前後の人で、全く覇気がありませんでした。しかも面談者が忘れていたらしく不在との事で、面談はできませんでした(法則28 成長している会社の空気は華やぎ、停滞している会社の空気はよどんでいる)。

 この会社は上場どころか、数年後には破綻してしまいました。会社訪問で最初に受けた印象については、今後も色々出てきますが、かなりの確率でその会社の良し悪しを判断できると思われます。

経営トップも事業も知る以前の問題です。

その2  化粧品の通販会社さん

 田町駅から歩いて10分ほどの所に、その化粧品の通販会社さんはありました。社長はとても遣り手そうで、とても話しやすかったのですが、お付きの人間が5,6人ゾロゾロと付いて来て、全員が社長のイエスマンのように社長の発言に大きく頷いているので、これは入社したら仕事し辛いのではと思いました(私の法則 お付きの人間が4,5人以上と多かったり、経営トップが自分の荷物を持たせている場合は、中長期的な成長性に疑いがある)。

 その後この会社がどうなったか分かりませんが、全く名前を聞かなくなりました。上場もしてないようです。

経営トップがお付きの人をゾロゾロ従えてきた会社も私は信用しないです。
あとお客様の面前で部下を叱る人もダメ。

その3  金融関係の会社

 この会社は、古めの雑居ビルの4階に入った、社員40人程度の会社でしたが、エレベーターに乗るとたまたま同乗してた女性から「本日社長とお約束していただいている〇〇様ですよね。お待ちしておりました」と言われて、とてもびっくりしたと同時に、非常にうれしい気分になりました(私の法則  その会社で最初に会った人からの印象を重視すべきである)。

 社長室に通されると、安そうなソファーと書類の積み上がったデスクで、お世辞にも豪華な感じはしませんでした(法則14 社長室の豪華さとその会社の成長性は反比例する)が、とても純朴で誠実そうな明るい印象を持ちました。お付きの人も一人だけで、社長に気を遣ってびくびくしている感じは全くありませんでした。

 この会社はその後、社員数が数百人まで増えて、かなり時間はかかりましたが、無事に上場することができました。

「あい」が大切です。

#人生
#東京
#成功
#失敗
#1980年代
#役員
#上場企業
#60歳
#取締役
#スリッパの法則
#藤野英人
#ベンチャー
#中小企業
#アノマリー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?