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私のわくわくするものについて。それは日本酒!

私のパッションのひとつ、
それは、日本酒なんです。

日本酒のことを考えるととっても、楽しくなる、って書くと、いったいどういう人なんだって、なりますよね?

ほんと、どういう人なんでしょう、私?
ただの飲んだくれ?(笑)

いえ、いえ、それだけではありませんよ、
美味しい日本酒を、もっともっと、こちらの人に知って欲しい!
日本のお酒はすごい!っていうことを、共有したいのです。

私の父も、日本酒が大好きな人でした。

飲んで、楽しいお酒のときもあれば、飲んで、暴力をふるうこともありました。母は父のお酒を「気ちがい水」と呼んで、嫌っていました。

楽しいお酒のときに、よく父が口にしていた、おやじギャグ、
「アルコールと共に歩こう!」
が、ひょっとすると私の座右の銘になってるのかもしれない?

飲むにあたって、とくに気をつけているのは、これも父からの教え。
飲むのは5時以降、朝から飲んでいいのは盆と正月だけ。(笑)
英語にも、Wine O'clock っていう言葉があります。ワインを飲み始める時間という意味ですね。

けれど、私が実際、お酒の魅力に深く気づき始めたのは、お店を始めてからなのです。




ふだん、私が夕食といっしょに楽しむのは、たいていカリフォルニアワインです。

日本へ戻ったときに、お気に入りのカリフォルニアワインを持って帰ったことがありました。仲間と一緒に飲みましたが、カリフォルニアで飲んだときの味わいと違うことに気づいたのです。  

その時に、地産地消、身土不二、というのはペアリングに欠かせないメソッドではないかと思ったのです。 その土地で作られた日本酒やワインは、その土地の気候のもと、その土地の食事に合わせるのが一番なのです。


以来、日本では日本酒。カリフォルニアでは地元で作られたワインが私の日常の定番です。もちろん、冬に鍋をしたり、お蕎麦を作ったときにはさすがに熱燗ですが。(笑)

でも、お店で出す日本酒を吟味しているうちに、その種類や、様々な製法、土地の水やお米によって変わるその奥深さに、興味をもつようになりました。

お店では、こちらの人にも分かりやすい味を意識して、日本酒を選び、サンプラーを作ったり、ペアリングをお勧めしたりしています。

お酒について、お客様から尋ねられると、とっても嬉しい私がいます。

でも、悲しいかな、田舎町の日本食レストラン。
たいていの人は、お安めのハウス酒(松竹梅さん、ありがとう)で済ましてしまうのです。そこはあくまでも、入口。そこから先へ導いていくのが、私の仕事なのに。
自慢のお酒ラインナップも、自己満足で終わりそうだったのですが.…。

なんとなく、
なんとなく、
年を追うごとに、少しずつですが、人々が、色んな日本酒に手を出してくれはじめた手ごたえもあります。ふつうの大手スーパーマーケットでの日本酒のセクションが広がったことも、理由でしょうか?!


お酒を悪く言う人がいれば、悲しくなります。
だって、それはお酒が悪いのじゃない、あなたの飲み方が悪いんですよ、って囁きたくなる。
お酒とも、いい付き合いをすればいいだけのことです。
日本には、お酒に関係のある神様を祀った神社もあります。

もともとお酒は、神事や宮中行事に欠かせない、神聖なもの。敬意を忘れずにね、と自分に思い出させてあげます。


厳島神社


以前、サンフランシスコでお酒の講義がありました。

二日半の間に、テイスティングしたのは82種類のお酒。(やっほー!)
日本酒の歴史から始まって、様々なことを学び、アタマも味覚も、大満足でした。
それそろ、ブラッシュアップも兼ねて、もう一度行きたいと思っていたところに、ZOOMでお酒のテイスティングがあると聞いて、さっそく申し込みましたよ。

当日は、一緒に参加する予定だった飲み友達や、夫が、予定ができてキャンセルに。
さすが、お一人様大好きな私、手酌が似合う女と呼ばれていた(笑)私らしい展開だな~と独り言ちながら、事前にインフォメーションとして渡されていた、ペアリングのためのおつまみの中から、手軽で、自分の好きなものを作って、のぞみました。

今回は新潟のお酒、アメリカでも人気の端麗辛口、八海山シリーズです。

一番はじにあるのは、お水のピッチャー。
日本酒を飲みながら合間に飲む水のことを「和らぎ水」といいます。
これが本当に大事。
このお水のお陰で、二日酔いなんてものになって、翌朝自分をがっかりさせたりせずに済むのです。


まずはスパークリング酒から始まります。

スクリーンごしにみんなで、まずは「カンパイ!」。
さっぱりとした、エビのセビーチェと。

このスパークリングのお酒は、東京にオリンピックが来るのに合わせて、海外の人に届けられるものを、と商品化されたものだそうです。

特別純米酒は、単独で味わったときには、あまり印象はなかったのですが、なんと、なんと、マイルドで、クリーミィなチーズと、とても合いました。

お酒に含まれる乳酸菌の香りが ヒントとして残るこのお酒には、チーズの乳酸菌が、お酒の特徴を引き立たせ、まさにウイン・ウインの関係に!

ピザをつまみにしてる、っていう参加者もいて、納得。(英語圏のイベントです 笑)


すし屋を営んでいるというのに、私、お刺身を調達してくるのを忘れていたました!純米大吟醸の大事なペアリング。

急きょ、お豆腐をローズマリーの入ったオリーブオイルと、ヒマラヤンソルトでマリネして、おネギと一緒に。(これが私流の冷ややっこ。オリーブの刻んだのがあれば、なお良し)。冷蔵庫に常備してある、スモークサーモンとアボカドも。
このお酒は、お店でも、日本酒好きの人に好まれていて、すでになじみ深い一本。
Zoomでの解説では、”マジック・ウオーター”と紹介されていました。


雪の中に3年貯蔵して出来上がる、雪室貯蔵純米大吟醸。

ゆっくりと熟成されたまろやかな味には、旨味のあるマッシュルームのパスタがペアリング候補に。私はポーターベロ・マッシュルームを使いました。このお酒も、店で出しているのですが、こってり味に、こんなにマッチするとは、気づきませんでした。


デザートは、再びスパークリング酒に、チョコレートやフルーツ。私はりんごのスライスに、とろりとした、バルサミック・ビネガーを添えて。

あ~、
なんて至福の時だったでしょう。

その後、家に戻ってきた夫に、今度は私がテイスティングのレクチャーをして再現してあげました。

テイスティングスタイルにも、色々ありますが、今回は、一つの酒蔵に絞って、その酒造りの理念や、姿勢、特徴を知ることができ、興味深かったです。

こういったことを、もっともっとうちに来るお客様とシェアーできると、私自身も、喜ぶだろうな~と思うのです。


お酒にも、色んな色があるのです。


今日は、私のわくわくのひとつ、お酒についての話にお付き合いくださってありがとうございました。

あなたの情熱は、何ですか?


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