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ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.16:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

第16回となったこのミラノのカフェ特集、ここまで長く続くとは思わなかったが今回も美味しいお店を紹介していこう。



1. シャレ・マレキアーロ(Chalet Marechiaro)

こちらはミラノ中央駅とレプブリカ駅近くにある広々したカフェレストラン。

ミラノの中心部にある上に朝7時から夜24時まで営業している、1日中使えるカフェということでありがたい存在。

中の席数も比較的多く、綺麗で広々している。

ショーケースの中にはブリオッシュやババ、ビスコッティなどなど定番のイタリアのお菓子やパンが並ぶ。

このカラフルなブリオッシュはイタリアだけでよく見る気がする。

他、シチリア名物のカッサータやチョコレートケーキなどもあり。

カウンターでマキアートをオーダー。

一緒についてくる一粒のチョコレートが嬉しい(しかもミラノのチョコレートショップ ザイニ(Zaini)のもの)。

何といっても営業時間が朝から夜中までと長いので、色々なシーンで入ることができそうなカフェである。


シャレ・マレキアーロ(Chalet Marechiaro)

住所:Via Felice Casati, 33, 20124 Milano, Italy

営業時間:7:00-24:00




2. パンジー ミラノ(Pansy Milano)

こちらはミラノ大学近くにあるグルテンフリーのパスティチェリア。

こじんまりとした店内だが、100パーセントグルテンフリーやヴィーガンのお菓子がとても種類豊富である。

中には甘くない、おかず系のキッシュも。

ケーキや

一口サイズのケーキのパスティチーノも。

オーダーしたのはお店の名前がついたパンジーというヴィーガンのパスティチーノ2.2ユーロとお店の人お勧めのグルテンフリーのミニシューをオーダー。

色合いも可愛らしいお菓子たち、普通のケーキと味は変わらず、言われなければヴィーガンやグルテンフリーであることは分からない。

ミラノのパスティチーノ(一口サイズのケーキ)の相場が1.5ユーロほどであることを考えると少し高いが、ちょっと大ぶりなために食べ応えはある。

ドゥオーモからも徒歩圏内なので、ヘルシーなお菓子を食べたい人にお勧めである。


パンジー ミラノ(Pansy Milano)

住所:Via Santa Sofia, 1, 20122 Milano, Italy

営業時間:7:30-18:00(月曜から金曜)、9:00-18:00(土曜)

公式ホームページ:pansy.it



3. コク・タレス(Coke Tales)


こちらはポルタ・ヴェネツィア(Porta Venezia)エリアにあるお洒落なカフェ。

2023年にオープンしたばかりのカフェとのこと。

すぐ隣にはアール・ヌーヴォー様式のカーザ・ガリンベルティ(Casa Galimberti)があるなど、このエリアは瀟洒な建物が多い。

このお店の中の装飾も洗練されている。

天井の絵は20世紀初頭に建物が建てられた時に描かれたらしいが、他、壁に描かれる女性たちはお店のオープンにあたって新たに描かれたとのこと。

デザートは日替わりで色々用意されているようだ。

カウンターにいけられたお花も可愛らしい。

店内で使われているテーブルも明るい色なのにお店の落ち着いた雰囲気にマッチしていてとても良い。

コーヒーを目的に何度か通ったが、店内はランチタイム以外は静かで過ごしやすい。

夕方からはアペリティーボやカクテルが楽しめるお店とのこと。

お洒落なインテリアに目がない人にはお勧めのお店である。


コク・タレス(Coke Tales)

住所:Via Marcello Malpighi, 1, 20129 Milano, Italy

営業時間:9:30-24:00(火曜から木曜、日曜)、9:30-25:00(金曜土曜)、月曜定休

公式インスタグラム:@coketales_milan


4. バー・マジェンタ(Bar Magenta)

こちらはマジェンタ通り(Corso Magenta)の突き当たりに位置するバー。

1907年創業とかなり歴史のあるバーらしく、内装もアール・デコ調でお洒落である。

また朝の7時から夜中の2時まで(週末は3時まで)とかなり営業時間が長い。

ちなみにマジェンタ通りには老舗菓子店マルケージの本店やサン・マウリツィオ教会がある。

参考:


葡萄を模した照明や店内に貼られているポスターが可愛らしい。

エスプレッソマシンも不思議な形。

金属と木で組み合わさってできているカウンターも他にはないデザインである。

ドア部分のステンドグラスなど細部に至るまで凝った装飾なのでついつい魅入ってしまう。

こちらでは朝食の定番ブリオッシュや種類豊富なパニーニ、ピアディーナやハンバーガー、そして夕方からはドリンク一杯の料金でいろいろな料理を食べることができるアペリティーボがあるとのこと。

時計の装飾も美しい。


カウンターでエスプレッソをオーダー。

デミタスカップの形も他では見ないようなデザインで不思議な形をしている。

カウンターには様々なボトルが並んでおり、カクテルメニューも豊富とのことである。

お店のロゴ入りのカップに水をもらったが、この店内の時計と同じような形のロゴがなんともいえず可愛らしい。

古き良き、ミラノらしい場所に訪れてみたい方にお勧めである。


バー・マジェンタ(Bar Magenta)

住所:Via Giosuè Carducci, 13, 20123 Milano, Italy

営業時間:7:00-翌2:00(日曜から木曜)、7:00-翌3:00(金曜土曜)

公式ホームページ:barmagenta.it



5. ナッツ(NUTS)

こちらは先ほど紹介したコク・タレス(Coke Tales)のすぐ近くにあるお店である。

このポルタ・ヴェネツィアエリアは本当にお洒落なお店が多い。

店名に「ナッツ」とある通り、店内では量り売りされているナッツやドライフルーツを購入することができる。

焼き菓子はグルテンフリーなど健康的なものが多い印象。

その他にも食事メニューやアルコールメニューもあるようだ。

エスプレッソは1.2ユーロ、カプチーノは1.8ユーロとお手頃価格。

古い天井の装飾がそのまま残されていて可憐である。


1.5ユーロのノンシュガーのクッキーと1.2ユーロのマキアートをオーダー。

クッキーは噛めば噛むほどじんわり甘い、素材を味わうと言った感じのシンプルなもの。

角度を変えてこちらからも。

平日は朝7時半からあいているので朝のコーヒータイムにもよし、その上、夜遅くまであいているので夕方以降カクテルを飲む場所としてもお勧めなお店である(15:30-17:00までは一旦お店が閉まるので注意)。


ナッツ(NUTS)

住所:Via Marcello Malpighi, 3, 20129 Milano, Italy

営業時間:7:30-15:30(月曜)、7:30-15:30/ 17:00-23:30(火曜から木曜)、7:30-15:30/ 17:00-24:00(金曜)、9:00-24:30(土曜)、9:00-18:00(日曜)

公式インスタグラム:@nutsmilano



6. ディアナ・ガーデン バー&レストラン(Diana Garden Bar & Restaurant)

こちらはミラノのポルタ・ヴェネツィアエリアにあるシェラトン・ディアナ マジェスティックミラノ(Sheraton Diana Majestic Milano)の中にあるカフェバー。

このホテルの敷地内に入る機会があったのでカフェを利用することにした。

平日の午後だったせいか、中はとても空いていた。

今回は庭先のテーブルを利用。

食事メニューはそれなりの値段がするが、エスプレッソは3ユーロ、カプチーノやお茶は5ユーロとホテル内のカフェであることを考えるとお手頃な値段である。

久々に会った友人とカプチーノ片手に話が弾む。

カプチーノ5ユーロといえば、ミラノ市内では高い方だが、この綺麗な庭でのんびりしながらの場所代だと考えれば妥当な値段であろう。

Domoriのちょっとついてくるチョコレートが嬉しい。

なかなか普段使いできるカフェではないが、とっておきの機会に訪れたい場所である。


ディアナ・ガーデン バー&レストラン(Diana Garden Bar & Restaurant)

住所:Viale Piave, 42, 20129 Milano, Italy

営業時間:10:30-24:00

公式ホームページ:dianagardenmilan.com



7. ファブリツィオ・ガッラ(Pasticceria Cioccolateria di Fabrizio Galla)

こちらはドゥオーモやサン・バビラの近くにオープンしたパスティチェリア。

ピエモンテ州のサン・セバスティアーノ・ダ・ポー(San Sebastiano da Po)に店をオープンした後、このミラノのお店の他にも、トリノやミラノのイータリーでもお店を営業しているとのことである。

ミラノの店舗は小さいが、扱われているお菓子の種類は豊富。

カラフルで美味しそうなパスティチーノたち。


ピスタチオのパスティチーノ2.5ユーロをその場でいただく。

街の中心部の小さな店舗のせいか、コーヒーカウンターがあるわけではなく、ショーケースの上で、あるいは店の外で食べる感じである。

一応、お店には小さなエスプレッソマシーンがあるのだが、紙コップに入ったエスプレッソが2.5ユーロもするということで、それならば要らないかなという感じ。

他の国では普通の値段かもしれないけど、イタリアで立ち飲みのコーヒーが1.5ユーロ以上すると高いと感じてしまうのである。

お菓子自体は色々なものがあり、美味しそうなものばかりだったので、テイクアウトして家でゆっくりいただくか、イートインスペースがあるイータリー内の店舗を利用するのがおすすめかもしれない。


ファブリツィオ・ガッラ(Pasticceria Cioccolateria di Fabrizio Galla)

住所:Corso Giacomo Matteotti, 11, 20121 Milano, Italy

営業時間:10:00-20:00(日曜のみ19時閉店)

公式ホームページ:fabriziogalla.it


8. ベルタレッリ(Bistrot Bertarelli 1894 Milano)

こちらは、ミラノのドゥオーモから徒歩圏内、ホテルのグランドフロアに入っているカフェ・ビストロということで朝早くから夜遅くまで一日中あいている場所である。

この時は、平日の朝の11時まで朝食タイムということで、午前中に訪問してみた

午前中の遅い時間だったせいか、他に朝食を食べる宿泊客の姿はなく、ほぼ貸切状態で利用することができた。

そんなにたくさん食べたい気分ではなかったので、ビュッフェではなく、単品で食べたいものをオーダーすることにした。


好きなパンを選べばよいと言われワクワク。

筆者は、ケーキにしようかなと迷ったが、マキアート2.5ユーロとパン2ユーロをオーダー。

パン一個に対してのバターとジャムの量が多過ぎて贅沢である。

確かに普通のミラノカフェと比べたら高めだが、ホテルの中のカフェということで妥当な値段である。

(カメラのモードのせいで急に明るい写真が撮れた)


この時は、久々に会えた友人と長い時間おしゃべりに耽り、素敵な空間でのんびりすることができたのであった。

(雑誌の写真のような一枚)


ベルタレッリ(Bistrot Bertarelli 1894 Milano)

住所:Corso Italia, 10, 20122 Milano, Italy

( Radisson Collection Palazzo Touring Club)

営業時間:7:00-翌2:00

公式ホームページ:radissoncollection.com



9. フェリチェッタ(Felicetta Cafè & Bistrot)

こちらはセンピオーネ公園の近くに2023年3月にできたばかりのカフェレストラン。

インテリアは、明るく可愛らしい雰囲気に統一されている。

ショーケースの中にはプラムケーキやクッキーなどの焼き菓子や、クリームやフルーツを使ったデザートが多数並ぶ。

カウンターでコーヒーを飲むこともできるし、席でゆっくりすることもできる。

よく見るとお皿にはいくつか種類があり、どれも華やかで美しい。


友人とゆったりティータイム。

筆者は2ユーロのパスティチーノ、友人は4ユーロのキャロットケーキ。

プラムケーキは全て4ユーロでお手頃価格。

それにしても器の種類が多いので、どれに当たるのかもまた楽しみである。

可愛いだけではない、デザートの種類がかなり多いカフェであると同時に食事メニューも豊富なのでまた行きたいカフェの一つである。


フェリチェッタ(Felicetta Cafè & Bistrot)

住所:Via Vincenzo Monti, 56, 20123 Milano, Italy

営業時間:7:00-21:00(月曜)、7:00-22:30(火曜から木曜)、7:00-23:00(金曜土曜)、8:00-20:00(日曜)

公式ホームページ:felicetta.it



10. アッランゴラーレ アンペレ店(Allangolare Ampère)

最後に紹介するアッランゴラーレ(Allangolare)は、以前、アペリティーボ特集の際に紹介した店の別店舗である。

アペリティーボ特集の際に紹介したお店が夕方からの営業なのに対し、今回紹介する店舗は朝からカフェ利用できるお店である。

参考:


こちらはカウンター。

基本はシンプルだが、並べてある食器のデザインがお洒落。

あまりに可愛らしい花柄のカップは自分の家にもいくつか欲しいほどである。

(少しひいて撮影)

店の至る所にはヴィンテージ品だと思われるレトロな家具が置かれている。

テーブルや椅子もそれぞれ異なるもので、どのテーブルにつくか迷ってしまう。

このような小さなチェスト、いつか欲しい。

店の奥はテラス席となっており広々している。

この時はちょっと遅い朝ごはんの時間に訪れたのだが、いくつかパンやケーキのメニューが売り切れてしまっていた。

気を取り直して、マキアート1.7ユーロとヴィーガンのブリオッシュ(ジャム入り)2.2ユーロを注文。

どの食器もアンティークのようで可愛い。

今回の特集ではホテル内のカフェも紹介したせいか、2.2ユーロでこのようなパンを食べれるとなるとなんだか安く感じてしまうがミラノでは普通の値段である(もっとリーズナブルに食べることができるお店もあり)。

素敵な食器とインテリアを楽しみつつゆったりと過ごすことができたのであった。


アッランゴラーレ アンペレ店(Allangolare Ampère)

住所:Via Nicola Antonio Porpora, 95, 20131 Milano, Italy

営業時間:9:00-24:00(金曜土曜のみ25時まで営業)

公式ホームページ:allangolare.it


以上、ミラノの素敵なお店を10店紹介した。

このシリーズもすでに16回目ということで、流石に新規開拓で行くお店はもうないのではないかと思いつつも、新たに行きたいお店リストや行ってみて素敵だったお店の写真がいつの間にか溜まっているから不思議である。

ミラノでのカフェ巡りは当分続けられそうである。


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