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ジェラテリア・トルド(Gelateria Toldo):地元の人が通うミラノ・ブレラ地区の老舗ジェラート屋さん

イタリアのドルチェといえば、ジェラート。

珈琲を楽しむバール、ピッツァ屋、ケバブ屋に次いで、街には無数のジェラテリア(ジェラート屋)がある。

ここでは、その中でもブレラ地区にある老舗のジェラテリア・トルド(Gelateria Toldo)を紹介したい。

いや、正確には、ちょうどブレラ美術館とスフォルチェスコ城の中間地点にあると言って良いだろう。


企業家アントニオ・チプラリアーノ(Antonio Cipriano)によって、1934年に創業したトルド。


看板商品のジェラートの他、さっぱりしたグラニタ(granita)やブリオッシュ、パスティチーノ、ビスコッティ、そして豊富な珈琲メニューが売りである。

著者が訪れたのはたまたま昼過ぎで、スーツを着たビジネスマンの多さに驚いた。

おじいちゃんやおばあちゃんもいるものの、この時間帯の客層の大半は、ビジネスマン。

ジェラートを食べている人もいたが、イタリア人らしく、午後の仕事前にカウンターでエスプレッソを飲んでいる人が多かった。

ここの嬉しいサービスは、昼時に、珈琲を頼むと一口サイズのミルク味のジェラートを付けてくれることである。

ほんの一口、これが幸せである。

また写真には納めていないが、ヴィーガン用のジェラートコーナーもあった。

こちらは、カフェシェケラート。


ところで、こちらの店は、2017年に、ミラノのコムーネによって「歴史ある店」(Botteghe storiche)に選ばれている。

★参考記事:2017年6月26日付 milano.reppublica.it

どの店でも選ばれるわけではなく、基準としては、少なくとも50年以上続いている店であること、建築やその室内装飾に歴史的価値があることである。

見た感じ、店の内装は清潔で新しい印象を受けたが、店に飾ってある写真を見ると...

オート三輪でジェラートを配達する少年など、昔から街の人に美味しいジェラートを届けてきたことが分かる。

朝のブリオッシュとエスプレッソから、昼過ぎのエスプレッソとジェラート、終業後のエスプレッソまで、街の人を見つめてきたトルド。

地元の人が集う店は良い店、観光地からも近いので足を運んでみたい。

 

ジェラテリア・トルド(Gelateria  Toldo)

住所:Via Ponte Vetero 9, 20100, Milano, Italy

営業時間:7:00-20:00(日曜定休)

公式HP: Gelateria Toldo


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