見出し画像

ジョヴァンニ・コヴァ(Giovanni Cova & C):洗練されたデザインにも注目、パネットーネが有名なミラノの老舗カフェ

やたら私が「老舗」という言葉を使うと思うかもしれないけど、本当に老舗が多いのがミラノなのである。

ジョヴァンニ・コヴァ(Giovanni Cova & C.)は、1930年にミラノで誕生した老舗洋菓子店。

1905年頃から、この店舗の前身となる洋菓子店はあったものの、今も残る店舗は、ロレート(Loreto)から少し歩いたところにあるモンツァ大通り(Viale Monza)店である。

こちらの古い店舗は今も存在し、その店内にはシックなカウンターやショーケースがある。

古いポスターやパッケージも。

こちらの店舗で買ったクッキー。


その後、ブレラ地区のクザーニ通りに新しい店舗をオープンした。

その頃より、真の、一級の「ミラノのパネットーネ」 (Panettun de Milan)をシンボルに、お菓子を作り続けてきたジョヴァンニ・コヴァ。 

パネットーネとは、ミラノのクリスマスの定番のドーム型のフルーツケーキのことである。

クザーニ通りの店舗の天井を見ると、一面のパネットーネに驚く。

壁の右下、ロゴの少年が掲げているのがパネットーネである。

こちらは、クリスマスの時期に並んでいた美しいパッケージのパネットーネ。

「伝統の革新」をテーマに、クラシカルな「ミラノ」という名前のパネットーネからイタリアの有名なチェリーソースのブランド・ファブリ(Fabbri)とコラボレーションしたもの、また、イタリアの有名なオペラの作曲家たち(ドニゼッティ、トスカニーニ、パガニーニ、そしてロッシーニなど)を模した「リコルディ」(Ricordi)というシリーズもある。


クリスマスのパネットーネだけではなく、パスクア(Pasqua;復活祭。キリストの復活を祝う祭り。春分後最初の満月の後の日曜に設定される。)の季節にも、コロンバ(Colomba;鳩の形をした復活祭の菓子)もオリジナルデザインのものを出している。

このような特別なシーズンのお菓子だけではなく、朝の定番ブリオッシュ、ランチに食べるパニーニ、午後のひとときのお供のパスティチーノやトルタ、そして美味しいコーヒーも常時、味わうことができる。

カフェインレスのエスプレッソ1.3€、チョコ1.2€とリーズナブル。


場所柄、クザーニ店は、ビジネスマン、モンツァ店は、地元の人々が客層として多い印象であった。

ミラノには魅力的な菓子店(Pasticceria)が数多くあるが、ここジョヴァンニ・コヴァのパッケージデザインや内装は、レトロで可愛らしく、秀逸である。

もう少しこのデザインをしている人たちについて知りたい気もするが、今は情報がないので、また分かり次第追記したいところである。


ジョヴァンニ・コヴァ(Giovanni Cova & C)

住所1:Via Cusani 10, 20121, Milano, Italy

クザーニ店(Cusani)の営業時間:7:00-20:30(月曜から金曜)、8:00-20:00(土日)

住所2:Viale Monza 91, 20127, Milano, Italy

モンツァ店の(Monza)営業時間:7:30-19:30(月曜から金曜)、

                                 8:30-13:00/ 15:00-19:30(土曜)、8:30-13:00(日曜)

公式サイト:giovannicovaec.it

公式インスタグラム:@giovannicovaec

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?