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ニキビ肌女子高生が美肌になるためにやったこと

ニキビこと尋常性ざ瘡は非常にメジャーな疾患です。ある調査によると日本には約1,500万人もの患者が居るとも言われています。

そんなニキビですが、特に思春期に悩まれた方は多いのではないでしょうか。
思春期はホルモンバランスの乱れや不規則な食生活などで特に皮膚トラブルが増えやすい時期です。
かく言う私も女子高生だった頃、ニキビに悩まされていました。
額~Tゾーンにかけてびっしり赤やら黄色やらのニキビができていて、痒みも強かったので掻きむしったり。触るから余計にニキビが悪化して…と悪循環に陥っていました。
痕になるからダメだと分かっていても止められない止まらない…。

それからかなりの時が流れ、現在。
仕事柄、肌に気を遣っているせいか有難いことに「肌きれいですね」とお褒めの言葉を頂けることがあります。これでも昔はニキビだらけだったんですよ、とお伝えするとかなり驚かれます。
適切な治療をすればニキビは良くなる、という一つの例として(主に皮膚科医になる前の)私が実践したことをお伝えできれば幸いです。


※”ニキビの治療”と”ニキビ跡の治療”はまた別物になることが多いので改めて別の記事でご紹介します。





”これだけやればニキビが治る”という魔法は無い

いきなり厳しい話になりますが、この1つだけやっておけばニキビが良くなる!という魔法は存在しないと思ってもらった方が良いです。
なぜなら、ニキビができる原因は1つではないからです。たいていの場合、複数の原因を抱えている人が多く、どれが1番悪さをしているのかは人によって違います。
また、肌質が変わっていくのはそれなりに時間がかかります。
ニキビの治療は根気が必要で、どの治療が必要かは個々人によりけり…なのです。

”ホイミ!”で全員治ったら最高なのですが…



美容皮膚科を頼る

高校卒業を控えた頃、私は美容皮膚科でニキビ治療をスタートしました。
当時の私は、入試のストレスのせいか体重は今よりも20㎏近く多く顔中ニキビだらけでした。ちょっとこれ全体的になんとかしたいな…と大学入学前にようやく思い始めたわけです。
しかし、私はどうしてよいか本当に何も分からなかったのでプロを頼ることにしました。

そこで私は様々な知恵を授かることになります。
顔を洗うにも正しい方法があること、ニキビ用の薬があること、ホルモンバランスとニキビは密な関係にあること、暴飲暴食は良くないこと…
今となっては当たり前の話かもしれませんが、高校生の頃の私は今よりも肌に無頓着だったので新鮮な話ばかりでした。
美容皮膚科にはたくさんのニキビ症例があるため、患者さんごとの適切なアドバイスができます。また、保険外治療も行っていることが多いので打てる手数が多いのが特徴かなと思います。
早めにプロに頼るべし!が1つ目のアドバイスです。

餅は餅屋、ですね



低用量ピル

生理直前にニキビが酷くなって、生理が終わったら肌が落ち着いてくる…そんな経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか?
私もそうでした。
そんな方にはピルが適応になる可能性が高いです。

低用量ピルは婦人科系疾患の治療や避妊目的は勿論のこと、ニキビ治療にもよく用いられています。
性ホルモンは通常約28日周期で増えたり減ったりを繰り返しています。ホルモンには種類がいくつかあり、増減のタイミングにはそれぞればらつきがあります。この時に十分量ホルモンが分泌されていなかったり、逆にホルモンが出すぎていたりするとニキビ悪化の原因になります。

ホルモンバランスの乱れがニキビの根本原因の場合、他の色々な治療をしてもなかなかニキビは治りにくいことが多いです。
また、ピルを処方するための検査や診察で婦人科系疾患が見つかることもあります。ご本人が気が付かれていなくてもしつこいニキビの裏側には婦人科疾患が隠れていることは往々にしてあります。

ピルに関してはきちんと診察・検査・説明を受けて適応かどうか判断してから処方をしてもらうことと、婦人科系の検診は欠かさずに行くことが必須かなと思います。


食生活の見直し

高校生の頃、大学入試に向けてストレスマックスだった私はとにかく食べていました。
朝ごはん・昼ごはんを食べた後おやつにハンバーガーとマックポテト、そして甘いカフェラテ。家に帰ってから改めて夕飯を食べ夜食におやつを食べるという生活…。そりゃ太るし肌も荒れるわ、と今なら思います。
勉強するとお腹が減るんですよね。しかも座りっぱなしで代謝が落ちるので太りやすくもなるという…。

当時の私が指摘された食事の問題点は

・量がそもそも多すぎる
・糖質の摂りすぎ
・悪い油の摂りすぎ
・ビタミンやミネラルの不足
・蛋白不足

などなど、改善すべき点はたくさんありました。
ニキビを悪化させる糖質や悪い油の摂りすぎは勿論のこと、不足している栄養素が存在していたのが驚きでした。あんなに食べてるのに⁉みたいな感じです。
また、当時はおなかの調子がずっと悪く下痢をすることが多かったです。消化機能を超える量を食べていただけでなく、腸内環境もさぞ悪かったのだろうと推測しています。
とはいえ、食事は日日の事。
頑張りすぎても続かないのは分かっていたのでまずはおやつのマックを辞めました。できるところから少しずつ初めて継続する、が大切です。

食べたものは肌にも反映されます

普段の食事で摂取不足になりやすいものはサプリやプロテインを用いるのも効果的です。実際に当院ではどの栄養素が足りていないかを調べてオーダーメイドで処方を行うサービスも行っております。
”You are what you eat.”と言いますし、少しずづ日々の食生活を見直すのもニキビ治療には必須と言えると思います。



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