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本当に良いものを人に届けたい

こんにちは。なおきです。
さゆりさんとふたりで国内や海外をめぐる旅をしています。

いまは来年のヨーロッパ旅に向けて資金を貯めているところです。短期のバイトではありますが、久しぶりに仕事をする中で、旅を終えた後、どんな仕事をしようかと想像を膨らませています。

コーヒーの修行をして、カフェを開こうかとか、野菜を育てる農家になろうかとか、さゆりさんと話しながら夢を描いています。まだまだ鮮明な予想図は見えてはいませんが、自分にとって、ひとつだけ絶対に外せない条件があることに気づきました。

正直であること = 詐欺師にならないこと

「自分が本当に良いと感じるもの」を提供して、その代価としてお金をいただく。たったそれだけのこと。でも、これだけは絶対に外せないと、気づきました。

簡単なようで、とても難しい。

カフェを開いたなら、本当に美味しくて、オーガニックなコーヒーを出すことができるのか。野菜やお肉は、体に良くて、旬のものを美味しく提供することができるのか。
そこに手抜きは許されません。手抜きをして美味しいものが出せたとしても、自分が手抜きをしたことは自分が一番知っています。自分に嘘をついた時にはもう詐欺師なのです。

会社に属して働くなら、取引先を含めたサプライチェーンの中で、不幸になっている人は本当にいないのか。原料を生産している農家さん。配送業者さん。お客さん。関係している全ての人が不幸にはなっていないと確認できるか。
例えば、広告をデザインする仕事についたとして、その顧客がソーシャルゲームメーカーだったら?脳を麻痺させてガチャに課金させるための仕事が人を幸せにさせるのでしょうか。その時、そのデザイナーの仕事は人を幸せにしていると言えるのでしょうか。

合法ではあっても、人の道に背くお仕事が今の日本には存在します。ソーシャルゲームやファーストフード、化粧品、健康食品など、全てがそうとは言えないくとも、お客を誘惑し、価値を誤認させ、買わせる。売る側は絶対に購入しないものを容易く他人に買わせ、お金を儲ける。そんな仕事が溢れているように感じます。

しかし、そうした商品を買う消費者側も、購入した時は満足するから難しい。たとえば、ファーストフードやスナック菓子に含まれる化学薬品はとても美味しく感じられ、価格の安さも相まって、満足度はかなり高い。でも、食べ続ければ医者のお世話になることは子どもでも知っている事実です。

自分が作るものによって、人が病気になるという事実

病気とまでは言わなくとも、自分の生産したものが、人を幸福にするのではなく、不幸にする可能性があるということ。その事実を無視したまま、あたかも価値があるかのように売りつけること。それがまさに「詐欺」だと言えると思います。

ただ、全てを潔癖にすることはきっと不可能だろうと思います。例えばソシャゲに関わる仕事は余りにも多いから、いつかコーヒーを買ってくださるお客さんの中にもいるでしょう。すると、自分が淹れたコーヒーを買った人が、もしかしたら誰かを不幸にしてしまうかもしれない。それを防ぐことはたぶんできないです。

それでも、せめても自分の目の届く範囲、力の及ぶ範囲では、誰もが幸せになれるお仕事であるように、自信を持って人の道を歩いていると言えるように、努力していきたいと思うのです。そうしないと、「自分は人のためになることをしているはずだ」と、自分を騙しながら生きることになってしまいます。そうはなりたくない。もう、自分に嘘をつきながら生きるのはまっぴらです。

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心から正直になって、人に幸せを分け与えられる生き方を。

なおき

読んでくださって、本当にありがとうございました。