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32:支援が必要なベナンの子どもたち

 Bonjour!

 小学校を巡回しているといろんな子どもに出会います。

 ある学校には生まれつき歩くことができず、車椅子に乗っている男の子が在籍しています。

 他の児童がその子をサポートしていてる微笑ましい光景もよく見ます。

 街では車椅子に乗っている大人の方もちらほら。

 身体に不自由のある方は昔の日本のように家に閉じ込められることなく、社会で受け入れられているなと感じます。

 一方で、発達障がいの概念はないのでは?と思うことが多々あります。

 私が知っている1クラスの人数は60〜135名。

 石板やノートに書く文字を見ただけで「個別指導が必要だな」と思う子どもがかなりいます。

 見ていて1番辛いのが、文字が書けないのに、他の児童と同じ量を板書させられる子。

 学校は5時までですが、その子は6時半まで居残りさせられていました。

 最後まで私も付き添ったので、急いで帰宅した記憶があります(6時半ごろから暗くなる)。

 だからと言って、日本より大人数のベナンの学校で個別に支援をするのはとても難しいです。

 たったの2年で、発達障がいの概念を広めたり、有効的な手立てを提案することは不可能だと正直諦めています…

 でも、せめて。

 せめて、その子たちに対しての体罰がなくなって欲しいという願いをもって、先生たちと関わっていきます。

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