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やっと届いた「アベノマスク」と「特別定額給付金申請書」で思うこと



もう6月も2週目に突入。早いですね。


学校では遠隔授業から対面授業へ切り替わったところも
多いのではないでしょうか。

さて、皆さんの手元には
「アベノマスク」と「特別定額給付金申請書」はもう届きましたか。

緊急事態宣言も解除になり、
待てど暮らせど、一向に「アベノマスク」と「特別定額給付金申請書」が来ないので、どうなってるのだろうと思っていたら、
ようやく届きました。

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都道府県などによってはもうすでに届き、
特別定額給付金申請書も送られて、
10万円振り込まれたという地域も多いようで、
この差はなんだろうと、疑問に思っていました。



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「アベノマスク」

皆さんはどうしましたか。


ゴミがついていたり、カビが生えていたりと
不衛生なマスクだと非難轟々で、使わず寄付する方が多いようです。

この「アベノマスク」サイズどうなんですかね。

男性には小さくて使えないのではと思います。
国会の答弁で安倍首相が使っているようですが、
あれ見てちっちゃいんじゃないのかと
無理やり使っているのではないかと
見ていて疑問を持ちました。


「アベノマスク」は政策としては失敗だったのではと思います。


2月、政府からの緊急事態宣言により、
学校は臨時休校要請で臨時休校に。

それから、学校などは遠隔授業に切り替えたところ、
そうでないところと、教育に格差が浮き彫りになったと思います。


日本の学校教育は欧米などの学校教育に比べ、
世界の中でもICT環境整備が遅れていると言われています。

アナログ授業がほとんどで、
このコロナ禍で一気に遠隔授業のために
ICT環境のインフラ整備が進んだように思いますが、
それもごく一部で、日本全国ではありません。

現在、都内でキッズレッスンをしていますが、
キッズが通う公立小学校は皆住まいが同じ地域なので、
基本的に同じような対応で臨時休校の課題をしていました。

キッズの住む地域では、臨時休校中の課題が
オンデマンド型の動画配信になったそうで、
オンデマンドの動画を見ながら課題をしていたそうです。

同じ都内の公立小学校でもコロナ禍で臨時休校中の課題が
「保護者丸投げ型・時間割ベースド自宅学習(ALL紙バージョン)」
というところ、一部オンライン授業になったところなど、
ICT取り組みも自治体によってまちまちだという話を聞きました。

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キッズレッスンをしているキッズの地域の小学校では
しばらくは紙ベースの課題をしていたそうです。

それで、ご両親から臨時休校がさらに延長になり、
stayhomeで日本語を話す機会がなくなり、
対面で行っていたキッズレッスンですが、
学校の宿題のサポートもして欲しいということで、
すぐにオンラインレッスンになりました。

私の住まいの地域では頑張って
地域のテレビ局と県、市の教育委員会の協力のもと、
TVから小学校のオンライン授業配信をしていました。

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また、日本語学校や専門学校、大学でも
コロナ禍ですぐに対面授業からオンライン授業に移行したところ、
そうでないところと、ハッキリと組織の方針や教育観が可視化されました。


専門学校は複数校で教えていますが、遠隔授業になったのは1校のみです。それもきちんと遠隔授業について、遠隔授業の形態や著作権、
オンデマンドの方法など調べた上での遠隔授業でした。
この専門学校はがかなり勉強して頑張ったと思います。

日本語学校ではその辺をきちんと確認せず、
とりあえずオンラインでつなげば対面授業と同様に授業できると思っている
安易な考えの経営者の日本語学校もあったようです。
事前の説明ややり方などのレクチャーなど十分にないまま、
非常勤に丸投げだったという話をここ数ヶ月にたくさん聞きました。

専門学校で複数校で教えていても、
結局遠隔授業にならなかった専門学校は留学生メインの専門学校で、
学生がPCがない、自宅にWi-Fiがない、
アルバイトがある、ルームメイトがいるので
オンライン授業を同時に受けられないことが
遠隔授業に移行できなかった1番の理由だったようです。

また、それ以外にも学校がアナログで
ICTインフラ整備されていないこと、
講師が年配の方が多く、普段あまりPCを使わず、
授業はアナログということも大きな理由の一つだったようです。

なのでオンライン授業に移行しても
学生たちがオンライン授業を受けられないという事情があり、
様々な理由からオンライン授業に移行できなかったようです。


教えている全ての専門学校から
6月から対面授業になるという連絡がありました。

しかし、完全に対面授業に戻った所、
対面+遠隔で分散授業になった所と
またそこでも対応に格差が出ています。

留学生メインの専門学校には必ず常勤の日本語教師が数名います。

グループ校複数ある専門学校では
日本語学科で学校が成り立っていたようで、
コロナ禍になる前から今年度の4月から留学生が
大幅に減少することがわかっていたので、
そのグループ校から日本語学科の常勤が移動となりました。
そのためこの4月から非常勤の日本語教師は
授業数が減ることが決まっていました。

そして、さらにコロナ禍で
在校生がアルバイト減で学費が払えない、
就職難などの理由で、退学者がかなり出たようです。

今年度はグループ校から移動の専任日本語教師が増えたこと、
学生も減り、短縮授業でしばらく対応するということになり、
前期は日本語科目は全て常勤だけで授業をすることになり、
非常勤は前期はお休みとなりました。

もともと、授業が減っていたのでそこまで影響はないのですが、
複数の学科でコマ数持っていた方は大打撃だと思います。

学校経営も留学生で成り立っていて、
常勤も多いので、経営が厳しいのではないかと思います。

理事長の鶴の一声でコロコロ変わるので、
きっと常勤の日本語教師がいるのだから、
そこでなんとかしろとでも言われたのでしょう。
教務から送られてきたメールから内状が読み取れました。

社員は社員で色々大変だと思います。
お給料の保証はあるけれど、身の危険を感じつつ、
「NO」とは言えないことが多く、入国・帰国できない学生対応、
就職支援、それ以外に授業といろんなことに対応しなければならず、
我慢しているのではと思います。

また、そことは別の留学生メインの専門学校も
対面授業にすることになり、分散登校で学校が小さいので、施設上、
大人数では授業ができないため、遠隔授業で課題をする学生と
分散登校で授業する学生と分けて行うことになりました。
学生の課題はというとプリント。

しかし、そこの専門学校まで行くには通勤ラッシュで
激混みの中4回も乗り換えなければならず、
まだ都内も感染者が増えていることから
しばらくはコロナが落ち着くまで感染の恐れがあるため
お休みをすることになり、代講をお願いしました。

このコロナで色々これからの学校教育について色々
考えさせられました。

オンライン授業できる環境なら、遠方でも授業ができるのにと。
何度思ったことでしょうか。

専門学校、介護の日本語以外のレッスンは
コロナ禍で全てオンラインになりました。


コロナ禍で多くの教育系企業、IT企業などが
学びを止めないためにと、教材やコンテンツを無償提供していました。

ちょっと待ってください!
それって、民間企業がすることなのでしょうか。

安倍首相に会って直接言いたいです。

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「このマスクに多額の税金を使う意味があったのですか」

「マスクの代わりにもっと別に税金の使い道があったはず」

「もっと教育にICTインフラ整備に使うべきではないですか」
と。

マスクの代わりに学校教育機関にWi-Fi整備、
ICTインフラ整備に税金を充てていたら
もっと日本の教育は進んだはずではないかと。

それに、学校教育関係の出版社やIT企業など多くの民間企業が、
コロナ禍になり当たり前のように教材の閲覧などWEB上で無償提供していましたが、これって、本来は国があげてやることではないのですか。
マスクの代わりに教科書などの出版社、IT企業などに協力金として
提供したらよかったのではないですか。

言うまでもなく、「アベノマスク」は税金の無駄遣いです。

お隣の国、韓国ではコロナ禍になり、マスクの購入について曜日制を導入しました。出生年の末尾の数字に基づいて,一週間に一度購入できるようにしていました。


一方、日本はと言うと、連日ドラッグストアなどに開店前からマスクを求める長蛇の列で、数ヶ月は並んでも買えないことが当たり前と言う日々が続いていました。

毎日開店前から並んでもいつ買えるか保証がない日本に比べ、韓国の方が何回か並べば購入できるチャンスがありますから。韓国政府はマスク購入方法についてよく考えていると思いました。

また、マスクをネットで高額転売する人も出ていました。

だいぶ経ってから政府はマスク転売禁止にしましたが、もっと早く対策を講じるべきだったのではないでしょうか。

「アベノマスク」を国民全員分作るだけでも大変なことで時間も労力もかかるのは言うまでもなく誰でもわかるはずです。
結局マスクが欲しい時にマスクがなく、必要なくなって手元に届いたところで焼け石に水でしかないです。

最初からマスク生産開始して国民に配布できるまで時間も労力もかかるのがわかっているのだから、韓国のように、その時間で確実に国民にマスクが届くような対策を講じるべきだったのではないでしょうか。

サイズも男女、大人、子供で違うので、自分で選べるようにしないと意味がないと思いました。

そして、アベノマスクにかけた税金は、
学校教育機関や家庭にICTインフラ整備をして、ICT化を進めるために投入すべきだったのではないかと思います。

コロナ禍になり約2ヶ月。2ヶ月もあれば、全国的にだいぶICTインフラ整備も進んだはずです。

安倍首相をはじめ、多くの国会議員やお役所関係の方々に
学校教育現場の現状を直接見て、知って欲しいと思いました。


海外ルーツの子供たちに、
ICTインフラ整備がされていないため
あまりにも国がないもしないので、学びを止めないために、
個人でクラウドファンディングして日本語教師を派遣したいと動いている
フリーランス日本語教師までいるんです。


本来、これは国がやるべき国策なのではないでしょうか。

全ての日本の学校教育の現状を国のトップは知るべきだと思います。

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そして、今、何をすべきなのか、思いつきや浅はかな考えでなく、
正しい税金の使いをしっかり考えて、
国民のために正しく税金を使って欲しいと切に願います。