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新型コロナで世界中が鎖国状態に。4月から留学生どうなる?


春休み真っ只中、桜も咲き始め、暖かくなりお出かけ日和になりました。
しかし、新型コロナの影響でせっかくのお花見も自粛で、行楽日和なのにお出かけも控えてる方も多いのではないでしょうか。


新型コロナウイルスの影響で、いろんな業界にも影響が出ています。 


特に外国人や外国を相手の業界は大打撃です。
私の仕事、日本語教師も影響が出ています。


私はフリーランスで日本語を教えています。

現在は専門学校、プライベートレッスン、企業研修、技能実習生など様々な場所で日本語を教えています。

例年ではこの時期は所属先の専門学校では講師会議が終わり、次年度の担当学科や時間割の連絡があるのですが、未だ、次年度の担当学科の連絡も講師会議もないところがあります。

現在は日本語学校では教えていませんが、専門学校にも多くの外国人留学生がいて、影響は大きいようです。

メインで教えている専門学校はグループ校があり、そこには日本語学科があります。

先月、日本語担当の非常勤講師に異例の通達が来ました。グループ校の日本語学科の次年度の留学生が大幅に減少が予想されているため、グループ校の日本語学科の専任講師が4月から出向することになり、現在授業を多く持っている非常勤講師は、次年度は授業数が減ることが予想されるので、ご承知おきくださいという内容でした。

今年の2月に4月から入管が留学生ビザ厳格化を発表したので、それを受けての通達だったようです。

その直後に4月生のビザ交付もでて、予想通りだったようで、
やはり4月からはグループ校から出向される専任は決定のようです。

こちらの専門学校では気がつけば、今では私は日本語の非常勤講師では一番古株となりました。

しかし、今まではこんな通達は1度もありませんでした。むしろ授業を増やしてくださいということで授業数が年々増えていました。

年々学生数も増え、需要と供給のバランスなので、当然と言えば当然ですが。

そして、その専門学校から先日4月からの方針の通達が来ました。
4月いっぱいは専任だけで授業時間短縮で授業を行うことになったそうです。

つまり、非常勤講師は自宅待機ということです。学科によっては非常勤でも出勤の方もいるそうですが、日本語の授業は各学科合同で、行うようなのでGW明けから仕切り直しのようです。

それ以前に先日、春休みで一時帰国の学生たちから緊急の連絡がありました。

卒業式後、4月の入社前に一時帰国しているベトナムの卒業生から、ベトナムで2週間隔離されていたということでした。


その後、自体は一刻一刻と日々日々変化し、ベトナムも出入国禁止に。
そして、19日、ベトナム航空は4月30日まで運休を発表し、日本に戻れなくなったという連絡がありました。

この学生以外にも何人かベトナムに一時帰国している学生もいて、
やはり同じ状況で、しばらく日本に戻れなくなっています。

そして、昨日はネパールに一時帰国している、専門学校の卒業生から緊急連絡がありました。

この卒業生もベトナムに一時帰国している卒業生と同じクラスメイトで、卒業式後、4月の入社前にネパールに一時帰国してるのですが、ネパールも20日、出国禁止令が出て、国際線運休になったそうです。

ネパール政府は20日,3月22日(日)から31日(火)までの間,新型コロナウイルス感染拡大の予防措置として,ネパールに発着する全ての国際線フライトの運航を停止することを決定。

3月23日(月)から当面の間,ネパール国内での長距離移動バスの運行を停止することを決定。

出典:3.20ネパールにおける新型コロナウイルスにかかる注意喚起

この学生はインドに近いそうで、バスがないと空港まで移動ができないようで、非常に困っていました。

連絡をくれた一時帰国中の卒業生たちは本来であれば今週、日本に戻り、入社前に引っ越しする予定だったそうです。

しかし、これも延期に・・・

彼らが一番心配しているのが、日本に戻れなくなったことで内定取り消しになるのではないかということ、それで、内定先にどう連絡すればいいかという相談の内容でした。

ちょうど日本は3連休中で、学校はお休みだったこともあり、私に連絡したのだそうです。

こういうとき、Google classroomで繋がっていて良かったと思います。

こんな状況で一時帰国する方もする方だという人もいますが、とにかく、今の状況を内定先と学校に連絡するように伝えました。

いつもは冷静な卒業生で内定も一番最初に決まっていただけに、それは心配で仕方ないのではと、気持ちは理解できます。

もし私が同じ立場なら同じ状況で気を取り乱しているのではないかと。

今日から学校も再開し、日本語学校や専門学校などでは同じような問い合わせが殺到し、学生対応に追われているのではと思います。

地方の大学では入学辞退する留学生も出ているようです。

特に大学の留学生は中国が多く、大学の講師などにも影響が出ているようです。

日本語学校、専門学校も同様のケースも出ていると聞きます。

先日、専門学校の卒業生に会いました。
現在は日本語学校の事務職員として学生募集などの業務をしているそうで、この時期、10月生の募集で現地に行くのですが、それもできず、大変だそうです。

そして卒業生の日本語学校も非常勤講師は全員自宅待機で授業は専任のみで行うのだとか。

とある非常勤講師が週4で契約したのに、なぜ授業に入れないのかと学校側に猛抗議したそうです。

気持ちはわかりますが、それが非常勤講師…。

しかし、日本語教師だけが厳しい状況ではありません。

日本語学校、専門学校、大学などの教育機関、留学生を紹介するエージェントなど、留学生を取り巻く環境は4月以降、厳しくなりそうです…

近隣の日本語学校などの教育機関も同様に厳しい現状で、今後、潰れる日本語学校も出てくるのではないかという話をしました。

厳しい状況なのは留学ビジネスだけでなく、技能実習生も中国やベトナムなど日本へ入国できない状況で影響が出ています。

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新型コロナで世界中の国々が鎖国状態になっています。

4月から留学生はどうなるのでしょうか…

1日も早いコロナウイルスの収束を願うばかりです…