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AI時代はスキルプレミアムが崩壊し、仕事の再構築が始まる

こんにちは、田原です。

数年前まで無気力な中卒フリーターで、アニメ&ゲームが世界の中心だった僕ですが、EAに出会ったことで金持ち世界に突入しました。

今は、いろんな案件を検証しながら月230〜300万くらいの利益が出てるので、経済的にはかなり余裕になりました。(上を見たらキリないけどねw)

まぁ、こうやって自由にやれてるのも、当時の僕が「投資」「自分で稼ぐ」という一歩を踏み出したのが全てなんですよね。

詳しくはこっちで書いてます、どうぞ↓

≫ https://bit.ly/3MqsgJ6

ということで、本題に入ります。

AIによる仕事の変容とは?

僕たちはよく「AIが仕事を奪う」という話を耳にしますが、この考えは的外れだと指摘する専門家もいます。

彼らの主張によると、AIの本当の脅威は仕事そのものではなく、あなたの給与にあるとのこと。

つまり、

「AIはあなたの仕事を奪わないかもしれませんが、あなたの給与を確実に食い荒らすだろう」

というわけです。

僕たちは何かにつけて「仕事が無くなる」ことを恐れていますが、実は「仕事の価値が下がる」ことのほうがより現実的な脅威です。

AIの時代において、本当に重要なのは..

『機械が人間を置き換えるかどうかではなく、AIによって強化された人間が、依然としてスキルプレミアム(高度なスキルに対する報酬)を得られるかどうか』

ってことですね。

仕事の再構築:4つのシナリオ

仕事が変容するということは、再構築されるということですが、AIによる仕事の再構築について、4つのシナリオが提示されています。

①:現状維持
AIによる強化はあるものの、生産性や価値の大幅な向上はない。給与への影響もほとんどなし。

②:価値の移行
AIによる強化で生産性が向上したり、より高度なタスクを担当できるようになる。結果、スキルプレミアムが上昇し、給与も増加。

③:コモディティ化
AIが特殊なタスクの価値を吸収し、そのタスクを誰でも行えるようになる。または、そのタスクを行える人材の供給が増加。結果、スキルプレミアムが低下し、給与も減少。

④:最終的な代替
AIによる強化が進み、最終的にはAIがそのタスクを完全に代替。人間の仕事そのものが不要に。

特に注目すべきは「コモディティ化」のシナリオです。

AIが特殊なスキルを持つ人々のタスクを簡単に行えるようにすることで、そのスキルの希少性が失われ、結果として給与が下がる可能性があるのです。

例えば、高度な分析スキルを持つアナリストの仕事が、AIツールで誰にでも簡単に行えるようになるケースは分かりやすいですよね?

スキルプレミアムの3つの源泉

AIの変容を考えると、人間が持っているスキルのプレミアムについても考察する必要があります。

これを3つの視点に分解すると..

①:スキルの優位性
高スキル労働者が低スキル労働者に対して持つプレミアム。

②:学習の優位性
継続的な学習を通じてスキルプレミアムを維持・成長させる能力。

③:マネジメントの優位性
スキルと学習の優位性に加え、計画立案やリソース配分能力を組み合わせることで得られる追加的なプレミアム。

となります。

これらの源泉は、僕たちが仕事で価値を生み出し、高い給与を得るための基盤となっていますが、AIの登場によってここの優位性が脅かされる可能性があるわけです。

AIによるスキルプレミアムの侵食

先ほどは、人間のスキルプレミアムについて触れたので、ここからはAIがこれらのスキルプレミアムを侵食する3つの方法について説明していきます。

①:専門タスクのスキルプレミアム侵食
AIが低スキルの労働者を高スキルの労働者と同等のレベルで働かせることができるようになると、高スキル労働者のスキルプレミアムが失われます。

②:学習優位性のスキルプレミアム侵食
AIは継続的に学習し、知識を吸収していきます。これにより、人間が長年の経験で培った知識や学習能力の優位性が失われる可能性があります。

:マネジメント優位性のスキルプレミアム侵食
AIエージェントの登場により、従来人間が担っていた目標設定や資源配分などのマネジメント機能がAIに代替される可能性があります。

特に、②の「学習優位性の侵食」は注目すべきポイントです。

例えば、医療分野では医師が長年の経験で培った知識や判断力が重要視されてきましたが、AIが膨大な医療データを学習し、高精度の診断を行えるようになれば、人間の医師の経験による優位性が薄れる可能性があるのです。

かなり脅威に感じる人も多いはず。

AIエージェントの登場と影響

すでに目覚ましい進化を遂げているAIですが、特に重要なのは「AIエージェント」の登場です。

AIエージェントとは、特定の目標を追求するために設計されたAIソフトウェアですが、これが次なるブレイクスルーになるはずです。

AIエージェントは以下の3つのステップで動作します。

Step 1:スキャン:環境の現状を観察
Step 2:プラン:目標達成のための計画を立案
Step 3:アクト:他のエージェントやデジタルリソースを活用しながら計画を実行

これらのAIエージェントは、従来人間が担っていた「目標追求」という役割を果たすことができます。

つまり、単なるタスクの実行だけでなく、目標設定から計画立案、実行までを一貫して行うことができるわけです。

これまでの技術革新では、個々のタスクは自動化されても、全体の目標達成や調整は人間が担う必要がありましたが、AIエージェントはこの「人間によるループ」さえも不要にする可能性があるのです。

「このやばさ、気づいてますよね?」

例えば、マーケティング戦略の立案と実行を考えてみましょう。

従来の自動化ツールでは、データ分析や広告配信などの個別タスクは自動化できても、全体戦略の立案や調整は人間が行う必要がありました。

しかし、AIエージェントはこれら全てを一貫して行うことができるかもしれないのです。

そうなった世界線では、ホワイトカラーの人間はどれだけ必要なのでしょうか?考えさせられる未来ですね。

中央集権的な市場形成による加速

1つ思考実験をしてみます。

AIによる労働のコモディティ化が進んだ場合、中央集権的な市場形成が加速していき、それがさらにスキルプレミアムの侵食を加速させることが考えられます。

例えば、配車サービスのUberでは、AIを使って効率的に仕事(この場合は乗車)を割り当てます。これにより、個々のドライバーの交渉力が失われ、賃金が下がる傾向があります。

同様のことが、他の多くの職種でも起こる可能性があるということです。

例えば、フリーランスのデザイナーや翻訳者なども、AIによって仕事が標準化・コモディティ化されると、中央集権的なプラットフォームを通じて最低価格で仕事を受注せざるを得なくなるかもしれませんよね?

これは、スキルの価値がAIによって低下し、労働市場が「コモディティ市場」化していく過程だと言えるでしょう。

人間の価値を再定義する時代へ

ここまで読んでくれば、AIが仕事を「奪う」かどうかは重要ではないという意味が分かってきたはずです。

むしろ、

本当の問題は『AIがスキルプレミアムを侵食するかどうか』ということですよね?

方法論によっては、AIによる基本賃金の低下は政策によって対処できるかもしれませんが、スキルプレミアムの侵食はより根本的で対処が難しい問題です。

次の時代で僕たち人間に求められているのは、AIの時代における「人間の価値」を再定義することではないでしょうか?

AIが得意とする領域(データ処理、パターン認識、反復作業など)と、人間が得意とする領域(創造性、感情的知性、複雑な問題解決など)を明確に区別し、後者にフォーカスしていく必要があります。

それに加えて、AIと効果的に協働する能力も、新たな形のスキルプレミアムとなる可能性があります。

例えば、AIを使いこなし、AIの出力を人間の創造性や判断力と組み合わせて価値を生み出せる人材は、依然として高い報酬を得られるでしょう。

結局のところ、AIの時代に求められているのは、単なる知識やスキルではなく、それらを創造的に組み合わせ、新たな価値を生み出す能力なのかもしれません。僕たちは、常に学び続け、適応し、進化する必要があるわけです。

AIは確かに脅威ですが、同時に大きな機会でもあります。

この変化を恐れるのではなく、積極的に受け入れ、自分自身の価値を再定義していく。そんな姿勢が、AI時代を生き抜くカギとなるでしょう。

それでは、楽しいAIライフを!

ちゃお。


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