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映画、ドラマの感想

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2022年5月の記事一覧

ムーンナイトの感想(ネタバレあり)

ムーンナイトの感想(ネタバレあり)

この感想はパスカル・ロジェ監督の映画作品「ゴーストランドの惨劇」のネタバレもしていますので、これから観ようと思ってる方はご注意をお願い致します

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が日本だけ遅れて持ち越しになり個人的には今年の映画感ゼロだったので、2022年一発目のMCU作品という印象が強い。

先の読めない巧みな構成力

まず面白いと思ったのが客観的に引いたような目線が入らない所で、主人公

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「カモンカモン」の感想(ネタバレあり)

「カモンカモン」の感想(ネタバレあり)

マイク・ミルズ作品

前作の20センチュリーウーマンが好きだったので今作も鑑賞。
前作と同じく小さな家族の物語を通して観てるこちらの人生の向き合い方を刺激する様な素晴らしい作品だった。
それと子供と母親の関係性の描き方にとても重点が置かれている印象で、母親の役割を自分がやることで母親の存在と向き合っていくというのも監督自身が疑似体験している様な気がして「20センチュリーウーマン」から引き続き「母親

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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの感想(ネタバレあり)

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの感想(ネタバレあり)

MCU最新作。ドクターストレンジの2作目でありながら、こないだの「スパイダーマン・ノーウェイ・ホーム」や、ドラマ「ロキ」以上にマルチバース要素が前面に打ち出された作品。

縦軸(時間)と横軸(マルチバース)

「ドクター・ストレンジ」一作目は「あともう少し病院に着くのが早ければ手の神経が繋がっていた」とか「私たちは時を選べない」というセリフの数々でも分かるけど魔法という何でもありな要素を描きつつも

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「codaあいのうた」の感想(ネタバレあり)

「codaあいのうた」の感想(ネタバレあり)

アカデミー賞作品賞を取りイオンシネマで再び上映が始まったタイミングで鑑賞してきた。
コロナ感染者数が多くて引きこもっていた時に観れなかったのでこのタイミングでリバイバル上映してくれたのはとてもありがたい。

アカデミー賞で作品賞を取ったのも納得で、演出の手腕、演者の熱演、特殊だけどどんな人にも普遍的に共感できる現代的な親子の関係性、どの要素も素晴らしくて全体としてクオリティが高い傑作になっていた。

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