見出し画像

フリーランスをはじめ、デンマークへいきます

フリーランスはじめてました

SNSでは3月末から退職、独立に伴うエントリーが並んでいて、華々しいなぁなんて思っていました。大学生の時から「わたしはいつかフリーランスになる!」と周りの人に言っていたわたしは、

わたしは、去年から事実上フリーランスだったのでした……

なぜ「事実上」なんてわざわざ書くのか。それは想像していた独立の仕方とはまったく異なっていたから。正直100%な状態で始めたわけではないし、今も「独立した」と大きな声で言えない自分がいます。(確定申告は頑張りました)

去年の夏、新卒で入ったIT企業から転職。詳細は端折りますがいろんな事情があり業務委託として2社で働いていました。2社並行して働くスタイルは、結果として自分にはぴったりハマっていました。

どうして今のタイミングでわざわざ宣言するのか? 今回の選択はある道のために「自分で決めた」感覚がより強かったからです。軌道修正といいましょうか。

4月からの動き

4月から具体的にどう動くのかというと、編集ライティングを軸に4社でお仕事をさせていただきます。一応フリーランスなので複数の組織とお仕事をさせてもらうのは基本だと思いますが、自分でも「4社……」と少々面食らっています。ありがたい限りです。

・編集デザインファーム「inquire」にジョイン

編集デザインファーム「inquire」に参画します。ここは所属する人ほぼ全員がフリーランスという面白い組織です。関わり始めてまだ間もないですが、自律性と調和性を重んじる素敵な組織で、ここで仕事できることにしみじみ幸せを感じています。

ビジネス系メディアの採用広報ライティング、ライターコミュニティ「sentence」の運営あたりに携わる予定です。(ゆくゆくは大好きなメディア「Unleash」で書けることを目指して……!)メディアと場、どちらも"編集する者"として新たなステージへ挑戦していきます。

・「SHE」で引き続きコンテンツ・コミュニティー運営

去年から働いているSHEでも引き続き、女性向けキャリアスクール「SHElikes」のコース運営、コミュニティ強化にオンライン上となりますが努めて参ります。昨年からお世話になった講師のみなさま、受講者のみなさま、引き続きよろしくお願いいたします。

SHEにはどんどん心強いメンバーが入ってきて、今年も素晴らしい変化がありそうでワクワクしています。

・「IDEAS FOR GOOD」イベントレポート・ライター

ソーシャル・グッドな情報を届けるメディア「IDEAS FOR GOOD」にはライターとして記事を寄稿しています。2月に開催されたトークイベントに参加した際、「書かせてください!!」と突撃してご縁をいただきました。

私は主に日本で開催される、社会課題やソーシャルグッドなアイデアを題材にしたイベントのレポート記事を書いています。ただ社会課題について一方的に論じるのではなく、その課題をアートやビジネスで解決するおもしろいHOWを紹介するおもしろいメディアです。ぜひ読んでください。

・「Gaiax」イベントレポートライターなど

ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーを軸に、人と人を繋げる事業を展開する「Gaiax」でもお仕事をさせていただきます。Gaiaxではコーポレートブランディングを絡め毎月さまざまなイベントを開催していて、そのイベントレポートを中心に執筆します。イベントのテーマも社会課題、働き方、シェアリングエコノミー、はたまた読書会など幅広く、あらゆる分野の革新的な取り組みをお伝えしていきます。

そして、デンマークへいきます

突然ですが、2019年7月から半年〜1年程度デンマークに滞在します。滞在先はデンマークのフォルケホイスコーレ、International People's Collegeです。フォルケホイスコーレとはデンマーク発祥の市民学校のことで、自分や他者との対話を通じてアイデンティティを見つめ直したり、人生を再設計することを目的としたユニークな教育機関です。(入学試験なし・入学年齢上限なし!)

この学校の詳細はおいおい別記事で書いていきたいと思います。

・なぜデンマークなのか

理由は端的にまとめられない…!と言って片付けてしまいたいほど、複数のご縁と伏線が繋がってデンマークにたどり着きました。最初のきっかけは、昨年の夏に参加したLaereアカデミー。デンマークのビジネススクールkaospilot日本人初卒業生の大本綾さんが開催する3ヶ月のワークショップ型セミナーで、綾さんのバックグラウンドを反映したデンマーク流デザイン思考、ファシリテーションの手法を学びました。

デザイン思考のフレームワークなど、HOWの学びも貴重だったのだけど、私の中で一番の宝物になったのは、多様な価値観をもった参加者との対話で得た気づき。たった3ヶ月数回の講義は、大げさでなく私の人生におけるひとつのターニングポイントでした。

そこからデンマーク大学留学経験者やフォルケホイスコーレ卒業生と出会うご縁が続き、デンマークの文化や教育を支える社会システムを知りたいと思うようになりました。

ちなみに、デンマークってどことたまに聞かれるのですが北欧(ドイツの上)です。

・フォルケホイスコーレに行って何をするのか

フォルケホイスコーレの存在自体は以前から知っていたのですが、夏の経験を経て一層関心が強まりました。

フォルケホイスコーレは専門分野・スキルを学ぶ学校ではありません。就職のために肩書きを得る学校でもありません。大学でもビジネススクールでもない。けれど徹底的に"開かれた"学校です。そんなフォルケホイスコーレでの生活を通して、やってみたいと思っていることは3つあります。

① 対話を通じて、自分と他者を理解する

フォルケホイスコーレに行った先人たちは、「フォルケホイスコーレへ行くもっとも大きな価値は、対話だ」と口を揃えていいます。

フォルケホイスコーレは全寮制、朝から晩までともに生活するので、お互いの深いところまで掘り下げて対話ができるのかもしれません。個人差はあると思いますが、ここら辺も楽しみ。

語学など根本的なコミュニケーションでハードルはあります。でも大事なのは、徹底的に相手と向き合って理解しようとする姿勢と機会。これは今の日本社会でもっとも必要とされていることのひとつだと思うのです。

対話を通して自分や他者を知り、本当の意味での多様性を知りたいと思っています。

② フォルケホイスコーレが機能する仕組みを理解する

先に述べた通り、フォルケホイスコーレは本当に不思議な教育機関です。フォルケホイスコーレは「What I want to do/be」を知る場所。誰にでも開かれていて、他者を通して新たな自分に出会う場所。能動的にモラトリアムを作っていく場所なのかもしれません。(現地では高校と大学、もしくは大学卒業後のギャップイヤーに通う場合が多いようですが、アジア圏からは社会人留学も多いと聞きます。)

比較論で述べたくはないですが、日本は正直「一度選んだ道から軌道修正しにくい」風潮があるように感じます。最近はカジュアルに転職できたり、社会に出た後も学び直したりと確かに選択肢は増えています。それはとてもいい。でも、止まるのめちゃくちゃ怖くないですか。進み続けなければ、と思いませんか。

極端な話、社会人を休む期間があってもいいと思うんです。次のステップのために、あえて人生に余白をつくる。その手段が日本にも増えればいいなと思っていて、いつかその仕組みを作りたい。そうすれば今までは気づかなかった可能性、ご縁が生まれてくると思うんですよね。フォルケホイスコーレにはそのヒントがあるんじゃないかと予感しているので、まずは自分なりに言語化していきたいと考えてます。

③ 海外で学ぶ、働くを実践する

とはいえ、働くの好きなんですよ。そしてずっと海外で働きたいと思っていました。今回は海外にいながらフリーランスとして日本の仕事を受注する予定なので、いわゆる海外就職の文脈とは異なりますが、自分が望む働き方のスタイルに挑戦してみたいと思います。

実は上記に述べた大幅な仕事スタイルの変更は、「デンマーク行き」を見据え動いた結果でした。ありがたいことに、いくつかの会社では渡航後も海外で仕事を続ける予定です。現地取材も頑張りたい。

ちなみに上記の会社すべて、デンマークへ行くことを伝えた上で採用してくれました。懐が深すぎる。このご恩は仕事でしっかり返していきたいと思います。

目指す方向に合わせて、働き方を選ぶ

決して綺麗とは言えない、ジグザグキャリアだなと自分でも思います。でもどうしてもやってみたいこと、行きたい場所があった。それが今だっただけです。

足りない部分を探していてはキリがありません。「まだ経験がないから。お金がないから。人脈がないから。」その理由が解決した頃には、「家族がいるから。時間がないから。もう若くないから。」

やりたいことがあるなら、今やってみる。やりたいことが明確にないなら、今に集中する。今の自分はたまたま前者なので、目指す方向に合わせて働き方は変化させていく所存です。たとえカオスと言われてもね! もうしばらくは今のスタイルで、かつ現状に甘んじず、今後の人生を開拓していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?