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【詩】つみびとの灯火

君への後悔で
柄にもなく
占いなんかやっちゃって
また神様に叱られた

見捨てられ不安と不信感で
関係を壊した上に
君の気持ちを知りたいなんて
「不届き者の罪人に等しい」
ということらしい

最もな話だ
僕は疲れる度に 面倒が嫌で
神様の意思に反する
嘘を重ねてきた

だけど 歌うたいの友達は
占いにハマる暇があるなら
僕に全てを焼き尽くす炎を
消す力があることを
君に伝えるべきだと言うんだ

今の僕にできることは
自分の命を切り捨てた
奴らへの憎しみを
愛に変えることだけだというのに

追い詰められて出た
君の嘘で点いた火種を
灯火に変えることだけだというのに

君が悪気なく笑った
誰かの悲しみを
癒やせる人間になることだけだというのに

傲慢な男たちには寛容な群衆に諭されても
怒りを炎に変えないで
生きていけたら
また君と繫れるだろうか?

エゴに負けた僕の信仰を
信心深い男に測られると
無力感で 滅入ってしまいそうだ

それでも気後れして
文句も言えない
偏見と差別に疲れて隠した
自分の過去さえ許せない

君には
あんなに気持ちを吐き出せたのに
笑っちゃうだろ?


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