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【イベント企画の裏側!】運営リーダーの本音トーク(2022.12.18仮放免者の話を聴く会)

はじめに

 2022年12月18日(日)に「仮放免者の話を聞く会」を実施しました。当日は仮放免者であるハンナン・ミアさんからお話しいただき、参加者の方は様々なことに思いを巡らせたのではないかと思います。

 今回は、本イベントを企画したBONDメンバーFさんへのインタビューを行い、その内容を記事にしてみました!インタビューでは、本イベント・普段の活動を通して考えていることに焦点をあてています。ぜひ最後まで読んでみてください~

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インタビュー

Q1:まず、イベントの全般的な感想を聞かせてください。
 ミアさんがイベント終了後に、「参加者の方々が真剣に聞いてくれて嬉しかった」とおっしゃっていたことが率直にうれしかったです。参加していただいた方やイベントの運営メンバーだけでなく、ミアさんにとっても意味のある時間にすることができ、本当によかったです。ミアさんも参加者も、企画者もお互いに力をもらったという会になったのではないかと思います。また、ミアさんが繰り返しおっしゃっていた、政治家やメディアだけでなく、学生、市民が入管問題に対して問題意識を持ってくれることが大事だということを胸に、今よりもさらに問題意識を広めていきたいと改めて思いました。

Q2:リーダーとしてどのような会にしようと取り組みましたか?
 当事者がどういう状況にあり、その中でどのような気持ち、願いを持って生活しているのかが、なかなかメディアの報道からは伝わりづらいと思います。当事者のおかれている状況を具体的に伝えることで、一人でも多くの方が行動することにつながればという思いで取り組みました。ミアさんは、自身や同じような境遇にある仲間が置かれている悲惨な状況に対して、諦めたり、他人任せにしたりするのではなく、自ら声を上げ変えようとたたかっています。それに対して共感する人が増えて、当事者と一緒にたたかう人が増えてほしいと思っています。なので、そのような当事者の思い、願いが参加者の方々に伝わるように意識しました。また、運営メンバーがミアさんの想いに対して共に闘う姿勢を示していくことを共有しました。当日は、運営メンバーがその姿勢を自分自身の言葉で示すことができたと思います。

Q3:ミアさんが最も訴えていたことはどのようなことでしたか?
 ミアさんは、「学生や市民には力がある。その力を当事者に貸してほしい。」ということを繰り返しおっしゃっていました。そこが一番伝えたい部分ではないかと思います。

 
Q4:仮放免者の方は社会的弱者と見られがちですが、決してかわいそうな存在というわけでもないと思います。今回、ミアさんとの関わりを通して、当事者は闘っているということや無力な存在じゃないと感じた瞬間はありましたか?
 ミアさんは真の正しさをわかっている方です。それは出身国で、抑圧的な政府に対して身の危険を感じながらも抗議活動をしていたことにも表れています。人が人としてちゃんと扱われること、人権が守られていることは絶対であるという信念を持ち、そのために人生を通して声を上げ続けている人だとお話を聞いていて感じました。
 だからこそ、ミアさんの一つ一つの言葉に力があると感じます。イベント中の「絶対変わると信じている」という揺るぎない言葉には自分自身が奮い立たされる思いがしました。ミアさんの置かれている状況を客観的にみると悲惨な状態で、心身ともにボロボロだと思うのですが、その中でも絶対にあきらめない、共に力を合わせて闘うんだとおっしゃっていたのが特に心に残りました。
 また、普通あれだけ辛い状況に置かれていたら、自分の生活で精いっぱいになって、周りに気を配るのは難しいと思うんです。でも、ミアさんは自分と周りの当事者の方が置かれている状況を変えるために、一緒に手を取りあって頑張っています。誰かではなく自分が矢面に立って、市民や当事者の方々を立ち上がらせ団結させる力、他者への思いやりを持っていらっしゃるのがミアさんの強さではないかと思います。


Q5:それでは当事者の方々の声を届けていくことにどのような意義があると考えますか?
 その人の今までの人生や現在の暮らし、その中で感じている思いは当事者にしかわからないことです。そうした思いを持った当事者の方々の声を聞くことで私たちが知れること、感じられることがあると感じています。そういった意味でも、当事者の声抜きにこの問題を解決することはできないと考えています。また、自分たちが誰と一緒に闘うべきなのかを当事者の方々のお話を聞くことで気付ける部分があると思います。


Q6:さいごに今後の抱負を聞かせてください。
 ミアさんがおっしゃっていたことを実際に行動にうつす、形にして可視化させることが必要だと思います。また、当事者の声から出発する活動を今後も行っていき、もっとこの問題に対して関心を持ち、当事者の方々と闘いたいと思ってくださる方を増やしていきたいです。将来的には、ミアさんをはじめとした帰国できない事情を抱え、日本での在留を望む人々が安心して暮らせる社会にしていきたいです。


さいごに

 以上「仮放免者の話を聞く会」の裏側について、インタビューをもとにお届けしました。今後もイベントや各種SNSを通じて、入管問題における当事者の方々の声を届けていきます。

 また、ボランティア募集も受け付けています。春と秋に説明会を実施していますので、興味のある方はぜひご応募ください。


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