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神社からの帰り道、車に何かが乗ってきた話

怖さ:☆☆☆ 

会社の同僚が、秩父の三峰神社にお参りに行った時の話です。

彼女は神社めぐりが好きで、いろいろな神社にお参りしています。三峰神社もよく訪れるそうなのですが、この日の目的は、御眷属拝借。

御眷属拝借というのは、三峰神社の眷属(神様のお使い)である狼を、御神札として1年間、お借りするというものです。

お借りしているものなので、1年後には返さなければならないそうすが、霊験はあらたかで、さまざまな災難を取り除いてくれるのだそうです。

御眷属拝借をするにあたって、事前にインターネットなどでいろいろと調べた彼女は、「帰り道は絶対に振り返ってはいけない」という情報を発見しました。

そこで友人に運転を頼み、帰り道、本人はバックミラーもサイドミラーも一切見ずに、寄り道もしないで帰る手はずを整えました(車を運転する友人はバックミラーもサイドミラーもちゃんと見て運転します)。

そして当日、無事にお札をお借りして車に乗り、友人の運転で帰路についたところ、突然「ドンッ」という軽い衝撃があり、車が揺れました。

運転していた友人は「なんか乗ったみたい」と、少し車が重くなるのを感じたそうです。

彼女は、きっと御眷属様である狼が車に乗ったに違いないと思って、そのまま計画通り、後ろを振り返ることは持ちろん、ミラーを見ることもなく家に帰りました。

話し手:30代 女性
採取時期:2023年8月
採取場所:東京都内

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