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心霊写真を見せてもらった時の話3つ

怖さ:★★★ 

子どものころ、毎年夏休みになるとテレビで怪奇現象をテーマにした番組が放映されていて、怖い怖いと思いながら、つい見てしまっていました。その中で、視聴者から寄せられた心霊写真を専門家が解説するようなコーナーがあって、私もいつか本物の心霊写真を見てみたいと思っていましたが、その後、夢が叶って(?)心霊写真を拝見する機会に恵まれ(??)ました。

今回は、これまでと言っても数回ですが、私が見せていただいた心霊写真について書いてみたいと思います。

修学旅行の集合写真に白い女の人が写っていた話

これは私が小学生のころの話です。親せきのおじさんの家に遊びに行った時に、「今度、学校の移動教室(私の通っていた小学校では修学旅行のことを「移動教室」と言っていました)で日光に行くんだ」という話をしたら、おじさんも同じ小学校の出身で日光に行ってたのですが、「集合写真を華厳の滝の前で撮ったら心霊写真が撮れてたよ」というではありませんか!「見せて!」とお願いして探し出してもらいました。

写真を見ると、小学生たちが並ぶ後ろに華厳の滝があって、その滝の中に髪の長い女の人がいると説明してくれました。確かに、言われてみると滝の流れる線をたどると、ぼんやりと人の姿のようなものも見えたのですが、あまりはっきりとはしていません。よくわからないながらも「この女の人、手首がないみたいだね……」と、小学生なりに気を使って感想らしきことを言った記憶があるのですが、あまり私が驚いていなさそうだったので、おじさんもがっかりしたみたいでした。

「ほかのクラスの集合写真の方が、もっとはっきり写ってたんだけどね」と言い訳がましく言いながらも、「この写真にはもう一つ、変なところがあるけど、わかる?」と聞いてきます。

「わからない」というと、「ほら、この岩」と指さしたところを見ると、滝の岩のところに目が一つ、付いていました。こちらはさっきの女の人よりもよほどはっきりしていて、「ああ、これが心霊写真だ!」と思いました。でも、かなりはっきり写っているのに、言われるまで全く気付きませんでした。

お坊さんが撮った写真に、その場にいなかった女の人が写ってた話

私がもう大人になってしまって、仕事であるお寺を訪れた時のことです。住職と話をしていて、ふとした時に「怖い話ありますか?」と尋ねると「怖い話はないけど、心霊写真ならあるよ」と言って写真を見せてくださいました。

それを見ると、若い男の人と、女の人が並んで座っています。お寺の檀家さんのお孫さん(?)かどなたかがお寺にいらした時に写したそうなのですが、どの辺が心霊写真なのか、さっぱりわかりません。「普通の写真にしか見えません」というと「ここに写っている女の人、本当はいなかったんだよ」と住職は笑っていました。

はっきりと写りすぎていたため幽霊ということもわからず、説明を受けるまで心霊写真ということにすら気付きませんでした。「写真撮った時にそこに女の人はいなかった」と言われて改めて写真を見てみると、なんとなくその女性の色に後ろの壁の色が透けて見えるような気がしないでもない……という感じでした。

帰りの電車の中で、もしかしたらこの車両の中にも幽霊がいるけど、さっきの心霊写真のように、ただ私が気付かないだけだったりするのかな?と思うと、また少し怖くなりました。

蛇の神様が写るようになった話

これは会社の友人に見せてもらった写真の話です。彼女が、地方にいる友達のところに遊びに行った時に、神社を案内してもらったそうで、そこで写真を撮ったところ、写真に線のようなものが写っていたと言って見せてくれました。

見てみると、神社の社を写した画像に緑色っぽい光の線が入っています。彼女は、蛇の神様(詳しくはわからなかったのですが、確か蛇と聞いたように記憶しています)が写っているのだけれど、これは縁起の良いことだと言っていました。また、撮影する人のその時々に置かれた状況や体調などで線の色や形、模様などが変わるのだそうです。

フィルム写真じゃなくてスマホで撮ったものにも心霊写真ってあるんだ……ということも、個人的には大きな発見でした。

彼女の場合、それ以来、いろんな写真や動画にその線みたいな光が写り込むようになったようで、時々「こんなの写ったよ」と見せてくれます。

*後日、会社の友人に確認したところ「『蛇』じゃなくて『龍』な」と言ってました。

まとめ・・・すごく印象に残っている写真のこと

もうひとつ、生の心霊写真ではありませんが、強く印象に残っているのが、子どものころに読んだ、心霊写真集みたいな本に載っていた写真です。

海水浴場に立つ水着姿の女性の写真なのですが、彼女の頭に包丁が真上から刺さっていました。モノクロのページ、頭の上に包丁が突き刺さって、目の辺りに個人を特定できないよう黒い線が入っている写真は、子ども心に不思議な写真でした。

真偽は別として、とにかくインパクトがすごかった。しかもキャプションで怨霊だったか、地縛霊だったか、「怖い霊」みたいな説明が入っていたはず。それくらいはっきりと覚えてるはずなのに、本当にそんな写真見たのかな?と、今になると不安になったりもします。

ちなみに、私自身も高校生の時、「これ何だろう?」と首をかしげたくなるような写真を撮ってしまったことがありますが、それはまた別の機会で書きたいと思います。

話し手:20代~50代の男女(当時)
採取時期:1980年代~2019年
採取場所:東京都内並びに近県

「心霊写真」の、なんか怖い話


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