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晴れた日に、カッパを着たガードマンが立っていた話

怖さ:★☆☆ 

ダムが好きな友人が、彼氏とドライブに行った時のお話です。

この時も、どこかのダムを目指していたそうですが、彼女は助手席に座ってぼんやりと外を眺めていました。

車は山に続く細い道を走っていたそうです。

ガードレールのところに黒い人影が見えました。

「警備員だ」と思ったそうですが、黒いカッパのようなものを着ていて、フードを被っていたそうです。しかし、立っているだけで、特に交通整理をしているわけでもありません。

雨も降っていないのにカッパを着ていたり、道も細いし、ずいぶん危なそうなところに立っているなと、何となく気になって見ていました。

でも、通り過ぎた後、振り返ったら誰もいませんでした。

「今の警備員さあ……」

と運転していた彼氏に話しかけたところ、「警備員なんていなかったよ」と言われました。しばらく走っても工事をしているわけでもありませんでした。

「なんか男の人っぽかったけど、顔とか全然見えなかった」と言っていました。

話し手:会社の友人
採取時期:2020年5月
採取場所:東京都内(Google meetにて)

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