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海岸沿いのキャンプ場で、テントの周りを歩く足袋の話

怖さ:☆☆☆ 

アウトドア好きな友人に聞いた話です。

彼女は今年の春先、少し暖かくなったので、東京より少し暖かそうな島に行ったそうです。

海岸近くのキャンプ場で、目の前は断崖、その下は海、というところにテントを張りました。

彼女のテントは夏用で、タープ(雨風や日差しを防ぐ布?)の中の居室はメッシュで外が見える造りになっているそうです。風通しは良いけれど、この季節、まだ寒かったようで夜中に寒さで目が覚めてしまいました。

目が覚めたとき、彼女は何とも言えない気配を感じました。

直感的に「あ、今、横を見たらだめだ」ということは感じていたのですが、見たくないと思いつつ、やっぱり見てしまいました(話し手は冒険好きというか、わりとなんにでも挑戦?してしまう傾向のある方だと思います)。

横を見ると、タープと地面の隙間から何かが動いているのが見えました。どうも、何かが彼女のテントの周りを歩いているようです。

見ていると、それは人間の足で、でも靴を履いているようでもなく、かといって裸足でもなく。布を巻いているというか、足袋のようなものを履いているというか、そんな足でした。

歩いている足音はしません。

(足に巻いている布のようなものが)新しいキャンプ用のグッズかな?と気にはなったものの、でも近くでキャンプしている人は誰もいなかったはずだし……と気味の悪さも感じつつ……。

最終的には「ヤバイモノではない」と判断して、寒い中、再び眠りについたそうです。

話し手:30代 女性
採取時期:2024年3月
採取場所:東京都内

キャンプのなんか怖い話


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