キャンプ

深夜のキャンプ場での不思議な話

怖さ:★★★ 

キャンプ場で聞いた不思議な声

会社の同僚に聞いたお話です。

アウトドアがとても好きな彼女は、一時期キャンプにはまって毎週、群馬県にあるキャンプ場でキャンプをしていました。

そのキャンプ場に行くには、キャンプ場近くにある短いトンネルを通らねばならず、毎回、通るたびに何か得体のしれない気配を感じていたそうです。特にトンネル入り口の少し上の方に何かが見えるような気がして、いつも「やばいね」と言いながら彼氏と2人、通っていました。

さて、ある冬の日、いつものように彼女と彼氏の2人で、そのキャンプ場に行った時のことです。彼女たちはキャンプ場の広場でフリーキャンプを楽しんでいました。周囲には誰もおらず、彼女たちのほかにはキャンプ場の奥の離れたところで一人、誰かがキャンプを楽しんでいるだけでした。

彼女が夜、テントの中でお酒を飲んでいると、深夜2時くらいに突然、外から「キャンパルさん……」と呼びかける声がしました。

話声が騒がしいとか、クレームかな?と思って一瞬黙ったのですが、そのあとはシーンと静まり返っていて、何も音がしませんし、人の気配もありません。不思議に思いながらも、きちんと謝ろうとテントの外を見たのですが、誰もいません。そういえば誰かが来る足音も、去っていく足音もなかったことに気が付きました。

「キャンパルさん」というのは昔、キャンプをする人たちをそう呼んでいたのですが、今はあまり使っている人はいないのだそうで、その夜は2人とも「やばいね」「怖かったね」と言いながら、そのまま寝たそうです。

さらに、彼女たちが別の日に、また同じキャンプ場に行った時には、やはり彼女たちのほかには人もいなかったのですが、夜中の12時ころ、今度は「ガポッ…、ガポッ…」という長靴に水が入った時のような足音が聞こえてきたこともあったそうです。雨が降っていたわけでもなく、この時も彼女たちは「これ、やばいね」と言って、眠りにつきました。

【インタビュー動画】体験者の生の声

体験者へのインタビューをyoutubeでご紹介しています。ぜひご覧ください。

話し手:30代 女性
採取時期:2020年3月
採取場所:東京都内

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