学校の校庭から、戦争の犠牲者の幽霊がにょきにょきと生えてくる話
怖さ:★★★
沖縄出身の若い同僚に聞いた話です。
彼女は小学生時代、放課後は学童保育に通っていました。同じ学童に、とても静かでいつもひとりで遊んでいるような男の子がいたのですが、ある日突然、来なくなりました。
男の子のいとこも同じ学童に通っていたので尋ねてみると、「引っ越した」との返事。ただ、その引っ越しの理由が、「家の窓から幽霊が見える」からでした。
男の子の家にはお父さんはいなくて、お母さんと二人暮らしでした。
お母さんは、夜は働いていて家にいないことが多く、その男の子はいつもアパートの2階の部屋で、一人で留守番をしていました。
アパートの前には小学校があって、窓からは校庭が見えました。
普通の小学校なのですが、夜、男の子が留守番をしているときに窓の外を見ると、校庭の地面から、戦争で亡くなったような人が大勢、にょきにょきと生えるように湧き出るのが見えていたのだそうです。
この話をしてくれた同僚の他の友達にも、同じような体験をしていた人がいて、やはり自宅の2階の窓から見える神社の木の周りから、にょきにょきと「やばいくらい死んだ人が生えてくる」のが見えるというのです。
同僚も見に行ったことがあったそうですが、彼女には見えなかったそうです。
話し手:20代 女性
採取時期:2022年11月
採取場所:東京都内
子供のころの、なんか怖い話
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