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個別最適な学びについて考える(42)ー水越敏行(1995)学習形態の改善ーから

おはようございます!
本日も元気にいきましょう!

東京も雪が降ったということですが,こちらもかなりの雪が降りました。
昨日,研究室から帰ろうとしたら,足が埋まってしまうほど積もっていて驚きでした。
大学からは近いのに,それだけで足元が濡れてしまうほどの雪に,こりごりです…。
皆さんも雪にはくれぐれもお気をつけください。

本日は,「水越敏行(1995)学習形態の改善.国立教育会館,東京」です。早速読んでいきましょう!

 一斉指導による「一斉授業」の授業形態では、「全員の子どもが、同じ内容を、同じ教材で、同じペースで(部分的にグループ学習が取り入れられることがあっても)一斉に指導を受ける」ことにその特色がある。
 これは、先に述べたように効率的に知識を伝達していくという授業観には適している
(中略)
 ところが、これまで長く続いた「知識伝達中心の授業観」から「子ども一人ひとりの個性を生かし、その子なりの自己学習能力(self-directedlearning)を形成」していくことを目指す授業への転換が要請されている。
 つまり、子ども一人ひとりが「学習主体」として成長することを援助する教授方略(ストラテジー)」が重要になってきている。

水越敏行(1995)学習形態の改善.国立教育会館,東京

今までとは変わってきていることを1995年の時点で議論されています。
一斉授業が悪いわけでもなく,必要な時もあるということを訴えつつ,どう子ども一人一人にアプローチしていくかについての議論を広げようとしています。
そして,この議論は今まさに活発化してきているのかもしれません。
目指されているのは後者,これまでの授業を受けてきた自分は前者です。
そこにギャップを感じ指導も難しくなることは間違いではないと思います。

 例えば、「個別」、「グループ」、「学級集団」、「異学年」、「大集団」などの集団編成を弾力化することによって、子ども一人ひとりが主体となる活動や学習を促すことが容易になる。
 このような方向で、一斉学習においても、「個別化」を図ったり、多様な学習形態がもっと工夫されてもよいのではないのであろうか。

水越敏行(1995)学習形態の改善.国立教育会館,東京

ここに書かれているように,一斉指導であっても集団編成から入れば,個別化や個性化っぽくすることはできるのではないだろうかと考えます。
まずは,学習形態から改善を図り,少しずつ個性化に力を入れていく,そんなやり方ができそうです。

子どもたちもいきなりのギャップに驚くかもしれませんが,最初の足場かけとして一斉指導の中で個別最適な学びに進める一歩を歩んでみてはいかがでしょうか。

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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