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個別最適な学びについて考える(46)ー生田孝至,岸本賢一(2004)「個を伸ばす」きめ細かな指導方法の工夫ーから

こんにちは!
今日は振替休日ですね!皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ゆっくり休むもよし!少しは読書するもよし!ゲームをするもよし!仕事をする人もいると思います(お疲れ様です)

午前中は個別最適な学びに関するセミナーに参加し,聞いていていろんな思いが溢れるお話でした。
子どもたちの個性化,教師の個性化がキーワードとなっている印象でした。

本日は「生田孝至,岸本賢一(2004)「個を伸ばす」きめ細かな指導方法の工夫.学校図書,東京」です。割と新しい感じの本ですね。早速読んでいきましょう!

 一斉指導は、同じ教材(メディア)を同時に多くの子どもが使い、それを一人の教師が指導する。個別指導では、学習する材料(メディア)は、子どもによって異なる。
 形態から言えば、こうした明白な違いがある。いま、時代はIT(InformationTechnology)の時代である。メディアは個別に教材を組み込んで子どもに与えることができる。
 大村氏はこうしたITのない時代に、この仕組みで、まさに個別化の指導を組み上げ実施したのである。
 ITが整備されつつある現在、子どもに個別の教材を与えることができるとして、果たして、大村氏のような個別の指導ができるだろうか。たぶん、まだまだ不可能といわねばなるまい。
 それは、個別指導の背後に、一人一人の子どもと教師との深い人間関係が、双方の信頼のもとに出来上がっていなければならないからである。ネットワークさえつながり、コンピュータにさえ教材が詰め込まれていれば、個別指導ができるわけではない。

生田孝至,岸本賢一(2004)「個を伸ばす」きめ細かな指導方法の工夫.学校図書,東京

改めて考え直さなければいけないことは,大村はま先生の個別指導を今の私たちができるでしょうか。
大村はま先生は,教科書の内容,また個別的な部分は新聞記事などを活用しながら個別指導を行なっていたそうです。(この辺は教室をいきいきとの記事でも書いてあるので参照してみてください)

コンピュータを使えるようになって,個別指導はしやすくなっていますが,できていますでしょうか。正直,個別に作るのは難しいと思いますが,少しは自由に選択できるようにはなっているでしょうか。そんなことを問われている文章です。

最後の一文が印象的で,コンピュータの中に教材があれば個別指導ができるわけではないと書かれています。
双方の信頼関係はいつの時代だとしても求められます。ここは学級経営とも深く関わるのだろうと考えました。

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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